2015年 5月例会報告

  

 

【 概要 】

 日 時 :2015年 5月 10日(日)
 会 場 :金沢市キゴ山天体観察センター
 参加者 :14名

【例会内容】

☆カメリア春の星空観望会:松田

日時:平成27年5月30日(土) 19:30〜21:00
場所:あらみや公園 野々市市市役所横(野々市市三納一丁目1番地)
http://camellia.nono1.jp/2015/04/2015spr-kanbo/

例年のようにカメリアで観望会を開催いたしますので、よろしくお願いいたします。
天候判断はMLにてご通知いたします。早くから開催の通知をしましたので、今のところ参加表明が6名になっていますがよろしくお願い致します。昨年は会場に来られたお客様は約850名でした。
いつものとおり控え室を準備いたします。スタッフには、光るブレスレットをつけていただきます。
季節の星空観望会について(共通事項)」のお知らせを金沢星の会の共有アルバム会員限定フォーラム(隠し部屋 ルームNo.101)にアップしてありますので、駐車場所や天候判断連絡等を事前にご確認下さい。
また、以前長さんにアップしていただきました「一般公開観望会の心得」が同共有アルバム観望会etcフォルダにありますのでこちらもあわせてご確認ください。

※昨年度の同時期の観望会の様子は下記をご覧ください。
http://camellia.nono1.jp/2014/06/hoshizora-3/



☆キゴ山天体観察センター展示写真について:中嶋

MLにてもお願いしていますが、金沢市キゴ山天体観察センター三階にある展示コーナー(金沢星の会)に掲示している作品を一新したいと思っています。既に古くなっているものは取り外しています。
ベストな作品でなくても構いませんのでどしどし出して下さい。


☆新兵器:中嶋

最新スカイメモ登場!!
今年度のキゴ山天体観察センター『シニア宇宙塾』のテーマが天体の写真撮影になりましたので、話題のひとつとしてこっそりポチしました。
赤経軸だけなのですがオートガイドコネクターが付いています。
ガイド精度については不明ですが雑誌にてFの明るい200mmの重量級レンズにて撮影して問題のない由の記載がありました。
※尚マンフロットの三脚+自由雲台はお買い得です。この自由雲台と三脚の利用のほうが良いかも。

☆メシエ天体撮影:岩瀬

4月は2度白山麓に撮影に出かけました。全メシエ天体(110個)制覇まで、あと9個になりました。
また、新兵器(シュミカセ)を入手。焦点距離が長いので、今後、小さな銀河等を中心に撮影予定です。

☆オートガイダーテスト:米林

いまさらですが手元のST-4でオートガイドの具合を検証しました。その結果±1ピクセルに収まっているところまで確認できました。古い架台と古いオートガイドでも十分使えそうなのでいろいろと撮影してみたいです。

☆M13の実写紹介:米林

アークトゥルスとベガしか見えなくなった自宅の空からドームのスリット越しにM13を撮影してみました。試写したところで疲れが出てその後にオートガイドをする元気がなくなってしまいこの日は中止にしました。
後日再チャレンジする予定です。

☆ラブジョイ彗星:米林

周極星ならぬ周極彗星になっています。天の北極に近く、見かけ上の動きは遅いため 固定撮影でも少し多めに露出時間がかけられますのでうまくすると撮影できるかもしれません。

☆天文ガイド50年:米林

天文ガイドは1965年7月号創刊です。ですので今月の6月号が通算600号(臨時増刊等は除く)になります。
600号発刊を記念して書庫から創刊号を持ってきましたので披露します。

☆ボランティア保険:中嶋

いつもお手伝いしていただいている主力の方は入れておきますが、今年の色々なイベントに参加しようと思っている方は、ご一報ください。

☆現在の太陽活動:長

少しばかり画像をもってきました。太陽面は領域こそ分かれていますが長いダークフィラメントがあります。また東西に長くなった群があります。この群には固有運動を示す状態にありますので、今後分裂すると思われます。分裂にともなってフレアの発生が予想されます。

☆折り紙:長

日本独特の発展をしていた折り紙ですが、既に世界では後れをとっています。それはロバート・ラングによって数学的に解き明かし新作折り紙を開発するソフトウェアーを開発しました。飛躍的に折り紙が進化したのです。

http://www.ted.com/talks/robert_lang_folds_way_new_origami/transcript?language=ja
https://youtu.be/3E12uju1vgQ?t=22
http://www.langorigami.com/art/gallery/gallery.php?name=rattlesnake_1

☆ローエル協会ニュース:長

続報です。日本ローエル協会より松江研究集会の詳しい案内が入りました。2015年9月5−6日(土、日)に開催される訳ですが、2日目はラフカデイオ・ ハ−ン(小泉八雲)の曾孫である小泉凡会員による八雲記念館、旧居等の小泉八雲ゆかりの地をめぐるツア−があります。費用は少し高くて研究集会(特別講演 および一般会員による発表)は無料、懇親会は5000−6000円バスツア−は2000円の予定(入館料・昼食代を含む)に交通費です。同じ日に愛媛県松 山でOAAが開催されます。

☆キャノンeosX4のCFA剥がし:長

デジカメの普及にあたり太陽撮影を行った時点で撮像素子のRGBカラーフィルターが解像度の邪魔をしているの事を以前に報告しています。過去にフィルター 剥がしを試みましたが失敗しました。ところが一眼デジカメになって同じようにフィルター剥がしに挑戦している人が現れています。ヒートガンを使ったりマイ クロバーナーでカバーガラスから外すストーリーです。D800はガラスの底とCmos表面の空間が1mmもない感じですが可能のようです。
安くライカ・モノクロ並の解像度を手に入れる一つの提案です。
また、産業用カメラM15Pも良いかも知れません。

