2014年 2月例会報告

  

 

【 概要 】

 日 時 :2014年2月9日(日)
 会 場 :いしかわ子ども交流センター
 出席者 : 14名


 昨年秋から交流センターの駐車場再整備工事が行われています。先ほど見てきましたら、一番西側にあたる部分が完成しそうな感じでした。 全てが出来上が るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。こどもの日に合わせているのでしょうか。

 短い時間でしたが本日の例会には小池田先生が参加されました。お元気な様子が伺えて嬉しかったです。
 また、中嶋会長より修正版の会員名簿が配られました。

 開始前に石原、岩瀬、長のFacebook紹介ムービーを流しました。
 これはFacebookにあるアプリケーションで、自動的にお気に入りにした画像や評判の高い画像からムービーを作成するものです。自己紹介に用いると 便利です。

【例会内容】

☆COSMOS原稿募集中:中嶋

先日、凍結した路面で転んでしまい、左手を少し痛めてしまいました。
実は本日の例会にて会誌COSMOSを皆さんにお配りしようと思っていましたが、この痛みで編集作業ができず、会誌の製作が頓挫してしまいました。申し訳 ありません。
次回の例会には、持って来られるようにしたいと思います。

せっかく時間ができましたので、これから原稿を用意できる方が居られましたら中嶋まで送ってください。
原稿を大募集中です。

☆はやく読むと読める:長

ネット上で発信されていたものです。
ケンブリッジ大学での研究ですが、人間は単語を認識するときに最初と最後の文字が合っていれば途中の文字の順番が多少滅茶苦茶でも認識できてしまうと言う ものです。
これは英文字(アルファベット)でも日本語(平仮名)でも同じです。タイピングミスや誤記に起こる現象です。
これは一般会話にもあり、話の途中に異なった意見がでると一連の会話から変化しても関連認識するものです。

参考:「読めてしまう」文章ネタの起源と歴史  orz


☆好調に売れている割烹着:長

理化学研究所の小保方さんによるSTAP幹細胞の研究で注目されることになった割烹着ですが、なんと売り上げが普段の3倍となり販売が好調に なっています。
実際問題として、割烹着は実験着としてはとても理に適っている衣装です。
前合わせのまどろっこしさも無く直ぐに着れて、万一の場合は直ぐに脱げる特性があります。
小保方さんは、袖止めもゆるめておられるので、機能性も向上しています。
これは国内だけでなく諸外国でも注目されています。
同じような用途では、手術着も同じです。

☆走れよメロス:長

一般財団法人 理数教育研究所が開催した「算数・数学の自由研究」作品コンクールに入賞した「メロスの全力を検証」と いう中学2年生の村田一真くんによるこの検証が注目されました。
太宰治の小説「走れメロス」の記述を頼りにメロスの平均移動速度を算出。
その結果、「メロスはまったく全力で走っていない」という考察に行き着き、端的にいうとメロスは往路は歩いていて、死力を振りしぼって走ったとされる復路 後半の奮闘も「ただの早歩きだった」というのです。
「走れメロス」と言うより「走れよメロス」

これについて、太宰治は果たして判っていたのかどうかは定かではありませんが、もし、判って作っていたとすると確信犯です。よは、読み手がどれだけ時間背 景を思い浮かべて読んでいるかを試したことになります。

参考:算数・数学の自由研究 第1 回審査結果(2013年度)

☆黒点:長

先日まで肉眼黒点が見えていました。これは回帰した群です。
太陽中央経度に沿って、南北に二群見えていました。極大期が過ぎて極小に向かっていることを表しています。SDO衛星で、この太陽面通過をつなげた物が公 開されていました。

☆レンズカップ:長

 娘から少し早いバレンタインとプレゼントされました。
 もらった瞬間にええっ!と思いました。
 これでビールを飲むのが良いかも。

 

☆古いマークXにモーターを取り付け:長

神戸の岡村さんが、マークXのモータードライブが故障して困っておられました。
希望は両軸ガイドが出来るようにしたいとの事ですが、五藤光学では扱っておらず、おまけに全てのギアが油切れしている状態です。ビクセンのドライブセット を購入して取り付けても回転時に鏡筒などで干渉するので、加工の依頼を受けました。ついでながらコントローラーは、日食など太陽観測にも使えるように太陽 時と恒星時運転が出来るようにしました。

