例会報告 2012年 7月

  

【 概要 】


 日 時 :2012年07月08日(日)13時〜16時分
 会 場 :キゴ山天体観察センター
 出席者 :20名

キゴ山は霧雨で肌寒い日です。
今日は会長が用事があり米林氏による司会で行われました。

 

【定例会内容】

★COSMOS78発行:樋口(中嶋さんの代理)

中嶋会長から会誌:COSMOS78を預かってきました。7月7日発行です。

 

☆7/15木星食について:米林

来週の今日、天球上の月が木星を追い越していくときに、木星が月に隠される現象が起こります。
この現象の様子をステラナビゲーターにて再現して説明しました。

金沢での木星食の開始:侵入は7月15日(日)13時01分44秒ぐらいになります(第一接触)。
出現は14時00分42秒(第三接触)になります。出現終了(第四接触)は14時02分11秒
ほぼ1時間のイベントです。
(国立天文台惑星食各地予報ページ: http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/occulx_p.cgi )

昼間の現象で北極星が見えませんから、望遠鏡は夜間のうちにセッティングしておく必要があります。
木星を捉えるには自動導入があれば便利なのですが、なければ太陽を捉えそこから目盛環を用いて赤経・赤緯の差分だけ動かすことで導入します。

カメラ・ビデオレコーダにて撮影するときには露出が難しくなります。事前に木星をスポット測光にて計測しておくといいかもしれません。
スカイフィルタ等による紫外線のカット、偏光フィルターを利用するなど大気光対策が必要です。
事前にテストしておくと良いでしょう。

 

☆7/29三方岩岳御来光&星空観察会 (予備日8/5):長

白山スーパー林道実行委員会より毎年企画されるイベントで、旅館組合などの協力も得て行われる「御来光・星空観察会」です。
望遠鏡と解説は星の会から有志を集めて行っています。ガソリン代しか出ませんが、深夜のスーパー林道で満天の星が見られます(運がよければ・・・)。
夜間のスーパー林道は通行禁止になっていますので、この機会にしか見ることができません。
参加条件は、自前で自動車にて望遠鏡を運び、お客様へ星空を解説できることです。
特別にゲートを開けてもらって入りますので、車5台が最大になります。
MLにて募集します。

★8/4飛騨天文台一般公開:山川

京都大学飛騨天文台の一般公開が8/4(土)にあります。申し込みは終了しています。
星の会からは、山川・日尾・中嶋の3名が行く予定です。

 

★8/7カメリア夏の星空観望会:長(松田さんに代わって紹介)

夏の星空観望会の予定はなかったのですが、市民の方から開催について数多くの問い合わせがあり、急遽開催することにしました。
8月7日(火)19:30〜21:00の開催になります。
今回は平日ですので、工大さんにいつも以上に頑張ってもらうことになります。
また、同時に東日本大震災復興支援を目的としたキャンペーンの募金活動も行うことにしました。
 東日本大震災復興支援 「集まれ!星たち」キャンペーン

 

☆9/29カメリア祭り:長(松田さんに代わって紹介)

先月の例会でも説明しましたが、9月のカメリア祭りの中での観望会をお願いします。
月齢13.4とほぼ満月に近い条件の中で何を見せるか?に対して、見せるのではなく月の写真を撮る企画を呼び物にしようと考えています。
お客様にはデジタルカメラを持って来てもらう告示を行います。
また、持たないで来られた人への配慮も必要になります。
現在の状態は、撮影の心得についてのまとめを松田さんの方に渡してあります。

☆8/14金星食

明け方前の観測です。
金星は半月の様な形状の時で、月の明るいところを金星の影の部分から侵入します。
現象の始まりは、02時42分頃から03時34分頃にかけて起こります。
(国立天文台惑星食各地予報ページ: http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/occulx_p.cgi )

1時間にわたる現象ですので、出現をどう捉えるかが成功の秘訣です

 

☆9月22/23日(土/日)日本ローエル協会・穴水研究集会2012(ローエル会議):長

日本ロ−エル協会事務局(杏林大学保健学部内)の平岡より、9月22−23日に開催される運びになりました
「穴水研究集会2012」の御案内が届いています。(添付ファイルは星の会HPに掲示します)
 
日時: 2012年9月22日(土、祝)−23日(日)
場所: キャッスル真名井 (927-0027 石川県鳳珠郡穴水町川島井61−1
    電話: 0768-52-3030    FAX: 0768-52-3031)
催し: レセプション(9月22日夕方)、研究集会(9月23日午前中)
費用: 研究集会参加費1000円、レセプション飲食費 5000円
    現地にて、お支払いお願い致します。

今回は、皆様方にお手数をおかけして申し訳ありませんが、
御出席の方は、直接に会場のホテルであるキャッスル真名井(電話0768-52-3030)まで、
9月22日(及び、更にお泊りの場合は、その近辺)の宿泊の御予約を、1か月前までに各自でをなさるようお願い申し上げます。
又、その際、ロ−エル協会の行事での御宿泊である旨を、先方にお伝えいただければ幸甚です。
(レセプションのため、22日の夕食が他の一般宿泊客と異なりますので)。

私は日本ローエル協会の会員ですので、出席します。また、井上さんの薦めもあり、伊能忠敬の日本地図にある能登の地名について紹介することになりました。タイトルは「伊能図に記載された能登地方の名称の紹介」です。


☆秋の合宿:米林

恒例の秋合宿ですが、今年は 9月15〜16日(土/日)に開催することにします。※
場所は星の観察館・満天星です。
これからMLにて参加を募集したいと思います。

※ 上記の様に例会で決めましたが、その後、山川さんより
満天星の予約を見ると全コテージ埋まっていました。との連絡が入りました。残念!!

