2018年 2月 定例会 報告

  

 

 日 時 :2018年2月10日(日)
 会 場 :野々市市情報交流館カメリア302号室
 出席者 :  9名

 豪雪の中だるみだと言うことと、カメリアの他のイベントと重なって駐車場は大変込み合っていました。例会は15分遅れで始まりました。芦田さんと言う方が星の会の様子見に来られました。定年退職とともにビクセンの15cmを購入し、今後星空を楽しむと話しておられました。
月例カレンダーが二部ありましたので、欲しい方に受け取っていただきました。

【例会内容】

☆60サンキュー! 記憶のプレゼント「レンズ磨き職人」:長

ネットで木辺先生を扱った古い番組が紹介されています。ダウンロードしましたので、紹介いたしました。レンズ和尚とした知られた木辺先生の若かれし頃の映像です。現在飛騨にある60cmカセグレンの鏡面研磨の様子や苗村さんも登場します。番組では京大の60cmが主になっていますが、実際には2面磨かれています。それは、鏡筒の構造で京大の中井先生と木辺先生の考えからのどちらが良いかを比べる意味もありました。結果的には中井先生の勝利でした。番組中の解説はちょびっとちぐはぐなところもありますが、良い紹介番組です。
http://hicbc.com/special/6039/contents/39_0112lens/

☆前川赤道儀のその後:長

新年例会のビンゴ大会で、SP赤道儀をゲットした前川さんでしたが、搭載する望遠鏡作りを請け負っていました。赤道儀もいくつか不都合なところがありましたので改善しました。先ずは赤緯モータの取付けで取付け金具の予備がありましたのでそのまま取り付けましたが、クラッチ軸が不足していましたのでφ20mm真鍮から作成しました。二軸コントローラには赤緯コードが不足していましたので手持ちの古いコネクターを利用して作りました。三脚のマウント軸は米林さんがもともと改良されていましたので、工具無しで締め付けれるようになっていました。三角板の取付けは従来のままでしたので、簡単に取り付けられるようにダルマ穴にしてナットは手袋をはめたままでの締められるローレット加工ナットにしました。鏡筒取付けもアリ溝化を行いハの字入口にしましたので暗がりでも取り付けし易くしています。さて鏡筒本体ですが、SP赤道儀は軽い10cmニュートンまでの設計ですので、出来る限り焦点距離の短い方が有利です。当初は8cmF12.5を載せよう思っていたのですが、鏡筒が重いので止めました。手持ちの光学素子を捜しているとトミー製の口径76mmF6.6がありましたので、8cm鏡筒を加工してレンズを納めることにしました。一番悩んだのは、レンズ径が異なりますのでレンズセルを作り換えるか、縮小リングを作るかです。セルを作るには、刳り貫き作業が必要になり、その後内面ネジ切加工が必要です。そこで失敗すると全てがダメになります。まらレンズ抑えの薄いリングを二つ作ることになります。リスクを考え今までに行ったことの無い縮小リングを作ることにしました。外径は既存のセル内径に−0.5mmで、リング内径は二段になっておりクラウンは外径78mmフリントは74mmでそれぞれ+0.2mmで作ることにしました。これは夏場の膨張を考慮した結果です。8cmレンズが入っていたセルの内径に収める訳ですから、なかり薄く、両面共に鏡面仕上げでレンズ表面に当たるところは僅かに傾斜していなければなりません。そして押さえリングも絞りを兼ねますので、凹構造にします。加工手順を念密に考え先ずは外径切削です。これは内径を削ってしますと旋盤チャックでは内つかみになり精度が出ないからです。厚さにして5mmほどの物を二枚つくるのですが、中央切断するので20mm厚で作ります。両端を仕上げてからコバ取りを行って、中央に切れ込みの突っ切りバイトで切断ギリギリまで深彫りします。おそらく0.2mm弱まで切り込んだと思います。そして突っ切りし始めのところのコバを仕上げます。何故なら薄いリングでは後で作業出来ないからです。切り込んだところはカッターナイフで切断します。チャック外掴みで内径を削りますが、三つ爪ですので△に仕上がります。角度にして15度にリングを持ち替えて再び切削し、削り粉が出なくなるまで繰り返します。形はことなりますがこれを二個製作します。内面削りには計測を繰り返して行う必要があります。リングが完成するまでに述べで16時間掛かりました。何故なら切削すると熱膨張するので冷ましては計測するからです(笑)守備よくレンズも収まると後は気の向くまま、赤道儀も含めて気付いたところを調整加工、追加を繰り返しています。ファインダーは余っていたものを利用しましたが十字線が無かったので、テトロン製の紐をほぐして利用しました。なんとこれは大変細くて使えます!新たな発見です。※例会後に直焦点撮影するリングもあった方が良いなんて意見があり回転機構付のTネジリングを付け加えました。後は実際の星で光軸を合わせるだけです。でも、果たして天頂プリズムが使えるかが判りません。もしかすると鏡筒を縮める必要もあるかも知れません。

