Windowsの小技
  (すみません XP での話です m(_ _)m    windows7 とか使ってないので・・・)

 

 

  • 天文シミュレーションソフト Stellarium

    小技というよりソフトの紹介です。
    国内で天文シミュレーションソフトとして一番売れていると思われるものに AstriArts社が販売している
    ステラナビゲータシリーズがあります。
    そして海外で人気が高いものに、日本では日立ビジネスソリューション(株)が販売しているTheSkyシリーズ
    があります。

    そして UNIX系OSでなじみ深いものとしては KStars や CelestiaStellarium がいます。
    Celestia,StellariumはWindowsに移植されましたが、Stellariumがいい感じになってきてますので
    紹介してみます。・・・

    StellariumはOpen GNU(General Public License)ライセンスですので、個人が趣味の範疇で使う
    範囲であれば、何の制約もなく自由に使えます。望遠鏡制御する機能はありますが、デフォルトで
    表示されるのはCelestronのNexStar、MeadのETX70 LX200 などです。
    国内の望遠鏡に対応させるには一苦労しそうなので、そういう方はステラナビゲータやTheSkyを
    購入しましょう
    日本語サポートしていますが、設定画面など英語表示になるものもありますので、英語が苦手な
    方はちょい覚悟がいります

    [1]ダウンロード
      http://www.stellarium.org/ から[for Windows]を選択すると’source forge’というところから
      ダウンロードできます。現バージョンは 0.10.6 です。(2010.12.5 リリース)
      Stellarium Wiki という日本語ページからダウンロードすると 古いバージョンだったりすることが
      あるので注意が必要です。

    [2]インストール
     ダウンロードした stellarium-0.10.6.1.exe というファイル実行しメニューに従ってください

    [3]環境設定
      STELLARIUM-1.GIF - 39,244BYTES
      初期画面です。マウスカーソルを左下に持って行くことでメニュー画面が出ます

      STELLARIUM-2.GIF - 47,568BYTES
      まず最初に行うのが星を見る場所の登録です。メニューの一番上のアイコンをクリック!
      日本の都市はデフォルトで入っていませんので、緯度経度を手入力します。
        主要都市はちゃんと入ってました。 探してみてください。

      緯度経度が分っていれば、手入力するほうが簡単です。
      例えば野々市町役場ですと 北緯:N36度31分10.94秒 東経:E136度36分35.9秒 標高30m
      都市名に野々市町と入れ 左下の[標準として設定する]ボタンにチェックして[リストに追加する]
      をクリックします。


      STELLARIUM-3.GIF - 47,012BYTES
      メニューの時計マークで「日付と時間」タブが現れます。
      コンピュータの表示している日時がデフォルトで表示されています。
      特定の日時を見たいときにはこれをクリクリしてください。

      下に並ぶアイコンはマウスカーソルが架かると内容表示しますので、それが早いです。
      ハイライト(白)になっているのが設定有効、灰色が設定無効です。


      STELLARIUM-4.GIF - 55,028BYTES
      メニュー左下のスパナアイコンをクリックすると「環境設定」画面が開きます
      「プラグイン」の中に「Satelites」とありますが ここで[開始時に実行]のチェックボタンを押して
      おくと次回起動時から人工衛星が表示されるようになります

      おっと忘れていた 拡大・縮小は [PageUp][PageDown]キーです
      矢印キーで移動です
      ほか、キーにいろいろ割り振られています。詳しくはHELPを表示させてみてください。

      終了は下のメニューバー右端の 電源マークをポチッとしてください。 or CTRL+Q

           [4] 彗星
       

以前は下にあるように”ssystem.ini”ファイルを手編集するしかなく 少し難しかったですが、
       


 

       彗星はちょっと面倒です
       
       [Solar System Objects]ページ 
       http://www.stellarium.org/wiki/index.php/Solar_System_Objects
       に彗星リスト(Comet List)の入った”ssystem.ini”ファイルがありますが、最近のものは
       手入力で編集して 軌道要素を追加する必要があります。・・・面倒くさい

       そろそろ見頃を迎える ハートレー彗星(103P) の軌道要素は以下です。
       コピー&ペーストで追加してください。

     [103P-Hartley]
     name = 103P-Hartley
     parent = Sun
     coord_func = comet_orbit
     radius = 10
     oblateness = 0.0
     albedo = 1
     lighting = true
     halo = true
     color = 1.0,1.0,1.0
     tex_map = nomap.png
     tex_halo = star16x16.png
     orbit_Epoch = 2455470.5
     orbit_SemiMajorAxis = 3.4726656
     orbit_Eccentricity = 0.6951420
     orbit_Inclination =  13.61768
     orbit_AscendingNode = 219.76087
     orbit_ArgOfPericenter =  181.19852
     orbit_MeanAnomaly = 355.84874

★☆番外編☆★  Vine Linux 5 における[Stellarium]のインストール  1.[ cmake ]を使いますので、[Synapticパッケージマネージャ]を使って    あらかじめ [ cmake ]をインストールしておいてください (準備作業)  2.http://www.stellarium.org/ から[for Linux(source)]をダウンロードします。    stellarium-0.10.6.tar.gz (Ver 0.10.6の場合) 3.解凍します   $ tar zxvf stellarium-0.10.6.tar.gz [Return]  4.[stellarium-0.10.6]というディレクトリが出来るのでそこに移動します   $ cd stellarium-0.10.6  5.Build用のディレクトリを作成します   $ mkdir -p builds/unix 6.そのディレクトリへ移動します   $ cd builds/unix 7.[ cmake ]を実行します   $ cmake ../.. 8. make を実行します   $ make     (10分ぐらい)  9. ルートにチェンジします   $ su     パスワード:********  10. make install します   # make install  11. インストール完了しました 〃⌒ー⌒〃ゞ

 12. 端末から起動します(適宜ランチャを作成してください)
      $ stellarium   


 起動しさえすれば、Windows版と動作は同じです


 補記:ubuntu Linuxであればパッケージ化されているので 
    [Synapticパッケージマネージャ]で[stellarium]を選べばインストールされます。
    ランチャーは[アプリケーション]→[教育・教養]→[Stellarium]
    と楽ちんです。
    ただ、ubuntu はWindowsから引越してきた人には良いのですが、Unixを
    触ってきた人からみると、ちょっと気持ち悪いんですね。特にルート権限が
    別になっていないところが・・・