このとき話していた第2候補は10月13日〜14日(土/日)でした。
例会日に重なるので例会自身を満天星でしようかという冗談(半分本気)も出ていました。、
新月は9月16日、10月15日ですのでこの日を逃すと月の具合の良い週末がないのです。
遠征・撮影と合宿を別に考え他方がいいのかもしれません。
これについては、今後MLにて詰めて行きたいと思います。

 

☆金沢工大天文部夏季発表:山本(工大)

8月11日に開催することになりました。
新入部員も含め、メンバーの日頃の成果を発表いたします。
打ち上げありです。翌日は星の会例会もありますが出来れば是非来てください。

工大祭は10月20〜21日に決定されています。
写真展・プラネタリウム(ステラリウムですが)を行います。

 

☆宇宙科学教室:(工大)

6月に松任で行った宇宙科学教室は段取りもよくかなり成功した感じです。
今回のメインは、ドライアイスを使って彗星核を作ることでした。
照明をあてるとガスも噴出して原理が紹介できたと思います。

鞍月にても実施しました。
以前に行った鞍月小の体育館では無く、新たに出来た公民館での開催となりました。
6月30日の天候は雨または曇りで観望会自身は中止となり、室内で行う畜光シールを使っての星座パネル製作と星座ビンゴがメインになりました。
公民館で行うことから事前に参加者を絞って頂いたのですが、参加者が兄弟・友人を連れてきて公民館のキャパを遙かに超える子供たちが集まってしまいました。ぎゅうぎゅう詰めの中での開催となり、大いに進行上の障害となりました。
せっかく来てもらったのに帰すのはかわいそうという主催者の判断だと思いますが、騒ぐは、聴かないは、勝手に進めるは、後ろまで説明が伝わらないなど多くの課題を残す結果になりました。

また、星座ビンゴではマス目に星座名を書いてもらう必要があるのですが、主催者のほうで用意することになっていたペンが準備されていなかったという事態が発生しました。急遽、公民館中を探すことになり、見つけたシャープペンシルを利用しましたが、終了後に我々で床に折れて落ちた芯を拾い集めるということもしなければなりませんでした。

おまけに観望会予定地のすぐ横(東側)には当の公民館が建っており、見晴らしが効きません。
新たに作った公民館での実績を作りたいという意向と思われますが、見せる予定だった星が建物に隠されていては話になりません。
事前に行った打ち合わせも実際の担当者に届いておらず、何のために打ち合わせを行ったのか分からない事態となりました。失敗事例としてデータベースに残していきたいと思います。

 

☆独り言(遠征したいなぁ):米林

色々メインのイベントも落ち着きましたし、近々梅雨も終わりますよね。
例年梅雨明けは7月20日頃だそうです。天気が良くなってくるだろうし、そうなると、うずうずする事もあり、
どこかに出掛けるようなこともあってもいいかなぁ〜と私は思っています。

 

☆星稜高校天文学部リハーサル発表:

涌島先生よりMLにありました 星稜高校天文学部の生徒さんの全国総文「宇宙塵」研究発表リハーサルを皆で聴きました。

内容は、晴天率が低い北陸で、はたして宇宙塵の採取が出来るのかという内容の研究です。
9月から半年間にわたりスライドガラスへの晴天日吸着、屋上の埃収集、雨水濾過の3種類の方法で宇宙塵を探した結果の内容発表です。

長さんほかから数多くのダメだしが入りました。主なものは
 ・研究/発表の要点がぼやけてしまっている事
 ・採取したサンプルの分別方法、装置についての説明がないこと
 ・先行して行っている研究者や高校の研究内容を調査している気配がないこと
  過去にSSHで発表している高校もあるのだし・・・
 ・比較が少ない事
 ・グラフに単位の明記が無い、EDXのピークコメントがないこと
 ・話し方の練習不足
 ・自分の知識と 聴衆の知識は当然に異なりますから、必要な説明を省略しない

本発表まで未だ充分に時間がありますので、良い成果が出ることを期待します。


★連絡事項:涌島(例会後のアナウンス)

星稜天文部OBの皆様 & 星の会の皆様へ
「星稜高校天文学部の夏合宿を満天星にて 8月7〜9日にかけて行います。
 ご都合がよろしければ是非ご指導にきて下さい。
連絡は涌島までお願いいたします。」
とのことでした。


☆新田さん & 森村さんの自己紹介

 
自己紹介をしていただきました。

 

★次回の例会

 8月12日(日)13:00  キゴ山天体観察センターで行います。

 当日、キゴ山天体観察センターでは「キゴ山星祭り」が開催されています(13:30〜02:00)。

 センターに問い合わせをしましたが、部屋の利用当の制限はなく、例会を通常通り レクチャールームで行ってかまわないそうです。
ただし、館内に人が多くなりますので、かなり騒がしくなるかもしれません。
ドアを閉めて、ドアに例会開催中の張り紙をする予定です。

※注: 駐車場はもっと手前で規制がかかります。歩くか、バスになるかもしれないということで、当日の指示に従って欲しいとのことです。
もちろんいつもの展望台まで来れるようであれば、かまわないのですが、センターの駐車場は遠慮しましょう。 (去年はセンター及び展望台広場駐車場ともに閉鎖、シャトルバス運行でした)
「キゴ山星まつり」の開始は13:30からなので、遅いと混雑しているかもしれませんので注意して下さい。

例会後に星まつりに残られる方はお茶とお弁当を用意しておいたほうがいいかもしれませんね。

 

 

これは、長さんが書かれた例会報告をベースに
ホームページ向けに山川が加工したものです
2012.07.10

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