2020年10月 定例会 報告

 

 日 時 :2020年10月11日(日)

 会 場 :銀河の里キゴ山ふれあい研修センター・こども交流棟・研修室

 出席者 :   17名 

 台風14号が太平洋側伊豆諸島の南にいるのですが、普段の曇り空でした。
 晴れが少なく報告が少ない例会になり早々に閉会しました。

【例会内容】

☆ウィルソン天文台の山火事動画:長

 カルフォルニアで発生した大規模山林火災がウィルソン天文台まで迫りました。
ウィルソン天文台は過去にも山火事が迫ったことがあります。
今回も歴史的施設でもあることから消防士の懸命な活動と最善の方法として、延焼を防ぐために先に焼く所謂バックファイアという手法を使うことにより使って防ぐことができました。
COVID-19のために閉鎖されている上に、山火事が迫ってくると言う災難です。
このボブキャット火災とパンデミックにより収入の損失があり寄付を呼び掛けています。
 https://www.mtwilson.edu/

☆SC望遠鏡の隙間さがし:長

 筒内気流を防ぐために流行しているセルにファンを取り付ける改造は、『本当は何のために行っているのだろうか!?』という検証実験を行っています。
他会の原稿作成で行っていることですが、概略を紹介しました。
結論だけを言いますと主鏡の冷却では無いので、大規模な改造を行う必要は無いのです。


☆:中嶋

★ この一ヶ月、本格的?天体撮影はありませんでしたが、ダイヤモンド剱岳とパール剱岳を撮ることができました。天候に恵まれないと写せないので、今年はこれで運を使い果たしたようです。
 撮影チャンスはそれぞれ年に二度程度で、「カシミール」を使ってシミュレーションして下調べします。

 太陽と剱岳が重なる「ダイヤモンド剱岳」は9/15の日の出で撮影できました。
 月と剱岳の重なる「パール剱岳」は10/2の月の出で撮影できました。
 前日の10/1は中秋の名月でもあり、立山と重なるのを狙いましたが、月の出は雲に阻まれました。代わりに雲間に見られた「月の道」を写すことができました。
 なお、シミュレーションはステラナビゲーターで地形表示をすることでもできます。

★木星のスケッチ練習用ビデオ画像を提示。

★木星の衛星、大赤斑や火星の模様はステラナビゲーターでシミュレーションできるので観察会などの下調べに使えます。


☆火星の撮影:芦田

・9月28日、10月2日、10月3日、10月6日に火星を撮影しました。
 国際光器の3倍バローレンズ(4-Elements 3x)を入手し、LPRフィルターを付け撮影しました。
 アイピースで拡大撮影するよりも、ピント調整がしやすいと感じました。
 露出は5〜10msecでゲインを調整しました。
 使用ソフトは前回と同様です (撮像Sharp Cap, スタックAutoStakkert,ウエーブレット処理RegiStax6)。

・8月、9月に比べると10月6日の最接近に近づくにつれ、視直径が大きくなるのが分かりました。

・シーイングとピント、画像処理技術が大切だと感じます。

・鏡筒内の気温が映像に影響あるとのことで、これまで気にしていなかったので考慮したいです。


【天体情報】
 C/2020 M3 (ATLAS)彗星は現在8〜9等台ですが、エリダヌス座からぎょしゃ座に向かいますので、見やすいと思われます。


★次回の例会

11月08日(日) 13時〜
銀河の里キゴ山ふれあい研修センター 天文学習棟 又は こども交流棟



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