2016年 2月例会報告 |
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【 概要 】 日 時 :2016年2月14日(日) 【例会内容】☆ポラリエ用新型マウント:長以前に新田さんの依頼で作ったことがありましたが、今回はギアレスで仰角と方位角を調整するタイプの製作に取り組んでみました。依頼主はいわき市の方で、星景撮影を行っている人です。要望は、とにかく簡単で後に極望も考えている。市販品は高価なのに使い勝手が悪い。それらを解決してみました。 ☆4年間の太陽磁場の変化の視覚化:長 太陽物理学者ホリー・ギルバート氏が太陽磁場の変化を視覚化しました。磁場の架け替えを説明するのによい動画になっています。磁場が太陽回転方向に対してV字を示す現象や架け替えを行っているのに発生位置は変わらないことなどが判ります。 http://svs.gsfc.nasa.gov/cgi-bin/details.cgi?aid=12104 ☆最新版の太陽黒点の連続変化:長 太陽面に現れてくる黒点群の変化の動画です。一つの群の変化の中で、双極性を示しながら分離していく中で、別の群に変化する様子です。注目することは、その過程の中で微小黒点の繋がりにあります。 ☆IC434馬頭星雲:加藤 2月11日に撮影しました。機材は次の通りです。 望遠鏡 Pentax 100SDUFII 10cm400mmF4 カメラ EOS Kiss X2 フィルター除去改造 ISO1600 赤道儀 Pentax MS-5 ガイド OAG9 PHD2 ディザリングガイド フィルター LPS-V3+Y2 露出 300秒25枚 ソフト ステライメージ6.5 Nikon ViewNX2 Neat Image 今回はCMOSセンサーの縦縞模様がかなり出てしまいました。ディザリングガイドの回数を減らして4枚撮影毎に1回にしたことが敗因だったようです。NeatImageで処理しましたが、縞模様と共に細かいデティールも消えてしまい、ちょっとのっぺりした感じになってしまいました。ダーク引きを行い、フラット補正はRGB個別に処理しましたので、周辺減光はほとんど目立たない程度に抑えることができました。 100SDUFIIは色収差が目立ちますので、Y2フィルターも使用しましたが、結局はソフトで処理しなけれがならない程度に色収差が残存してしまいました。処理にはViewNX2を使用しており、ほとんど目立たなくなっています。CMOSセンサーの感度ムラと思われる模様がかなり目立ちます。淡い星雲部分に模様が浮き出てしまっています。ディザリングガイドを毎回行ったほうがよさそうなので、機会があればまた再挑戦しようと考えています。 ☆天体望遠鏡のピント調整の改善:越野 天体望遠鏡のピント調整を行う際は1又は2等星を捉え、カメラのライブビューを利用してドローチューブのハンドルを操作していました。しかし、ハンドルに触れるとライブビューの星像が小刻みにブレ、また高倍率にすると星像がにじむため苦慮していました。会員の方から次の提案があり、実施してみました。 <対策1>「電動フォーカサー」の利用による手振れの防止。 <対策2>「バーティノフマスク」の利用による光条の客観的確認。 以上により、ピント調整が非常に迅速かつ適切に行えるようになりましたので紹介させていただきました。 なお、今例会において他のいろいろな改善案等もいただきましたので、引き続き勉強していきたいと思います。 ☆2015年活動振り返り:岩瀬 2015年の「私の3大トップニュース」を発表。また、出撃回数などの各種データを紹介。無意味なデータも蓄積すれば意味あるものに変わるかもしれません。 ☆重力波:長 多くの解説が既に紹介されています通り、アメリカにて重力波が捕えられたとアナウンスされています。原理はマイケルソンの干渉計ですが、性能と規模はかなり違います。干渉と共に位差を利用して特定の方向を定め、発信源を特定しています。今後、重力と言う現象の根本的な謎にせまる可能性が得られました。 ☆会計報告:岡本 先月に発表する予定でした会計報告を致します。収支報告書は、前会計の山川さんの報告書式に準じています。備品購入の明細は省略しています。銀行は小銭の出し入れが出来ませんので少額は現金管理になっています。監査の新田さんの報告は裏面にあります。(出席者全員の拍手をもって承認されました) ※キゴ山からの協力費に関して、別会計にするか今後検討することになります。新年度は館長が交代されますので、金沢市施設であることから収支報告が求められる可能性があります。現在は河合さんにより手続きを行っていただいています。 ☆今後のMLについて:中嶋 メーリングリスト(ML)は、きちんと年会費を払っている会員向けサービス(メリット)として、会員限定にする方が良いのではという意見がありました。 他会にて会員外の人も参加していることにより生ずるトラブル事例が発生していることもあり、会員限定にするかどうか、ここで一度みなさんの意見を伺いたいと思います。 また、会員になるための一助として、お試し期間を設ける案も考えています。これは先にMLを見ていただくことで会の様子を知ってもらえれば入会しやすいかなというものです。ただ、会の様子を知っていただくだけならば、公式のウェブページを利用してもらえば充分かなという意見もあります。 ML利用者や星の会会員の資格はこれから詰めていき、まとまりましたら、明分化、告知することにしたいと思います。ご意見、感想などよろしくお願いします。 ☆会計年度について:中嶋 キゴ山からの委託金が年度収支ですので、星の会の収支も年度収支にした方が良いのか検討したいと思います。これについては、会の収支と分けて行えば問題は起こらないですが、会計の負担も考慮する必要があります。星の会は以前は年度制でした。それを暦年制に変えた経緯は、他のほとんどの会が暦年制に変更しているからです。今後、不都合が起こらないかを見極めていきましょう。 ☆工大天文部挨拶 工大天文部が新規になり挨拶に来られました。現在の部員は16名と言うことで、ずいぶん少なくなっています。新入生の獲得が不可欠です。プラネタリウムの製作とカメリアの協力に参加しています。 ★次回の例会 3月13日(日)13時〜
2016.2.17
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