【 概要 】
日 時 :2012年05月13日(日)13時〜16時30分 会 場 :キゴ山天体観察センター 出席者 :17名
討論が伯仲して時間を押してしまいました。
【定例会内容】
☆コスミックカレッジ in 野々市 日食直前事前学習について:松田(代読:長)
5月19日(土)情報交流館カメリアにて「コスミックカレッジ in
野々市」と題して部分日食の事前学習会を開きます。募集はすでに締め切っています(定員80名限定)が、講師の人数には制限がありませんのでオブザーバーという形でよろしければお寄りください。 最終打ち合わせは明日(5/14)に行われます。一番のテーマは「いかに安全に日食を楽しんでいただくか」とする予定です。 また、この説明会の中で「日食に関しての問題」を出し、その答え合わせを「春の星空観望会」で行うという仕掛けを考えています。 答え合わせは工大天文部さんによる「天文クイズコーナ」内にて行っていただきます。
☆春の星空観察会について:松田(代読:長)
5月26日(土)に野々市市市役所横にあるあらみや公園にて今年最初になる「春の星空観察会」(副題:星空のカルテット〜星と物語とジャズとあなた〜)を開催します。 当日のスケジュール・注意事項などはお配りした印刷物をご覧ください。 今回は「朗読会 with
ジャズ演奏」を間に挟む形になります。もちろん朗読会の間も望遠鏡を覗きにこられたお客様がいられましたら星を見せてあげてかまいません。 また、スクリーン投影に関しては今回シンボル棟壁面に行う形になります。このため若干望遠鏡配置が従来と変わることになると思います。よろしくお願いします。
★ハーシェルプリズム:長
日食に合わせて太陽観察のために作り続けていたハーシェルプリズムが完成しました。
天頂ミラーの裏面を5度角で削り酸化セリウムにて透明化を図ったのちに蒸着面を剥がす工程で問題が発生しました。実はプリズムミラーの金属面を剥がすためにエッチング液に浸けたのですが、全く溶解する気配がないのです。
金属膜はアルミ蒸着であるとばっかり思っていたのですが、どうもニッケル分の多いステンレス系の金属だったようなのです。これを取り去るためにトイレ洗浄剤(つまり塩酸)に三日三晩浸けてようやくピンホールが発生するまで待ちました。
全面のいたるところにピンホールが発生したところで、ヒートガンにて90℃まで液を加熱し濃縮しながら侵攻を早めます。 最後にはアクリルで作ったヘラで掻き取るように剥がしました。
☆日食観察用新兵器:米林
親戚貸し出し用に新兵器を作りました。ボーグ望遠鏡に双眼装置をとりつけジンバル架台に取り付け観察します。写真参照。三脚はSONY製です。 減光用フィルタはバーダーフィルムを中古の52mmφカメラフィルタのリングにはめ込みました。注意が必要なのは最近のリングはバネで押さえているため分解できません。古いカニ目タイプのリングを探してくる必要があります。
私は静岡県の磐田市に行く予定です。撮影システムについては星の会HP共有アルバム内の「太陽・黒点・コロナなど」の項にて紹介したとおりです。 タイムラプスによる金環日食連続動画を作る予定です。
★コーワ・プロミナーによる金環日食観察準備:河合
Kowa PROMINAR
500mmテレフォトスコープにて金環日食を撮影するためにマルミの太陽撮影用77mmフィルターND-100000を買いました(45%引き)。 プロミナーは95mm径なのでステップダウンリングを使用して取り付けます。 以前に紹介しましたが、現在プロミナーはタカハシのエクステンダーを内臓させ総焦点距離800mmにしてあり、画角がぴったりになっています。
★太陽の撮影:河合
このプロミナーシステムを使い太陽撮影をしました。
その中で貴重な映像が撮影できたので紹介します。これは5月10日に撮影したもので白色フレアに特徴があります。
注:この白色フレアは、今までに見たことのないほどの複数の発光です(長)。
☆金環日食観測地・下見:中嶋
連休に家族サービスを兼ねて金環日食観測を行う候補地の下見に行ってきました。 北限界線上を狙っています。今回は神田SAと彦根周辺から長浜に至る範囲を調べてきました。。 その中で、少し皆既帯に入ってしまいますが彦根の南西部にある野田沼がなかなか良さそうに思えました。 長浜方面では、朝妻緑地、道の駅近江母の郷、長浜ドームあたりも候補です。 ただ湖畔に近いので朝霧が出る可能性もあります。その時は、名古屋方面に奇襲するかも知れません。
★比較明合成:山本(工大)
初めて比較明合成写真にチャレンジしました。場所は工大ライブラリーで建物を背景に極日周を撮影しました。 ところが建物自体が暗いのと、それに反して1階の照明が明るすぎて輝度のバランスがうまくとれません。この場に持ってきたのは、こういう場合におけるPhotoShopなどによる修正テクニックがあれば教えていただければ嬉しいなと思ったからです。
シャドーとハイライトの使い方を言いたい放題で紹介しました(長)。
★天体写真:工大
私はカメリアを前景にした写真を撮影しました。 先ほど山本の写真で説明していただいた方法で軽く調整してみました。 建物のバランスがなんとなく悪いなとも思っています。
PhotoShopのCSシリーズには「レンズ補正」という項目があり歪んでしまった建物などを補正する項目があります。残念ながらお使いのバージョンにはまだこの項目はありませんので補正するにはかなりのテクニックが必要です。そのテクニックについて紹介しました(長)
★日食メガネ付き星座早見盤:工大天文部
以前に野々市こどもセンターの「あそぼ(2011冬号Vol.12特集)」で星座早見盤を掲載しましたが(http://www.e-camellia.jp/uploads/files/110121114909.pdf)、今回持ってきたのはそれをベースにした日食メガネ付き早見盤というものです。 これひとつで、日食の説明と日食観望会と日食早見ができるコンビネーション早見盤メガネです。 今回限りのものですが、有効に使えると思い作製しました。(
^-^)
☆ピラー製作:樋口
現在、鉄製のピラーを製作中です。
これにSXD赤道儀(8.8s)+ウエート(1.9と3.7s)、笠井のGINJI-200FN(8.6s)を乗せます。所有している三脚では強度が不足するため新しく鉄製ピラーを製作しているものです。
ピラーは6mm厚の鉄角パイプを使用し、これに取り外し可能な脚を設けます。ピラーと言えば丸管が多いのですが、マグネットも貼り付けられて色々と便利だと選択しました。
作っていると拘りが出てきて必要も無い精度で作っちゃたりもします。例えば足の開きはぴったり120度です。
アジャストするスリーブ部も溶接による変形がありません。
問題は架台の取り付け部分で、ここはステンレスを二段に溶接したものを現在旋盤加工にだしているところです。 ヘッドのプレート資材だけでも結構な重量になります。おまけに材料費も7000円ほどします。
★次回の例会
6月10日(日)13:00 キゴ山天体観察センターで行います。
これは、長さんが書かれた例会報告をベースに ホームページ向けに山川が加工したものです 2012.5.15 |