2018年 1月 定例会 報告 |
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日 時 :2018年1月11日(日) 【 総 会 】会計さまより収支報告があり、会計監査により適正報告をされ、参加者の拍手を得て承認されました。 昨年まで会計を担当してくださった岡本様より辞任の申し立てがありました。次期会計には、米林様が担当を承知され、参加者の拍手をもて承認されました。 会計 会費の徴収と共に会員名簿の配付を行い、また、昨年度のボランティアへのお手伝い費を分配しました。【例会内容】☆:ナノトラッカー改造:長星の見えない日が続き、このままではAmazonのポチポチを繰り返してしまう恐れあって、秋の合宿にて予告紹介したナノトラッカーの改造を実施しました。商品に施されている極軸出しの穴(スルースリーブ)は、実視界約8.93°ですので中心に入っていれば、そこそこ大丈夫と言うものです。説明書では、覗き穴から30cmほど離して両眼を開いて調整すると、比較的調整がし易いとなっていますが、実際に星の良く見えるところに出掛けると星の多さで、スリーブから見えるものが北極星かどうか判断つきにくいものです。そして老眼と近視でもある私には、余計に辛いものです。。北極星に位置は2000年分点で89度15分51.4秒で、天の北極との差は1度45分8.6秒です。月の見掛け直径は変動しますが、約0.5度(約30分)ですので、北極星と天の北極の離角の方が広いわけです。トラッカーの本体の厚さは約44mmですので、なるほど30cmも離してみると6.8倍は精度が上がることになりますので、実視界約1.3°になります。しかし、先に申しました通り、北極星が入らねば意味がありません。実際に満天星や白山では何度も確認しましたが、覗き穴自体が見えませんので苦労しました。他の方の改造で穴の出口に照明を斜めからあてる方法がありますが、老眼ではボケたイメージで見づらいものでした。客観的に北極星を捉えるには、別口にファインダーがあれば良い訳で、当初、小型のファインダーを取付けたのですが、ファインダーの軸出しは大変難しいものでした。また出っ張りが邪魔になり役立ちません。それに移動中に狂ってしまいますので、意味がありませんでした。(※極軸がフリーで回転しませんので、ファインダーは現地で調整出来ません。) 星空解説などで使用している高輝度グリーンレーザーが極軸に平行に出れば簡単です。問題はどうやって平行にするか?と、組み込み方法に絞られます。グリーンレーザーユニットの長さは本体内部の厚さより遥かに長いです。ネジ切部分を本体に差し込んでも収まりません。そこでレーザーの発振ユニットを取り外し、本体の長さを削り出しを行い、不足した金属量を固定金具として外側に取り付け発熱を抑えることにしました。トラッカーの内部は隙間はほとんどありません。初めにレーザーの配置できるヶ所を決め、発振ユニットの置き場、それかたスイッチの設置場所を考えました。もちろん電力はコントローラーから供給し軽量化とシンプル性を考えました。コントローラーは単三3本の4.5Vです。電池ボックスには運良く3Vが取れましたので配線が利用できます。元のガイド電源は4本でそれぞれ+−にモーターの発振電源になっていますので、別口に3V線が必要になり計6本が必要です。つまり元々のコントローラのケーブルは使えないのです。LANケーブルのコネクターは幅が広いのでトラッカーに収まりませんのでフルモジュラーなら6本で治まります。ただし。メインホイールまでの距離は1mmです。これをクリアーすれば良い訳です。レーザー発振ユニットの配置場所もモーターに近い角だけ隙間があり収まることが判りました。実際に組み立てる時はピンセットで配線を各隙間に通しながら行います。 完成後は本体を回転台に乗せ、1/4インチ取付けネジからレーザー中心距離を20m離れた位置で計測して平行であることを確認しました。 ナノトラッカーは本体400gwしかありませんので、白山などの山登りにはもってこいです。1倍速、0.5倍速の恒星時、月追尾、太陽追尾、高速回転が行えます。 ☆「初代キゴ山プラネタリウムさよなら会」:河合 昨年12月24日(日)午前に『初代キゴ山プラネタリウムさよなら会』と銘打ったイベントが開かれました。 プラネタリウム投影機の更新に伴い、現在の機器(ミノルタ COSMOLEAP 10)による最後の投影会です。 私は、この機種に3年間、投影機を操作して星空の解説をしましたので、当時のことが思いだされ19年間稼動してきた投影機による最後の星空を万巻の思いで見詰めました。 