例会報告 2012年 9月

  

【 概要 】


 日 時 :2012年09月09日(日)13時〜16時分
 会 場 :キゴ山天体観察センター
 出席者 :22名

 

【定例会内容】

★9/29カメリアまつりにおける星空観望会について(松田)

 今月末 9月29日(土)に野々市市役所にてカメリア祭りを開催いたします。
開催時間は、17:00〜21:00ですが、 星空観望会は18:30からの開始になります。
パンフレットを用意いたしました。カメリアHPや星の会HPからでも見ていただけます。
http://camellia.nono1.jp/2012/08/camelliafes-3/
http://www.kanaboshi.sakura.ne.jp/phpBB3/viewtopic.php?f=15&t=179

今回は、準備の関係で満月に近い日にあたります。(満月は翌9月30日=中秋の名月 )
その為、星空は期待できませんが、これを逆手にとり、月の撮影をメインに企画しました。

搬入はカメリア祭りの開始となる17時までにお願いします。
公園の東側にあたる丘を中心に望遠鏡を設置していただくことになります。

今回はレストラン側駐車場を使用しないようお願いします。
東側:エコステーション駐車場を搬入に使用してください。また、搬入後は速やかに市役所北側駐車場に車を移動させるようお願いします。 (厳守)

一般の方に月を撮影していただくのですが、撮影のためのレクチャーコーナーを庁舎そばの通路付近にテーブル1台のスペースで設けます。まず最初に、ここで工大天文部の方々によるカメラの設定方法や使い方のレクチャーを受けた後に各自の望遠鏡へまわってもらうという方式をとります。

また、今回は役所壁面に大き目のスクリーンを張り、星空解説(工大)はここで行います。

並行してロビー内で天体写真展示を行います。
こちらも17時までに準備をお願いします。展示班を作成していただき、まずその展示班に写真を渡して頂いてから望遠鏡の設置に入る形になるかと思います。

申し訳けありませんが、掲示板に写真の四隅を画鋲で止める形での写真展示になります。
写真に画鋲の穴が開くことになります。ご了承下さい。
一応台紙も用意いたしますが、両面テープや糊付けになりますので、それなりに傷みます。
ご了解ください。

前回は、場所が悪かったこともありますが、説明員が多く通行のの障害になるという問題がありました。
できれば、作品内に説明を入れるようお願いします。解説員を減らすことができます。

雨天の場合は、観望会は中止し、写真展示とホールにおける星空解説の実施となります。

 

☆★満天星合宿について(中嶋)

満天星にて行う秋合宿の日にちが近づいてきました。
公式な合宿は9月16/17日ですが、早い人は15日夜から合宿に入ります。
今回使用するコテージはベテルギウスとシリウスの2棟です。15/16日は1棟に減らすかもしれません。

寝室は各棟和室6名×1部屋、洋室2名×2部屋です。どちらも鍵はかかりません。
コテージ備え付けの設備などは やなぎだ植物公園のウェッブページでご確認ください(分かり難いのですが「料金表はこちら」という中を見てください)。 食事については各自お持ちください。雨天などの場合はコテージ内での意見交流会(飲み会)になります。飲み物&おつまみなどお好みでご用意下さい。

寒暖が判りませんので、そのあたりの準備もお忘れなく。 夜露対策もお忘れなく

10月は、13/14夜に予定しています。 参加募集は引き続き受け付けていますのでMLほうに御表明ください。

 

☆伊能図(長)

以前にも紹介しましたが、那谷寺に伊能図小図があります。
9月22〜23日に穴水にてローエル会議が開催されます。私はその中で伊能図の紹介をしますので、改めてその撮影をしてきました。

以前に撮影してきた時には、伊能図はむき出しで天井から垂れ下がっており触ることも出来たのですが、今回の撮影では額縁に納められ触ることはできなくなっていました。
透明ガラスが表明にありますので蛍光灯などが写り込み、撮影にとても苦労しました。

今回のローエル会議では、これまでローエルの紀行文で人物の名称であると思われていたものが、実は地名ではなかったのかという可能性をこの伊能図から話してみたいと思っています。

 

☆金沢大学天体観察講座(後期)開講予定について(長)

金沢大学で私が受け持っている天体観察講座の後期日程が決まりました。
年間10講座のうち後期5講座分です。

学内の学生向けに開催している講座ですが、単位には関係しません。
加藤准教授のご好意で、講義に支障のない限りにおいて一般の方の見学を認めて頂いております。

日程は下記の通り
10月12日(金) 10月22日(月) 11月6日(火) 11月16日(金) 12月6日(木)

