例会発表 (2016/10/10) 重星観測星図の製作---iPadで重星観測を楽しむために--- 岡本正樹 [はじめに] いつの頃からか重星の観測(いや観望ですね)に興味を持ち始め、星図(The Cambridge Double Star Atlas)や星表(double stars for small telescopes)を入手して、観望に取り掛かったのはいいのですが、暗い中で大きな星図を広げ、星図を懐中電灯で照らし、観望対象の天体を星表で確認するなど面倒な作業が多すぎて、時間ばかり食ってなかなかゆったり楽しむという感じではなくなってきました。 そこで、データーを全てiPadに入れてこれだけで、観望ができるシステムを作ってしまおうと考えました。
[iPad用星図の選択] まず基本的な星図として、The Cambridge Double Star AtlasをPDFファイルにして取り込むことにしました。美しいカラーで彩色されており、視覚的にも楽しめるからです。それを星座ごとにフォルダーを作りそこに入れました。一つの星座が一枚の星図とは限らないので、1星座に数枚の星図が入ることもあります。
[観望する天体を星図上にマーキング] これだけで懐中電灯もいらず十分便利になったのですが、もう少し使いやすくするために、見やすいように観望対象に矢印を付けてしまおうと考えました。で、どうせ矢印を付けるのなら同時に星図上にその重星の数値データー(等級、離角)を表形式で同じ星図上にのせてしまえば、便利だと思いつきました。 ( ←左図をクリックすると拡大したものが表示されます)
[観望対象の選択] The
Cambridge Double Star
Atlasには2500の重星が記載されていますが、これを順番に観望するというのは効率の悪い話なので、まず幾つかをリストアップしなければならないし、これに数値データーを付けるとなるとデーターだけ手入力というのも作業量を考えると現実的ではないので、ネット上で重星リストを探すことにしました。 また、後者の A.Inada氏のHPは重星の画像(左図)がダウンロードできようになっているので、 重星の画像を各星座のフォルダーに入れ、参照できるようにしました。
[今後について]
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