当日は、大勢の親子連れや何度も訪れたファンが、映し出された満天の星を眺め名残を惜しんでいました。 初代投影機は施設内で展示される予定となっています。 新しい投影機については今年3月下旬に市民向けの見学会を開いて、機器と投影の一部を紹介することを検討しているそうです。 初代投影機は約6700個の星が投影可能でしたが、最新機種は、約500万個の星を投影出来るそうです。 新機種になったらどんな星空が見られるか、今から心がわくわくします。 ☆星景写真の紹介:立岩 *9月30日〜10月1日 珠洲から能登町にかけて6箇所で撮影してきました。 1、 笹波口停留所(奥能登芸術祭作品) 停留所と日周運動を撮るつもりでしたが街灯の明かりが強くて今一でした。 2、 禄剛崎灯台 灯台と北天の日周運動を主に撮りました。月明りで景色もきれいに撮れました。 3、 木ノ浦海岸 月明りを使って岩場と北天の日周運動を主に撮りました。 4、 椿展望台 月が沈み主に西方向の天の川を撮りました。 5、 大谷峠風力発電 街明かりの影響がなくクッキリとした西方向の天の川と風車を撮ることが出来ました。 6、 縄文真脇遺跡 真脇遺跡を背景に天の川、冬の大三角形を撮ることが出来ました。 *11月12日〜13日 輪島の鴨ヶ浦海岸で撮影しました。 1、 トンネルの中から日周運動を15分間撮りました。 2、 猫の地獄という岩場と西の天の川を撮りました。 3、 灯台の岩礁帯を照らすスポット光と星空で幻想的な雰囲気の写真を撮りました。 *11月25日〜26日 秋の満天星合宿にて九十九湾、見附島など撮りました。 1、 九十九湾野営場にて撮影スペースも広く空の暗さも良かったのです。海岸に近い位置からは北アルプスも見え次回は夏の天の川とコラボしたいです。 2、 見附島では風が強く日周運動を撮るには支障がありました。次回はもっと早めの時間帯で冬のダイヤモンドと見附島を撮りたいです。 3、 満天星のドームと北天の日周運動を撮りました。風が強かったですが空が暗くて良い写真が撮れました。 *12月2日 白峰西山にて月と白山を撮りました。 以前満月と白山を撮ったのですが月に露出を合わせると白山は殆ど真っ黒で写らなかったので、次回は月齢が13ぐらいでまだ明るさが残る時期を狙っていました。思惑通り赤く染まる白山と月のコラボに成功しました。また完全に暗くなる前に白く輝く白山と月も撮ることが出来ました。 ☆正月向けネタ:中嶋 日本郵便発行の2018年用年賀はがきには隠し絵や隠し文字がたくさんあります。 戌の絵馬の年賀はがきと戌の富士山のインクジェット用紙の年賀はがきのものを紹介しました。 ネットにも載っていますので検索してみましょう。 ☆撮影画披露:中嶋 星ナビ2月号に掲載された黄道光の写真と月面にKの文字形を発見したことを披露しました。 黄道光は空の暗い所では、肉眼でも分かります。撮影した10月は冬の天の川とクロスするように見えます。 月面には太陽光の角度(月の位相)により、XやV、Aなどの文字に見える場所がありますが、Kの文字は今までに言われてなかったものではないでしょうか。1月5日に撮影した月面(月齢18.3))でジャンサン(ジャンセン)クレーター、レイタ谷近くです。 ☆:西條 「2018年シーズン初の星空スキーの撮影をしてきました。今回は広角レンズ用のソフトフィルターを自作して撮影しました。 星を写すときだけソフトフィルターを取り付け、スキーヤーを写す時には外すことで星だけにソフトフィルター効果を効かせることができました。 フィルターの質があまり良くないので、もう少し考えたいと思います。」 ☆アメリカ皆既日食報告:干場 昨年8月アメリカ皆既日食をアイダホ州のチャリスという小さな町で撮影してきました。幸い天候に恵まれ、部分食も皆既食もしっかり楽しめました。 機材は、タカハシFC-50鏡筒をビクセンAP赤道儀に搭載し、セッティングにはスマホコンパスアプリを利用しました。西海岸は磁北と真北の差が14度もあるります。加えて北緯は稚内並みのほぼ45度で、部分食から皆既が終わるまでほとんど修正なしでした。ただ機材が重いので、駐車場から観測地までの約50mをトランクを持ち運んだ結果、ひざを痛めてしまいました。帰国後に次回の日食のためにケンコーのスカイメモを購入しました。 ★次回の例会 2月14日 13時〜
2018.1.16
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