 

☆太陽Hα写真を題材としたコンポジットのデメリットについて(長)

8月31日に太陽にて大きなイベントが発生しました
残念ながら日本の地上からは観測されませんでしたが観測衛星によって撮影されています。
動画ではけたたましい爆発であったことが判ります。

その前後について大島さんや塩田さんが撮影されていますが、二人の写真を見比べると爆発後のフィルグリーの状態について違いがあります。実は塩田さんの画像ではフィルグリーが分解してないのです。

これには大きな理由が二つあります。
一つは口径の差なのですが、一番の違いはRegiStaxの使い方の問題です。

塩田さんの画像は滑らかに綺麗に見せるために多くの画像を合成しているのですが、そのためにデータが平均化され、現象が消えてしまっているのです。

大島さんも同じくRegiStax合成していますが、データが消えないよう使用する写真の時間範囲を短く限って行っています。
即ち、太陽面上の速い現象を捉えるためには、時間範囲を短く限らねばデータの意味がなくなると言う事です。
私の提言を受けて、別の観測者ですが、あの岡村さんも合成を3秒以内に限定するように変わられました。

 

★キゴ山で撮影した星野写真(石原)

転勤により京都から金沢へ引っ越してきました。京都の空は明るく光害カットフィルターを使っても満足な天体写真が撮れるような環境ではありませんでした。ところが、金沢・キゴ山では光害カットフィルター(LPS-P2)を使うと天の川などきれいに撮すことができ嬉しかったです。
http://www.kanaboshi.sakura.ne.jp/phpBB3/viewtopic.php?f=26&t=170

☆機材紹介-各種フィルタ-(中嶋)

石原さんのキゴ山での撮影に感化されて 自宅での天の川の撮影にチャレンジしました。
実は光害カットフィルタは持ってはいたのですが、これまで使ったことはなかったのです。
自宅のある場所は、空が随分明るくなってしまい、天の川を撮影できるような環境ではないと思っていました。

まず最初は、長さんから借りたHFフィルターで撮影してみました。随分青みの多い画像になり、色々と画像処理を試みましたがどうにもならず諦めました。
次に、LPSフィルターを使ってみると以外に天の川がよく写り喜んでいます。
http://www.kanaboshi.sakura.ne.jp/phpBB3/viewtopic.php?f=13&t=175
http://www.kanaboshi.sakura.ne.jp/phpBB3/viewtopic.php?f=26&t=176


皆さまにお見せするためにフィルター機材をいろいろ持ってきました。
先ほどのLPSフィルターは、カメラボディー側に埋め込むタイプです。元々はEOS Kiss用でしたので、今のカメラに合うように少し削ってもらいました。欠点としては、カメラボディー側に埋め込むタイプのため、バックに飛び出ているタイプのレンズが使えないことです。

Cokinのソフトディフーザフィルターを持ってきました。Cokinのホルダーは粘着してしまうために開いた状態で保存しておかないといけないという注意点があります。
最近はケンコートキナ-に吸収されたためソフトディフーザフィルターも手に入りやすくなりましたが、私のは古いタイプです。いま回覧しているのはP830というタイプです。

話は変わりますが、RAW現像の新しいものを手に入れました。現在勉強中です。

 

★夏期の工大天文部活動(工大・山本)

・8月4日 松任児童館にてうちゅうかがく教室を行いました。
 この頃は土星・火星・スピカが小さな正三角形を描いて並んでいた頃で、子供達はMT-130で
 見る土星に喜んでいました。

・8月20〜22日 夏期合宿
 長野県安曇村乗鞍高原にて夏合宿を行いました。私が参加した合宿では初めて2晩とも晴れて
 嬉しい悲鳴がでました。
 私は天体写真の撮影を中心に行い、過去に撮影した作品と比べて成長を感じることができる物が
 いくつか撮影できました。
 他の部員達も皆それぞれに合宿にのぞみ、いろいろと成果の出た良い合宿になったと思います。


・8月25日 海みらい図書館にてうちゅうかがく教室を行いました。
 今回は手作り望遠鏡を作りました。部材はすべて100円ショップの物を使用しました。

 今回のものは接眼部まわりを改良し、ピントの調整もスムーズ、視野も広くなり、良い出来映えと
 なりました。
 1.5ディオプリーの老眼鏡レンズを使ったF22(ぐらい)の望遠鏡が出来上がり、
 完成後は出来上がった望遠鏡と本物の望遠鏡で観望会を行い、大変感動して頂けました。
 今回の企画は職員の方からも大変好評で、次は対象年齢を上げて望遠鏡の仕組みの話も
 含めたより内容の濃いものにしてはどうかとお言葉をいただきました。

