例会報告 2010.10月

2010年10月10日(日)に銀河の里キゴ山天体観察センターにて 「金沢星の会例会」が開かれました。
当日の出席者は11名でした。

 

【 発表内容 】

☆長工房復活:長
 MLでもお伝えしましたとおり、工房の主要切断機のコンターマシンとバンドソーの両方が壊れてしまいました。
事の発端は、鉄工用の機械で木工作業をし たからです。

木工では摩擦を軽減させるために「あさり」が施されています。
鉄工の歯(ブレード)にも僅かに波が施されていますが、木材と異なり繊維を切断するような能力はありません。
もともと木材も鋼材も真っ直ぐに切れない性質があり、木工ではあさりでカバーしています。
つまり鉄工用で木材を切断すると木屑が油脂を吸着して、目詰まりをおこし摩擦が高くなるのです。

今回はコンターマシーンのタイミングベルトが摩耗してしまい、トルクが無くなってしまったのです。
その部品を作ろうとしたのですが、今度は切断鋼材の径が大きいことと材質が粘りのある56Sアルミだったので、
ブレードが噛み付いた訳なんです。
おまけに気付くのが遅くて、モータのコンデンサーとケーブルがどちらも溶けてしまいました。
修理はHPに紹介しましたようにVベルトが取り付けられるぎりぎりの状態で復活しました。
現在はコンターマシーンのブレードを微調整しています。

☆10/16(土) カメリア祭り:松田・長
 当日のチラシパンフレットと案内図を用意しました。 

前回の報告から 若干異なるのは、月見光路さんの出品オブジェの数が大幅に減りましたので、
月見光路さんのオブジェを一番西にあたる場所に設置してもらうことになったことです。
これにより明かりの問題が少し緩和しました。

今迄はプロジェクター投影をプロムナード屋根に行っていましたが、コンサート会場の照明があるために今回は使えません。
そこで移動型スクリーンを屋外に設置して、小さな画面ですが解説用に使うことを考えています。
風の対策を少し考えないといけませんが、なんとかこれで乗り越えたいと思います。

 今回の駐車スペースは、スタッフ用としてエコステーション(役場東端)側の利用となります。
一時的にしてもレストラン側駐車場は使用しないでください。
一般の方は北側駐車場です。 控え室にはカメリアの201号研修室を用意しています。
 (不特定多数の方が館内に入りますので 控室利用の際にはその都度担当の者より鍵を借りてご利用ください)

星空観望会は19:30〜21:00です。集合は搬入もありますので、早めの方が良いと思います。
 ※山川・長は16時には居るようにします。

 雨天の場合に備えて、写真も展示したいと思います。サイズはA4で統一します。
掲示には画鋲などを使いますので、縁アリでお願いします。
作品は傷つくこともありますので、ご了承下さい。
工大チームには、恒例の天文クイズと質問コーナーをお願いします。

現在、星の会より8名、工大より30名の参加予定です。
今年最後の合同観望会になると思われます。

 ※チラシパンフレット等の資料は星の会HPのアルバム→ドキュメントにアップしています。

☆ハートレー彗星:河合、中嶋
 新規購入したCanon EOS 60Dで木星やハートレイ彗星を撮影されました。
撮影した写真を持参されたのでみんなで鑑賞会となりました。
自宅では光害が強いので、キゴ山などに出掛けて撮影したものもあります。
中嶋画像では、二重星団や近くにある散光星雲も同視野に撮れています。
残念ながら二重星団に最も近づいたときは天候が悪くて撮影出来ませんでした。

☆満天星合宿:中嶋
11月6〜7日(新月)
コテージ2つを予約しました。現在7名が挙手しています。
ハートレー彗星が明るくなるかも知れませんので、ロケーション的にも良い場所です。
プロキオンの東に見られます。本年最後の合宿になりますので参加下さい。

☆三光さん:中嶋
10月04日の北國新聞に初めて写真が撮られたと言う記事があります。
蜃気楼状態であったかな?と、思われています。
諏訪神社の三光さんの話にある三尊と月が三つに分かれる話しがあります。
逆にそのような神事が行われているようなので、機会あれば行ってみたいものです。

