2018年 4月 定例会 報告 |
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日 時 :2018年4月 8日(日) ML情報が役立ったのか予想以上にメンバーが集まり冬季のストレスが解放されたことを物語っているようです。 キゴ山職員の移動にともない出島さん(キゴ山所長代理)より挨拶、新しく星の会担当として刀祢さんより挨拶がありました。 【例会内容】☆A mission to touch the sun:長岡本さんの情報で、太陽観測衛星「Parker Solar Probe」の打ち上げイベントとして、氏名を送れば、この衛星のメモリーカードに搭載されると言うものです。無人探査機の搭乗員募集と言うことです。 パーカー・ソーラー・プローブは、7年で太陽を24周し、徐々に軌道は太陽に接近します。最接近は太陽表面から590万km(摂氏1400度)まで近づきコロナ領域に入ります。直接な太陽風やプラズマ成分分析を含め、今までに無い鮮明な映像が期待されています。 https://www.youtube.com/watch?v=F3AASXMxVSs https://www.youtube.com/watch?v=IClNiZ2-ee4 https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=PLmSU6rJUtw http://parkersolarprobe.jhuapl.edu/The-Mission/Name-to-Sun/ さっそく岡本さんに見習って登録いたしました。 ☆山河城と柚木城:長 忙しい時期に入っていますので、お空の関係は天宮1号が落下する前に石川県近くを通過するのを確認しただけです。高度が低いのでかなり早かった印象のみです。 そんな忙しい中、別の趣味と言うか探査の面白さから城跡を巡りました。研究のテーマは古代の光通信の可能性ですが、今回は埋蔵文化財センター近くの山川城(山河城)とキゴ山にほど近い柚木城です。 山川城は、センターの西南西の尾根先端にあります。入城するには、新田さんがラジコンヘリの飛行会に利用されていたループ道のところから入ります。谷間には残雪が見られ、落ち葉が多く滑ります。 途中から尾根に上り先端を目指しますが、最後の目と鼻の先の急こう配は革靴では辛いところで、登り口を捜しながら本丸と思われる頂上にたどり着きました。下から眺めた印象と大違いで広々としたところです。 柚木城は、過去に星見の場所探しでGoogleEarthで見つけた広場がなんと「直江谷健康の森」入口駐車場でした。その一番奥の歴史広場と言うのが城跡にあたります。おまけに歴史広場に到着せねば柚木城の解説板に出会えません。 歴史広場への道案内は平坦になっていますが、実は一つの谷を越えることになります。階段は丸太でシッカリ作られていますが木の葉で滑るので助手は諦めました。かなり複雑な構造をしていますので、今回は撮影方向を示した図も作成しました。 尚、この公園のカモシカ広場からキゴ山・戸室山が見られましたが柚木城から確認するのを忘れました。木々が無ければ確実に見えるでしょう。※柚木城から三国山、宝達山が見えます。キゴ山から北は松根城、南は獅子吼高原が見えます。 ☆冬の名残の星座:越野 3月中旬に約3ケ月ぶりに手取水辺プラザとキゴ山へ出陣しました。 キゴ山のわんぱく広場は積雪はほとんどなくなり、風もなかったので気温の割には寒さがあまり感じられず、ゆったりと撮影できました。 今回は冬の名残の星座(星雲、星団)をメインにしましたが、この中で、バラ星雲は5分×6枚(ISO 3200)コンポできたことから昨年よりもかなり鮮明な出来映えとなり満足しています。 …M−GENとKiss X5のお陰です…ですが、会員の方から「コンポ枚数をもっと増やせばまだまだ鮮明になるよ」と、アドバイスを頂きましたので、次回にリトライしてみます。 このほかコーン星雲にも挑戦しましたが、(元が淡いせいか)マァマァでした。 春の星座(ふくろう星雲、M96銀河群etc.)にも挑戦しましたが、小さくて淡いので”今いち”でした。…長焦点が必要ですかネ? ☆星の会合宿(3/17):岩瀬 薄雲があったものの一晩中星を楽しむことができました。 星の様子+宴会風景をタイムラプスで紹介しました。 ☆木星、火星、土星の撮影:岩瀬 3/24未明、今期一番良い気流(シーイング)で、木星/火星/土星を撮像できました。 木星は5月が衝、火星は7月末が衝(大接近)であり、これから楽しみな時期です。 ☆ISS月面通過:岩瀬 3/31 0:33 ISSの月面通過が能登で見られる予報があり、出撃しました。 各地方の猛者が集結し賑やかな観望となりました。 月面通過はしっかりGETできました。 ただ、非力カメラでは3コマが限界、20コマ/秒や6Kカメラといった新兵器が欲しくなるところです。 ☆惑星撮像システムの紹介:岩瀬 惑星撮影で、動画から撮像する方法を私のシステム含めて紹介しました。 昨年行われた『大人の宇宙塾』にて雨バージョンとして用意していた資料(PowerPoint)です。 ☆レーザーポインターの使用禁止について:河合 「キゴ山ふれあい研修センター」松川様より 本年から天文学習棟で開催される「星見の日」や他の観望会にてレーザーポインターの使用は控えて欲しい由、ご協力のお願いがありました。 