例会報告 2012年 2月

  

【 概要 】

日 時 :2012年02月12日(日)13時〜16時
会 場 :いしかわ子ども交流センター(金沢市法島町)レクチャールーム

出席者 :9名

いしかわ子ども交流センターでは「プラネタリウム祭り&冬の星を見る会」と称してセンター所有のミニプラネタリウムと星稜高等学校天文学部、金沢工業大学天文部の製作したもの、合わせて3機のプラネタリウムが競演していました。
親子連れが闊歩していたり賑やかな雰囲気をよそにレクチャールームでひっそりと例会を行いました。

 

【定例会内容】

 

☆オーロラ画像(タイムラプス):中嶋

今月の星ナビにも記事(p.18)があったりしますオーロラのタイムラプス(Time lapse)撮影動画を幾つか探してきました。 TV番組で紹介されたものやインターネットのホームページにあるものです。
ビデオカメラでも機材の進歩でそこそこに撮れるようになりましたが、オーロラではゲインを目一杯に上げねばならずそれによるノイズが気になること、それに、未だ輝線がぼやけてしまうこと の弱点がありまだまだ奇麗な映像は撮影できません。
デジタルカメラで連続撮影した静止画を動画に処理するタイムラプス撮影の方が向いています。

参考:ネットYouTube
http://www.youtube.com/
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=m4JcMxSoMrw
http://www.youtube.com/watch?v=CZjha-rMAvQ
http://www.youtube.com/watch?v=yTvnGvNheFw
http://www.youtube.com/watch?v=a2Xo3cCw9UU
http://www.youtube.com/watch?v=7_ZDHV4osz0
爆発する赤いオーロラ
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=VnqqdG0MYTs
http://www.youtube.com/watch?v=urZXFmwUslw&feature=related
ISSから見たオーロラ
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=nSw4Eg1BQu0
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=7CApsNjJuOI
オーロラで検索すると色々なものが見られます。

オーロラはまた見に行きたいのですが忙しくて当面時間を作れそうにありません。

 

☆タイムラプス撮影による面白い表現:中嶋

タイムラプス撮影では三脚を固定しているものが殆どですが、カメラを移動させて撮影しているものがあります。
前景が動くことにより臨場感のある表現ができていました。番組の中で一瞬だけ機材が写り込みましたが、短いレールを使ってカメラを移動させているようです。

http://www.youtube.com/watch?v=5YlpiBK-iC8&feature=related

 

★この季節の室内観測:日尾

晴れないこの季節では、もっぱらネット上で、天体を見ています。
超新星や彗星もレンタルネット天文台から、色々なディープスカイも楽しんでいます。
最近では火星の極冠や超新星SN2012A、ギャラッド彗星(C/2009 P1)に注目していました。
http://www.slooh.com/viewsnap.php?img=2967291&s=0186&cid=110699&name=1&obs=1&date=1#.TyThPiid7wY.twitter
http://apod.nasa.gov/apod/ap120204.html
http://apod.nasa.gov/apod/ap120127.html

はやく晴れてこの目で観察したいです。

 

☆キゴ山天体観察センターリニューアルオープン:中嶋

キゴ山天体観察センターが3月にリニューアルオープンします。
3階奥に金沢星の会で自由に使える展示スペースをいただけるそうです。
リニューアルオープンセレモニーに合わせて展示する写真を募集します。
詳細については、MLで相談しながら進めたいと思います。
A4サイズのものが多くなると思いますがそれより大きなサイズについてはご相談ください。
額縁(ポスターフレーム)については統一しようかと思っています。

それほど多く展示できる訳ではありませんが、皆さんからの作品を募集します。
もうそれほど時間がありませんが、ご協力をお願いします。

 

★日食撮影用フィルタの製作:Dr.加藤

金環日食も近づいてきました。バーダーの金属フィルムフィルタをビクセンの望遠鏡(7cm)に取り付けられるように加工を行い試写した結果を報告します。ちょうどよい大きさの紙筒がありましたのでこれに金属フィルムを貼り付け、もともとあった望遠鏡フードの変わりに被せる方式にしました。
試写は 合成F2900mm F4.1 ISO1600 EOSKiss×2 で行い、露出をいろいろ変えて行いました。
ここに紹介するのは 1/500sec のものです。

