2014年 12月例会報告

  

 

【 概 要 】

日 時:2014年12月 14日(日)
場 所:キゴ山天体観察センター3階カルチャールーム
参加者:23名

降り続く雪の日になりました。
キゴ山周辺はかなりの積雪となっていましたが、キゴ山の中は除雪が行き届いており、予定通りに例会を行うことができました。

そして、このような天候にもかかわらず数多くの参加者がありました。
また、本日の進行は会長欠席のため米林氏により行われました。


【 例会内容 】

☆35cm試運転:長

春前から進んでいた観察デッキの35cmSC改造計画 ですが、今年の天候があまりに悪くなかなか段取りが合わずにいました。本体は直ぐ に完成させたのですが、加藤さんの駆動システムと合わせる日時がとれずにいました。
そして先日の金曜日にいよいよ本体とシステムの試運転を私と加藤さん、河合さんの立ち会いの中、行うことが出来ました。
赤道儀仕様ですから仮の台を設けておこないます。ここで早くも問題になったのは、加藤さんはL型コネクタープラグでなく直型コネクタープラグを取り付けて きたため、この直型コネクタープラグが、東西の高度が低い場合にフォークに干渉するこ とが判りました。これを解決するために赤道儀マントの20mm幅の側面にコネクターを付け直すことにします。φ15mmの穴を20mm幅のアルミ鋳物に開 けるので、割れるおそれがありますが、それしか方法がありません。
自動導入速度の高速駆動はテストの結果240倍速まで無理なく動かすことが出来 ました。低空でのソフトリミッターも機能します。

コメント
・パワーが定格80Wを超えますとこの構造は法令上産業用ロボットになり安全に対する対策・運用・責任など厳しく求められますのでご注意ください。そこまでのモータは積んでいないと思いますけれど老婆心ながら。
・マウント側面に穴あけする危険をおかさずにケーブルをそのまま出し、産業用ロボットの規格に準じてケーブルに防水処置を施して運用するという手段もあります。ご検討ください。
・産業用ロボットになるまでのパワーはないと思いますがそれに準じる安全装置の設置などご配慮ください。

※注釈:35cm改造に関しては長さんが個人的に請け負っているものですので、例会への報告が不定期になっているのはそういう理由です。


☆月面X(11月29日):河合

今年最後の月面X当日、昼間は 晴れていたのに夕方から雲が張り出し、現象が始まってしばらくは雲が月を覆い隠していました。それでも20時半頃になりようやく月が顔を出し月面Xを観察 することができました。

シーイングが良くなかったので、ISOを上げて撮影しました。本当はISO100ぐらいで撮影したかったのですが仕方がありません。

今年は天候が悪かったので望遠鏡を十分に使えませんでした。これからの季節が楽しみです。


☆月面X(11月29日):新田

20時を過ぎ晴れてきましたので71FL430mmにカメラを取り付け手持ちにて撮影しました。ISO800です。
カメラはEOS 60Dです。三脚を使わず手持ち撮影でしたのでピントを合わせ切れていません。

※【情報】来年 1月28日 0時30分頃にも見られます:米林


☆双子座流星群と鳳凰座流星群:山川

今日極大です。今のところ順調に飛んでいるようですが、あまり情報を得ていません。
鳳凰座流星群は見られたとの情報ですが、これも情報が少ないです。後程詳しく伝えられることでしょう。
少なくとも群流星があった訳ですから、南極観測船宗谷で目撃された突発流星は流星群であったことが証明されたことになります。


☆惑星命名権:長

惑星命名権について、金沢星の会として登録するかどうかについて賛否をとってみました。

結果は 賛成12 反対4 でした。

この結果を受けてやる方向で進みます。
会長と相談しながら進めます。

今後は、会の中にて命名について多くの議論が必要になってきます。
皆様にはそれを踏まえて準備をお願いいたします。


☆M42再び:長

先月の例会にて紹介したM42の画像処理の続きです。
露出の異なる撮影を行って、それぞれの画像をRGBごとに濃度を調整します。その時にカラーノイズを軽減するために私は、PhotoDirectorを使 いました。RGBごとに行っていますので、結果的には、濃度のダイナミックレンジの幅を疑似的に増やすことになります。それは、誇張した画像が色分布では 矩形になるところを滑らかに処理するからです。


☆工大天文部

新役員を紹介します。こんごともよろしくお願いいたします。

部 長: 市川 重弥(2年)
副部長: 東 凌  (1年)
副部長: 古関 久遠(1年)
会 計: 堀部 晃平

今 後の抱負としましては、一つ目はプラネタリウムのドームがかなり傷んできており補修での対応がきつくなってきていることから新規に製作出来ないものかと考 えています。二つ目はお客様から星像が暗いとの要望がありこれを改善すべく投影機についても手を入れることを考えています。
二つ同時に進めてどちらも中途半端な結果になるのも怖いので、まずはドームに注力して行こうと思っています。


☆太陽黒点:河合

11月16日、19日、22日、23日、24日、28日に太陽黒点を撮影しました。
なかなか晴れないので連続にはなりませんでした。

その前に見られた大黒点が太陽の裏をまわり再び表に回ってきたのを天候のよいときに狙ったものです。
形状から猫の肉球に似ていると評判になっています。
黒点の全てが中央経度に寄っていることが明確になってきました。極大期を迎えピークを過ぎようとしていると思われます。


☆新年会

1月10日の土曜日に新年会が行われます。
参加表明をお願いします。MLで表明していただければOKです。直接に会長に連絡を入れていただいてもOKです。


★次回の例会 

 1/11(日)13時より
 いしかわ子ども交流センターにて 

 新年最初の例会は総会になります。
 その後、皆様の持ち寄った景品にてビンゴ大会を行います。
 必要のなくなったお宝、ちょっと手に入れた景品、などなどお持ちよりください。


先月

 

来月