これまで「星見の日」他の行事にて「レーザーポインター」にてお客様に星座解説等をしてきましたが、レーザー光が直接に目に入ると失明する恐れが大きいため、今後、キゴ山での解説時には使用しないことにしたいとのことです。 ☆新機種の天体望遠鏡が購入されました:河合 キゴ山ふれあい研修センターでは、 新たにセレストロンのNexStar 4SE(口径102マクストフカセグレン)を三月に購入しました。現在、天文棟四階にある機材庫にて職員が組立・操作確認をしているところです。 この機種は、自動導入内蔵の片持ちフォーク式経緯台です。焦点距離は1325mm/F13になります。 鏡筒は軽量・コンパクトな設計で、月・惑星の観測や星団・星雲の観測に最適なモデルです。 何人かこの形式の自動導入経緯台をお持ちしている会員の方がいられたと思いますが、「星見の日」の際には、操作のご協力のほどよろしくお願い致します。 ☆一ヶ月の出来事:中嶋 ・満天星合宿:3月17日(土)-18日(日) 17日夕方には金星と水星を見ることができ、夜もほとんど晴れました。しかし夜半までは薄雲があったようで、滲んだ星像になってしまいました。 参加者は岩瀬さん、小倉さん、立岩さん、中川さん、新田さん、中嶋の六名でした。 ・キゴ山プラネタリウムリニューアルセレモニー:3月25日(日) キゴ山ふれあい研修センター天文学習棟のプラネタリウムが約500万個の星が投影されるメガスターNEOにリニューアルされました。 午前中は関係者向けのセレモニーで金沢星の会代表として出席、午後の内覧会では金沢星の会の会員として参加させていただきました。4月1日から一般公開になりました。 ・ISS月面通過:3月31日(土) 0時33分過ぎにISS(国際宇宙ステーション)が月面を通過するというので中心線を目指して能登町へ行ってきました。 撮影に良さそうな場所は限られるので室石さんに教えてもらった場所にてんとう虫天文同好会の大杉さん、森さん、富山県天文学会の駒井さん、羽咋星の会の野村さん、金沢星の会から岩瀬さん、中嶋が集まりワイワイでした。 予定通りの時間に通過したのを写すことができましたが、私たちのは少し中心から外れていたようです。山川さんが別行動をしていて近くの岩井戸神社で撮影したものの方が中心近くを通り、バッチリ写っていました。 http://www.kanaboshi.sakura.ne.jp/phpBB3/viewtopic.php?f=12&t=651&sid=5361ffca2e63f4ad31854ef705a47acb ☆満天星春の合宿:中嶋 3月の合宿は年度末だったこともあり、参加できない人がいたので5月19日(土)にも行います。 ☆Solar Ruler:長 太陽観察で便利な定規がありますので、紹介します。 https://samuelastronomy.wordpress.com/tag/solar-ruler/ http://photobucket.com/gallery/http://s1257.photobucket.com/user/AndyDevey/media/SolarRuler2v_zps18b153e9.jpg.html https://samuelastronomy.files.wordpress.com/2015/02/14022015-1247-pro-combined-with-solar-ruler-1.jpg PDFはこちら https://samuelastronomy.files.wordpress.com/2015/02/reglesolaire-v4b.pdf ☆10/20-21工大祭:金沢工業大学天文部 影山先生が顧問になりました。工大際は10月20-21日ですので、どうぞお越しください。 ☆キゴ山の行事について:河合 本年も5月から10月まで、毎週金曜日に「金曜日は星見の日」が開催されます。 最初の「星見の日」は5月11日(金)です。多数の参加協力を宜しくお願い致します。 また、「星見の日」以外にも行事がありますので、お知らせします。 7月 7日(土)七夕祭 7月14日(土)サテライト(金沢芸術村での開催予定) 8月12日(日)星まつりです。 これらの行事にも、多数の参加協力を宜しくお願い致します。 あと「おとなの宇宙塾」が「星見の日」と並行して月1回開催されます。 各行事の開催日近くになりましたら、また詳しくお知らせ致します。 ☆38cmピラー短小化計画:長 ご存知の通り、前館長さんの希望で梁の無いスラブの上に長尺のピラーを設置しています。 ショックアブソーバーを取付けてから1mmの振動が随分吸収できるようになりましたが、惑星を見るには現在の0.2mm振動をどうにか解消したいと考えています。 正確な梁までの距離が判りませんが、ザッと計算したところ現在の位置でピラーを25cm前後短くすると0.1mm以下に抑えられそうです。 そこで、今月中に一旦取り外して切断塗装を行いたいと思います。MLで呼びかけますので、人力動員をお願いします。 仮に想定の振動が取り除けなかった場合でもメリットとして、設置が楽になることや星まつりなどの行事でローターションが早まることや今回増設するストッパーによって、危険性も緩和できます。 ★次回の例会 5月 13日 13時〜
2018.4.11
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