 

★自動導入制御装置の製作:Dr.加藤

9割方完成しました。写真を見て下さい。(写真掲載予定)
Z80マイコンを使い、PICコントローラを2つ、ステッピングモータコントローラなどを積んでいます。
大概の赤道儀はこれで稼働します。
(最近発売された一部の赤道儀では動作できないものがあります。(クロックの関係))

 

☆太陽とオーロラ:長

山川さんのリクエストに合わせて、ネタを集めてきました。
最近では、大島さんのループプロミネンスがYouTubeにアップされています。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=4gza0E3IFgs
年末に活発だったのですが、現在は静穏です。
http://soho.nascom.nasa.gov/data/realtime-images.html
http://www.noaa.gov/
色々な報道で知られているように極磁場が混同している状態です。
X線でのコロナホールを見ると通常の活発なときに比べて、全面に散らばったようになっています。
また、黒点群の活発なところではX線領域が浮上しているようにも見えます。

オーロラの発生状況は特に多くなっているとも言えず年間通して発生率は変わっていません。
その理由として、オーロラのメカニズムが関係しています。
オーロラの爆発に関してですが、実は二種類あります。
一般に爆発と呼んでいる乱舞は、第三期から第四期の変わるときにオーロラの乱れたところを観測者が地球の自転と共に通過する様子です。
もう一つは、オーロラシートの切断によるサブストームで発生する爆発的な現象です。
これは大変短くて3〜5分程度で終わってしまいます。
その時に窒素原子と酸素分子の発光で赤いオーロラになることがあります。
完全に赤い場合はサブストームが連続して発生していると思われます。
参考:
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~shibata/paper/cdrom3/016-aa.pdf
http://www.stp.isas.jaxa.jp/geotail/science/chap3.html
http://jasosx.ils.uec.ac.jp/JSPF/JSPF_TEXT/jspf1999/jspf1999_04/jspf1999_04-467.pdf
http://cacao55.fc2web.com/sub13.html

 

★北陸地区天文研究発表会の構想:中嶋・長

中断してからかなりになる北陸地区の天文研究発表会の話です。
言い出すかどうか、やってみるかどうか、悩んでいます。
MLでは北陸を3県とするか4県とするか意見が割れましたが、過去の行動から3県にしましょう。
星の会60周年記念として行ってはどうかという意見もでましたが、今後も相談しながら進めましょう。

 

☆特別記載「目の保養とショック」:長

http://www.cosmotography.com/index.html
特に下の方に色々なアマチュアの画像が紹介されています。
各ページの画像が拡大して見られます。

 

※※※お願い※※※
例会で紹介されました画像に関してですが、ネット上の物ならURLを後日お教え下さい。
自写画像は、山川さんのところへメール添付して送って下さいませ。

近頃では、検索しても見つかりにくくなっています。
なにせ超新星、天体観測、Cometになると何だかわからない芸能人がヒットするばかり。
はなはだ迷惑です。

 

☆★新着情報1:長

太陽望遠鏡ワークショップ2012(ファースト・サーキュラー)
日時 :2012年3月24日(土) 11時〜17時

場所 :国立天文台三鷹キャンパス ※国立天文台内の詳しい場所は後日お知らせします。
世話人:矢治健太郎(立教大学)、花岡庸一郎(国立天文台)
      時政典孝(西はりま天文台公園)、塩田和生(日食情報センター)
後援 :太陽研究者連絡会

概要 :
 2011年に入って太陽活動がようやく活発になってきました。これを機に前回の極大期に行なった太陽望遠鏡ワークショップを久々に開催し、太陽観測者の情報交換を行う場をもうけたいと思います。