☆ドーナツフィルター:長

昨年手に入れたSC-48(480nm以下波長光をカット)をやっと加工することが出来ました。これをケンコーの12cmアクロマート屈折に取り付けカメ ラ直前にL41(410nm以下の波長光をカット)を併用することで青ハロ無しのせみアポになりました。カットした波長が判りますので、補正も正しく行え ます。市販のフリンジキラーフィルターよりはるかに安く、ソフトや画像処理より精密に他の波長に影響を与えません。

☆成果:新田

02時に目が覚めて、キゴ山に走りました。先ずは、話題になっていたので自分でも撮影したいと思い、いて座の新星を撮影しました。、4月28日03時頃の撮影です。

☆スマホ用撮影アダプタ:新田

以前作成したアダプタを使用して月と木星を撮影してみました。
動画で撮るともう少し綺麗に取れるかなと思い挑戦したわけですが、結果はいまいちでした。

☆15pの反射望遠鏡:新田

4月17日の撮影です。これまでずっとBORG71FLを使い撮影していたのですが、久しぶりに15pの反射望遠鏡を使っておおぐま座のM81、M82を撮影してみました。場所は満天星です。
光軸が結構ずれていて、スパイダーによる輝線がねじれて写ってしまいました。

☆夏の天の川、さそり座・月・木星の撮影:河合

4月25日(土)22時過ぎ、晴れてシーイングも良さそうなので、湯浦さんを誘い「キゴ山わんぱく広場」へ行きました。半月がまだ有りますが、夜半には沈むので問題 ありません。シーイングは非常に良く満天の星空が広がっていました。湯浦さんは300o望遠レンズで月を撮影し、私は山の稜線より昇る天の川を狙い、夏の 大三角と北斗七星などを撮影しました。01時30分頃、天の川・さそり座の高度も上がってきたので撮影に専念。湯浦さんは、2時頃撤収し帰宅されました。 01時頃より気温も下がり寒かったです。夜露もつかず良い写真が撮れました。(機材は、タムロン17〜50oのズームレンズで17oの広角側 30秒露出  感度はISO1600〜3200にて撮影)

4月26日(日)19時 快晴で上弦の月を撮影しました。年に何回か月面Xが見られますが、その月面Xが見られる場所で、Xを構成する4つのクレーターの内3つ見られ、もう1つのクレーターは頂上だけ明るく見え偶然にも少しXなって見えていました。

5月5日(火) 月と土星の大接近の日です。月の高度が上がった21時頃に大接近の様子を肉眼で見ました。満月の翌日なので月が明るすぎて 見始めの頃は 土星が判りませんでしたが、少し目が慣れてくると見つけることが出来ました。望遠レンズにて写真も撮ろうとしましたがコントラストの差がありすぎて諦め ました。
また、頭上には木星があり、久々に拡大撮影しました。シーイングもそこそこでしたが、細かい縞模様は写りませんでした。(機材:115mm屈折、 ×1.6倍エクステンダー使用、 接眼鏡7oで拡大撮影)

☆柳瀬スペシャルモータ:桶作

前回の例会後、長さんにスリップクラッチを直していただきましたが、なぜか動かず。その日は、ギアを手で回して動くのでモーターを見直すことで持ち帰りま した。モーターボックスを開けたら、ケーブルが切れてたようでハンダ付けし、ギアを数えていただいたので歯数も見直して、動くようになりました。実際にカ メラを載せてのテストは未完ですが、修理としては終了し納品しました。


★白峰での撮影成果:中嶋

 4/25-26(日)に撮影してきました。いつもの展望駐車場へ向かう道路はまだ除雪されていなく クロスカントリー場の駐車場にて撮影しました。上弦の月が沈んでからの撮影になります。気温は 8℃くらいでしょうか 体が凍えました。

VC-200Lを使った撮影も初めて挑戦しました。
広角を使った撮影では少し移動して道路脇からの撮影です(駐車場の上に高圧線が通っているため)。
この日はいて座新星が何度目かの増光を見せていたたとのことで、あとで写真を確認したところ増光した新星がしっかりと写っていました。

★ISSの太陽面通過:中嶋

 ISSの太陽面通過が5/5(火)に能登から氷見にかけて見られるという情報を室石さんからもらい、金沢星の会とは縁が深い大洞敬二さんの自宅(大覚寺:七尾市中島町笠師)にて撮影させてもらいました。
大覚寺は通過予報線の中央線近くにあります。 ISSは中心を少し外れた感じで撮影できました。

BORGの77EDIIに1.4倍のコンバージョンレンズをつけて撮影しました(FL=714mm F9.3)。
カメラはオリンパスOM-D E-M1です。 ISO800に設定し (シャッタースピードは1/6400秒)、秒間10コマ連写です。
通過が写ったのは6コマ(7コマ目は 辺縁上)でした。
写真は雑誌に応募するため、現時点では例会場だけのお披露目になります。

☆訃報:長

西村製作所の社長である 西村有二さんが5月8日にお亡くなりになりました。
享年68歳。謹んでお悔やみを申し上げます。

☆シニア宇宙塾・親子スターウォッチング・星見の日:河合

詳しくはキゴ山天体観察センターのウェブページにてご確認ください。
シニア宇宙塾は、次の金曜日から始まります。同日、第二回目の星見の日にあたります。
親子スターウォッチングもあります。皆さんの協力をお願いいたします。

※ 今回から例会報告は、発表者各位から原稿をいただきまとめる形に変更致しました。(長)


★次回の例会  6月14日 13時より

キゴ山天体観察センター三階カルチャールームにて



 

2015. 5.16


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