☆ASICAP_V1.0_Setup:長

FBの友達からの紹介です。ZWO Astronomy Camerasのソフトウェアーのクイックガイドです。ソフトは無料でダウンロードできます。
http://astronomy-imaging-camera.com/s…/ASICAP_V1.0_Setup.exe

☆ALMAの報告:長

アルマのトピックスは御存じと思いますが、TAGSをご覧ください。色々とためになることが紹介されています。
https://alma-telescope.jp/
アルマ望遠鏡ができるまで
https://alma-telescope.jp/milestones

☆皆既月食:岩瀬(石原)

京都在住の金沢星の会関西支社長イシハラ様が自らの手で撮影されました皆既月食の画像が届きましたので皆様にご紹介します。

☆2017年の振り返り:岩瀬

今年で三回目となった毎年の振り返りを発表しました。
2017年は夏以降まったく天候に恵まれなかったことが一番の(悪い)ニュース。
今年は15年ぶりに火星が大接近します。シーイングに恵まれますように!


☆「宇宙教育の報告」:干場


 2月に行った日本宇宙少年団金沢支部北コロンビア分団での活動を紹介しました。
ネオジム磁石と銅の針金、それに乾電池1個とで作るいわゆる「単極モーター」の構造は以前から知っていました。しかし、宇宙少年団の活動とするからにはどういう理由で回転するのかを解らないといけません。
そのため、最初に世界最初のモーターといわれるファラデーのモーターについて調べました。
実際の現場では、自分なりに理解したファラデーモーターの原理を紹介し、その後にモーターの製作を始めました。
宇宙少年団の団員や若いリーダー達により様々な工夫をこらしたモーターが作られ、1時間半の活動を無事終えることが出来ました。「女子力発揮モーター」や「理系のこだわりモーター」など創意・工夫あふれるモーターが作り出されました。

☆買っちゃいました:中嶋

・ポータブルバッテリー
以前持っていたものが充電されなくなったので代替品を探していましたが、リチウムバッテリーを使ったものをネットで見かけたので買ってしまいました。
Rockpals社?の容量40800mAhのものです。
重量1.4Kgとあり、持ち運びが楽だと思ったので、望遠鏡の駆動等、どれくらい使えるか試してみたくなり、購入してしまったものです。
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B01N68ZSVW

・レンズヒーター
レンズの結露防止に必需品のヒーターを買いました。
多くのものがネットに出ていますが、大口径レンズには長めのものが必要になりますので、
「直径110mmまでのレンズに対応」と謳っているものを購入しました。1000円以下でしたが、ちゃんと暖まってます。



☆吉野オートキャンプ場観望会

8月18日(土)に吉野オートキャンプ場より観望会の予約が入りました。先方との細かい交渉はまだ行っておりませんが、今回は人数制限無で行いたいと思います。
こちらからの提案として、お手持ちの望遠鏡持ち込みOKで、使い方などを教えるイベントにしてみてはどうかと問い合わせて、興味を持たれました。

☆3月25日キゴ山プラネリニューアル!

こども交流棟/天文学習棟

新しいプラネタリウムのセレモニーがあります。

☆3月17日満天星合宿

室石さんより「あいてるよ」との情報(さそい)がありました。MLで相談したいと思います。

★次回の例会

 3月11日 13時〜
  野々市市情報交流館カメリア 302号室

 <注記:編集人より
 例会開催日の日付が正しくありませんがそのまま記載しています。
 キゴ山プラネタリウムのリニューアルに関しては調停式時点では4月末内覧会・5月オープン予定でしたが、3月25日にセレモニー投影(2回)の後に投影開始と変わっています。>
 


 

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