例会で紹介されたサイトです
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/aroom/hokusin/tuki_isikawa.htm
http://pandaful.seesaa.net/article/105545073.html


☆ステラナビゲータVer.9を使ってみました:中嶋
最新版は使いやすく軽くなりました。
特に上段のタブになったところが良いです。
又、観測地設定も楽になっています。公式ガイド付き19950円と徐々に値が上がっています。
送り時間のステップも細かくなり現象を再現するのも楽ですので、前のバージョンで
苦しんでいる方はアップグレードされることをお奨めします。
http://www.astroarts.co.jp/products/stlnav9/

☆雲台紹介:中嶋

梅本製作所の雲台は、お高めですが、安心できる商品です。
http://www.umemoto.ecnet.jp/
今迄の物は、ロックしているようでもズレルことがありましたので安定性から
も気になっています。

☆庄東小観望会:中嶋、山川
9月18日(土)に示野さんがPTA会長をつとめる庄東小学校で観望会がありました。
観望会の様子を伝える写真はあまり撮れませんでしたが、準備中の写真を見て
雑談しました。
とりわけてヒゲキタさんのエアードームの構造に関して注目が集まりました。
結果的には晴れまして、中嶋、長、小倉、山本(射水)、溝口、北村、山川、
日尾、工大3名が参加しました。

☆木星:河合、長
とにかく酷い気流の中で撮影しています。実際の動画はこのような物で、一見するとピントが
合っていないように見えますが、白班や衛星の影がハッキリする一瞬があります。
数打っても良像が少なくてRegiStaxで1%の調整で大きく結果が変わります。

河合さんは、一発撮りですが動画より露出時間が長いので、自動的に気流が緩和されています。
そろそろ土星の季節に突入します。

☆工大祭10/23〜24:山本
星空ガイドブックについて前回の例会でご指摘頂いた部分を修正しましたのでご覧下さい。
現在印刷するペーパーを検討しています。
プラネタリウムは、現在新型を製作中で、2万個の恒星を投影できるようになるはずです。
本体の強度を持たせる工夫が一番の問題でボビン状のアクリルで 何とかクリアーできると思っています。
しかし、アクリルの屈折で星像にどんな影響が出るのか未だ判っていません。
とにかく工大祭までに完成させるように努力しています。

☆別所岳SAゆめてらすお月見ウォークを見てきました:山川
9月25日(土)に順延となったお月見ウォークを見てきました。
穴水小学校の子供(2〜30名)がメインゲストで、室石さんと大洞さんが案内です。
取材で穴水CATVが来ていましたが、コリメート撮影に苦労していました。
いくら説明しても光軸を合わせる意味が判ってないのです。
展望テラスから見下ろす 月に照らされた七尾湾の風景がよかったです。
祭壇の飾りは室石さんのこだわりのようで、道路公団とは別に持って来られていま した。

☆日本天文学会公開講演会(9/25)を聴講しました:山川
 「宇宙の謎に挑む先端の科学が解き明かす宇宙の姿」と題した講演会を聴いてきました。
450名程度の広さの会場でしたが半分も埋まらず200人に少したりないぐらいの参加者で閑散としていました。
星の会からは日尾さんと近岡さんの顔が見受けられました。

・「はやぶさとイカロス:最先端の宇宙探査技術」(JAXA川口淳一郎氏)
各所でとりあげられて皆様ご存知の話が多いのですが、個人的には岡山にある
中和(ちゅうか)神社への御参りの話とイオンエンジン故障後に行ったクロス
運用でのLiイオン電池の危機と無駄に放出されるマイクロ波による熱での熔融
危機の話が興味深かったです。

・ 「すばる」で見る宇宙の一番星」(NAO 家正則氏)
すばる望遠鏡の成果アピールがうまいです。 
・「 ガンマ線バーストって何なんけ?」(金沢大学 ・村上敏夫氏)
前の2人に比べると研究のアピールという点で見劣りがしてもったいなかったです。

★次回例会は、11月14日キゴ山です。
今まで、冬期は石川こどもセンターで行っていましたが、今年は様子を見て検討したいと思います。

     

 

 

これは、長さんが書かれた例会報告をベースに
ホームページ向けに山川が加工したものです
201010.13 

 

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