例会報告 2013年 1月

  

 

【 概要 】

20130113_01.JPG - 35,138BYTES 日 時 :2013年01月13日(日)13時〜16時
 会 場 :いしかわ子ども交流センター(金沢市法島町)
 出席者 :23名

久々に晴れて穏やかな天気の中、いしかわ子ども交流センターにて例会を行いました。
来館者が若干多いな?と思ったらコンサートイベントがありました。
北陸では星が見えないため冬場の例会にはあまり人が来ないのが例年なのですが、なんと23名も例会に来て下さいました。小池田先生夫妻のお姿も久々に拝見し さい先の良い年初めです。

 

【 総会 】

☆新年挨拶:中嶋

 昨年は金環日食に始まり、金星の日面通過や木星食、観望会などイベントが多く充実した年でした。
今年は春にパンスターズ彗星、秋にアイソン彗星と見物がありますが、何より金沢星の会として最初の観望会を行ってから60周年という記念すべき年でもあります。

60周年を記念して初心に戻り市民観望会を開催したいと考えています。これまで事ある後に観望会を開いていた金沢市中央公園は既に観望会を開ける環境では無くなっています。
現在考えている候補地は金沢市市民芸術村(金沢市大和町)とキゴ山です。
メモリアルデイの7月7日は新月1日前で天体観測や撮影には願ってもない日なのですが観望会としては少し難があります。このため1週間ずらして7月14日あたりに開催したいと考えています。
皆さまご協力をお願いします。

また、並行して天体写真展を行いたいと考えています。日時はいつになるか分かりませんが金沢星の会の存在をアピールするいい機会でもありますし大々的に行いたいと思います。皆さま展示する写真の用意をよろしくお願いします。


☆会計報告:山川

昨年度の収支を報告致します。

収入
一般会員会費(27名) 54,000
学生会員会費( 2名)  2,000
銀行利息          107
--------------------------
合計         56,107

支出
ホームページ維持費 6,800
キゴ山写真展示費用 1.830
会誌発行・送付費用  1,830
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小計          10,460
会計繰入         35,647
  ----------------------
合計          56,107

※2013.01.13現在財産
銀行貯金残高    694,835
現金            790
切手           3,299
往復ハガキ        9枚

参加者全員の承認を得ました。

 


【定例会内容】

☆南太平洋上の皆既日食:小池田忠蔵・洋子

 昨年11月14日、陸地ではオーストラリア・ケアンズ付近で見られた皆既日食ですが、私たちは南太平洋で観察しました。村山先生よりお誘いを受け3万トン級の客船であるパシフィックビーナス上で観測しました。今回は成田より空路でニューカレドニアのヌメアに飛びそこからパシフィックビーナスに乗船、皆既日食を観測後ニュージーランドのオークランドで下船し再び空路にて日本へ戻るという旅でした。

観測デッキは事前に割り当てがあり私達はサンデッキで観測となりました。船上ですので揺れます、そして風もあります。波に乗って船は揺れますのでちょうど揺れの止まる瞬間があります。その瞬間に合わせてシャッターを切りました。陸地でしたら周りの動植物達の変化を同時に観測するのですが今回は海上でしたので本影錐の変化を見ようと予定していたのですが生憎決められたデッキからは見ることができず少し残念でした。
今回は太陽の極大期にあたり拡大型のコロナが見られるのではないかと予想されていましたが、今回見られたのは四角形の中間型のコロナでした。また、私達は気づかなかったのですが皆既中にCME爆発がありました。
今回は撮影するよりも見ることに重点を置きました。皆既後のダイアモンドをじっくり見ることが出来ました。本当にきれいで最高のダイアモンドリングを見ることが出来ました。
コロナは双眼鏡でずっと見ていました。流線の筋が一本一本くっきり見えてすばらしいの一言です。こればっかりは写真では表現できないものです。

この日は雲が多く、船は雲のすき間を縫うように移動して私達に皆既日食を楽しませてくれました。後日、船の移動したデータを見せていただいのですがすさまじいものです。
私達は赤道儀に望遠鏡をセットして観測しているわけですが船の向きが変わるとこの赤道儀のセットが無駄になります。恐ろしいことに船は向きを変えることなく雲のすき間を縫って移動していたのです。船には岸壁に着岸するために横移動のための仕組みがあるのですが、それを巧みに操っていたようです。操船技量の高さが伺いしれます。