太陽望遠鏡ワークショップは、公開天文台・科学館に太陽望遠鏡を設置するところが増えたことを受けて、太陽望遠鏡の観測方法やその活用方法を勉強したり、情報交換する目的で1999年にかわべ天文公園で行われました。そして、2000年(国立天文台、葛飾区郷土と天文の博物館)、2003年(川口市立科学館)で行われ、その後、コロナドフィルターやCaKフィルターの普及による天文愛好家による太陽撮影、ひので・SOHO・SDOなどの太陽観測衛星画像のインターネットでの普及、などいくつかのトピックが登場しています。

そこで、今回は国立天文台(三鷹)を会場に、次期太陽活動極大期に向けて、様々な立場から太陽観測に関する情報交換をする場を久々に設けたいと思います。興味のある方はふるってご参加下さい。ワークショップの内容は以下のようなものを予定しています。


内容(予定):

午前(11時開始)
・ワークショップの経緯 矢治健太郎(立教大学)    
・国立天文台の太陽観測 花岡庸一郎(国立天文台)
・太陽観測用小型分光器の製作と応用 坂江 隆志(埼玉県立浦和西高等学校)

昼休み
・国立天文台太陽観測所見学

午後
・PAONETデータ活用ワーキンググループこの5年の活動  殿岡英顕(国立天文台)
・ひので衛星と高校・公開天文台・科学館との太陽共同観測 矢治健太郎(国立天文台)
・公開天文台の太陽観測 時政典孝(西はりま天文台公園)
・科学館の太陽観測  鈴木大輔(川口市立科学館)
・最近の太陽望遠鏡と撮影システム 塩田和生(日食情報センター)
・太陽撮影の課題解決と方法 大島 修(群馬県玉村町立南中学校)
・黒点スケッチの話題 時政典孝(西はりま天文台公園)
・汎用太陽観測黒点自動検出用プログラムの開発状況 大辻賢一(国立天文台)
・2012年6月6日の金星太陽面通過に関する話題  山田陽志郎(国立天文台)
・一家に一枚「太陽図」 野澤恵(茨城大学)

(17時30分頃終了予定)
18:30〜 懇親会(武蔵境駅周辺)

※当日の昼食はご持参下さい。
※ワークショップ後に懇親会を武蔵境駅周辺で行う予定です。
(会費は、3000〜4000円程度を予定)
※なお、旅費の援助はありませんので予めご了承下さい。

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「太陽望遠鏡ワークショップ2012」 参加申込書

日時:  2012年3月24日(土)11時から17時
場所:  国立天文台三鷹キャンパス 
    ※国立天文台内の詳しい場所は後日お知らせします。
締切: 2012年2月29日(水)

氏名:
所属:
学年/職名:
住所:
電話/FAX:
email:

発表希望: あり   なし
ありの場合、そのタイトル:
懇親会: 出席 欠席
返送先:yaji[atmark]rikkyo.ac.jp    注:[atmark]は@に直して下さい。

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立教大学理学部 共通教育推進室
矢治健太郎(Yaji Kentaro)

 

☆★新着情報2:長

「日本ロ−エル協会穴水研究集会2012」

2012年9月22日(土、祝日)−23日(日)
会場:石川県穴水町・キャッスル真名井(HPあり)
22日夕方レセプション、
23日午前中研究集会、
同日昼すぎに解散(その後のオプションの催し設定の可能性あり)
 
講演
・楠家重敏会員(杏林大学外国語学部):「ロ−エル以前に能登を訪れた外国人について」
・横尾広光会員(千葉商科大学):ローエルとパース(米国の哲学者、ハ−バ−ド大学の仲間)の関係/物故会員のお悔やみ
・平岡厚(杏林大学保健学部):「オカルト・ジャパン」の翻訳完了と出版見通しの報告
他、会員の皆様からの演題を公募いたします。
 
23日午後のオプションの催しについて、案のある方も、御提案をおよせ下さい。
 
日本ローエル協会事務局 杏林大学:平岡厚

 

 

★次回の例会

 3月11日(日)13:00  いしかわ子ども交流センター(法島町)で行います

 

 

これは、長さんが書かれた例会報告をベースに
ホームページ向けに山川が加工したものです
2012.2.14 

 

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