・8月26日 天文部夏季発表会
 過去にはWikipediaを調べただけという笑えるような発表もありましたが、今回はよく調べ、考察も
 割合しっかりした見応えのある内容が多い発表会になったと思っています。
 充実した内容の発表が多かったので、これからの発表会もこのようにしていきたいと考えています。

・8月27日 松任千代野にてうちゅうかがく教室を行いました。
 ロケットに見立てた羽の付いたストローをスーパーボールで飛ばすスーパーボールロケットの工作を
 行いました。
 工作が終わった後、子供たち同士でロケットを飛ばして誰が一番高く飛ばせるか競い合っていました。

・9月1日 能登町やなぎだ植物公園星空コンサート
 月齢16と星空観望会には適していなかったのですが、望遠鏡4台で観望会を行ってきました。
 星の会からは日尾さんと山川さんが遊びにきてくれていました。
 天文部の他に、やなぎだ植物公園と工大の下川研究室・NPO法人趣都金澤等が行った企画です。
 満天星さんは関与していませんでした。
 コンサートが主体で、芝生広場の一角にて望遠鏡を設置して月を中心に見ていただきました。

☆工大祭:山本

 10月20日(土)、21日(日)に金沢工業大学の工大祭が開催されます。
 天文部ではプラネタリウム(実際はステラリウム)を投影する方向にて企画立案中です。
 夏季発表で紹介した写真なども掲示しますので、どうぞお越しください。

 

☆火球の紹介-8/23糸魚川上空-(山川)

8月23日(火)早朝に糸魚川上空に現れた火球をTVカメラにて捉えました。
明るさはマイナス7等と非常に明るいものでした。
私の所はカメラの隅に爆発部がかろうじて入っただけなので精度があまりでません。
東京と塩尻の観測ポイントから撮影され位置情報が確定しました。
隕石落下はありません。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=2812

 

☆TV放映予定:樋口

NHKにて「趣味Do楽 思い出を残そう ! 達人が教えるデジタルカメラにて天体写真の写し方」
という番組が放映されます。
http://www.nhk.or.jp/kurashi/doraku/tue/index.html

再放送を含め、3回視聴するチャンスがあります。
9月18日(火) Eテレ  21 : 30 〜 31 : 55
9月19日(水) 総合  10 : 15 〜 10 : 40
9月25日(火) Eテレ  11 : 30 〜 11 : 55

 

☆ウクレレのいる星空(日尾)

21世紀美術館にて来年の3月17日までウクレレに関するイベントが開催されています。
「ウクレレフリーステージ! - 誰でもウクレリアン- 」
「Aloha Amigo! フェデリコ・エレロ×関口和之」
関口和之氏からのメッセージ

8月26日には関口和之さんも来られウクレレサミットが開催されました。
その時に配られたパンフレット「ウクレレとめぐる旅」の中に、国立天文台普及室の小野智子さんの
星空とウクレレを楽しむ解説がありました。
ウクレレを楽しみながら星空を眺めるのもいいものです。

 

★私の観測地紹介-平-(溝口)

春先に平のほうへ異動になりました。
その学校の近くで、星を見るのに非常に良いところがありましたので2つ紹介します。

(詳しい場所はこの報告書では省略します。知りたい方は例会に参加された人にお聞きください)

ひとつめは職場から行きやすいところにあります。
街の灯りからは双つ山がありますのでそれなりに暗くなります。高圧線が1本走っているのが難でしょうか。
仕事が終わったあとによく行きます。
もうひとつは更に南下して人形山の方向にジャリ道の林道を上ったところの行き止まりです。
めったに人は来ません。

 


 

★次回の例会

 10月 14日(日)13:00  キゴ山天体観察センターで行います。

 当日はキゴ山全体で朝からイベントを行っています。駐車場規制が入りますのでご注意ください。

   金沢子ども週間「絆」フェア 
     時間: 10月14日(日)9:30〜15:00 
     会場: キゴ山ふれあいの里・キゴ山少年自然の家

 

 


これは、長さんが書かれた例会報告をベースに
ホームページ向けに山川が加工したものです
2012.09.11

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