☆DeepSkyStacker:長

DeepSkyStackerは、高機能なコンポジット機能を備えた多くの人が使っているスタッキングフリーソフトウエアです。
基本的には、ダーク、フラット、コンポジットまでのいわゆる、一次処理に特化したソフトウエアで、
その高機能ぶりには驚かされます。
ソフトは軽く高速で、動画だけでなくRAW画像がそのままスタック出来るのです。
RAW画像は、CCDの能力に依存しますので、そのまま処理をすると白色に近くなります。これはデータ量が多いからです。カメラによっては、たとへRAW でもメディアに出力した時点で内部の処理が行われていますので、波長ごとの色合いは異なります。特に各種の干渉フィルターを使用するとその効果が顕著に表 れます。撮影している天体の要素をしっかり認識していないと本来は少ない元素を強調し過ぎる結果になります。ステライメージの様に処理速度が遅く処理に個 性の入ったのソフトは使われなくなっていくでしょう。
以下の場所からダウンロードできます。

http://deepskystacker.free.fr/english/index.html

☆システムの相談:福久

自宅の30cm望遠鏡はパソコンにRS-232Cを用いたシリアル通信で接続して自動導入しています。ソフトはWindowsXPにてステラナビゲータを 使用しています。WindowsXPは4月にサポート終了しますので、OSをWindows8に変更しなければいけませんが、そうするとRS-232Cが 使えな くなり困っています。

との話でした。USB変換ケーブルも紹介しましたが、サポートの終了で使えなくなる訳でなくセキュリティのリスクだけの話なので WindowsXPを使い続ければ良いとのアドバイスをしました。

☆白峰の成果:石原

画像をレイヤーに分けて、それぞれにマスクをやっています。
バラ星雲をphotoshopのレベル星だけで調整する方法を試してみました。背景マスクと星雲マスクそして最終的に恒星マスクを一番上部のところに置き 合成します。こうすると色再現も良くなるのです。
最大の特徴は、画面のザラザラ感がないことです。画像の各部の境界エッジも調整するほうが良いと感じています。
今までの方法とレベルだけの調整で比べてみると明らかに諧調が豊かになりました。

※マスクについて
http://tv.adobe.com/jp/
http://tv.adobe.com/jp/watch/learn-photoshop-cs5/10338/

☆スケアリング調整:石原

カメラ接続にアダプターを取り付けると、どうしても傾きが起こり、画像の端でピントがあいません。そこでブログで紹介されていた方法を試してみました。 レーザーコリメーターを部屋の壁に取り付け、下方に照射します。カメラは上向きに水平調整の出来るプレートに載せます。材料は100均で買ったものです。 カメラのフランジにこれも100均で買った鏡を置き、レーザーが正確にコリメータに返るようにします。次にアダプターを取り付けて、同じく鏡を載せてコリ メータに返るまで、アダプターに施された調整ネジで行います。望遠鏡の接眼部にスケアリング調整がありませんので、この方法で済ませました。厳密には行え て無いと思いますが、今は用をなしています。

☆ケンコーアストロフィルター:樋口

ASTRO LPR Filter Type 2 を購入しました。ケンコーで直接買った方が安かったです。
EOS Kiss X6i (改造)を使ってテスト撮影しました。フイルターの無しと有りの比較では、 確かに街明 かりの中では星雲が幾分良くなったように見えます。露出時間が短かったので、それほど効果があったようには思えませんが、これからもっと露出を掛けて効果 を見てみたいと思います。
購入したのはΦ48mmのもので、望遠鏡の接眼アダプターに直接取り付けています。

☆ぼかし技術:中嶋、他

星座をハッキリさせるためにソフトフィルターを使って表現することがあります。
この技法は、スタッキング処理の後処理でも有効です。散光星雲などをマスク強調処理を行った場合にエッジがハッキリしすぎてしまうからです。この時にソフ トにてぼかし処理を行うと自然な感じにレイヤー合成が行えます。惑星などの場合によくある本体のエッジに表れる線が出来ません。


☆5月合宿:中嶋

恒例の合宿を企画したいと思います。これについてはMLにて募集していきます。


★次回の例会

 3月9日(日)13時〜
  いしかわ子ども交流センターにて

 


  これは長さんが作成した例会報告をウェブ用に山川が編集したものです。

2014.2.11


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