「日食のすべて」大越治・塩田和生(著)誠文堂新光社刊 \2,520
これは今回一緒になった大越さんの本ですが非常に良い本です。一度手にとってみてください。

また、私達のホームページに写真など載せていますのでご覧になってください。



 

☆今日の太陽:長

 塩田和生さんのホームページより写真をお借りしてきました。
現在注目している太陽活動が起きています。ファンネルの形も特徴的ですし、活動領域1654の今後の動向が気になります。また、現在見えていませんが裏に回っている活動領域の動向も気になります。
注意して見ていてください。
現在太陽は活発になっているので極大に近づいていると言われていますが、どうも過去の活動から比べるとレベルが低い状態です。
黒点群も規模が小さく、微小な黒点が単独で発生しています。その為、群数は多いのですが相対数はまだまだ低いことになります。

洋子先生:私達も今朝からHα線で観測していました。フレアも観測しています。
現在使っている太陽望遠鏡は温度調節がいらなくなっているので、すぐ使えて便利になっています(これまでのものは温度順応に30分ぐらいはかかっていました)。気軽に使えるようになりましたのでお寄りいただければすぐ見せることが出来ます。お気軽にお立ち寄りください。また、太陽活動が活発になってきていますのでオーロラを見る好機になっています。この冬にオーロラを見るのであれば今がチャンスです。
ツアーは非常に込んでいるそうですが、インターネットにLive!オーロラというサイトがありますのでそこにも注目してください。

 

★福井市自然史博物館:新田

私は福井市出身なのですが、この前初めて福井市自然史博物館に行ってきました。元の郷土史博物館ですけれど昨年60周年、還暦を迎えた建物です。
ここには五藤光学製の20cm屈折望遠鏡(S60設置)があります。館長にお願いして見せていただきました。
今では市街地に近く明るいため観望会では惑星中心になるそうですが、西は海に向かうため暗くこの春のパンスターズ彗星に合わせた観望会を企画しているそうです。

また、国立天文台の渡部潤一さんを委員長として福井市に新しくプラネタリウムを作ろうという委員会が発足していて今後に要注意です。

 

☆JAXA SELセミナー:山本(貴)

12月22日/23日に野々市市カメリアで開催されたJAXA宇宙教育指導者セミナーを受講してきました。
初日のセミナーの後、二日目は実践としてコズミックカレッジで講師として子ども達の指導にあたりました。
当初の予定では工大天文部の1・2年生に受講してもらう予定でしたが繰り越し講義が土曜日に入ってきた関係で私、山本だけとなりました。金沢星の会では日尾さんほかの顔を拝見しました。

工大天文部の活動として”うちゅうかがく教室”を行っているので子ども達の指導には慣れている筈なのですが、やはりいつもの活動とは違って緊張しました。特に今回は準備に使用する時間がほとんどなく大変でした。それでも新しい経験を積むことができて良かったです。

次回の天文部の活動としては1月27日にあるカメリアでのコズミックカレッジをお手伝いする予定です。

 

☆ビンゴ大会

 新春恒例ビンゴ大会です。
オーロラカレンダーやミニ望遠鏡、T-リングなど様々な景品を持ち寄りビンゴ大会を行いました。
一番の目玉である望遠鏡は吉川さんが持って行かれました。必要なものが必要なところに嫁いでいったというところでしょうか。

20130113_03.JPG - 136,860BYTES
{出展された景品:USBイオンクラスタ発生器、チェルト、SDメモリ、ミニ望遠鏡、惑星模型、単眼鏡、宙のまにまにコミックス、オーロラカレンダー、トラベルキット、エネループ懐炉、韓国のりと果物詰めあわせ、撮影アダプタ、コスモクロック、星座エコパック、星座マイクロクリーナ、USBハブなどなど 中嶋さん奥様からの手作りキルトのエプロンも人気高かったです。}

 

★次回の例会

 2月10日(日)13:00  いしかわ子ども交流センター(法島町)で行います

 
 

 


2013.1.14 

 

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