2017年 1月 定例会 報告 |
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【 概要 】 日 時 :2017年1月8日(日) 冬季例会の会場として、今年は金沢大学を利用することになりました。 もともと金沢星の会は、金沢大学理学部から始まっていますので、里帰りのようなものです。 本来は年初めの総会なのですが、会計の締めが終了していませんので次回の例会で行うことにしました。 【例会内容】☆キゴ山 写真の展示場所変更:河合昨年11月中頃にメーリングリストにてお知らせしましたが、これまで三階奥のエリアに展示していました金沢星の会メンバーによる天体写真を、一階プラネタリウム室入口前のローカ掲示板に移しました。 移動させた理由は、従来の展示場所は日当たりが良く写真の劣化が早まること、そして、三階奥にあるため見学者が少ないことです。一階プラネタリウム室前の展示になりましたので 投影前の待ち時間に天体写真を観ていただけるようになりました。 ☆100均プラネタリウム恒星パターン:長 メー リングリストで岡本さんが100均プラネタリウムの紹介をされていて、知り合いからもその話がありました。よく聴いてみると12面体の厚紙は同梱されているが白紙で、簡単な星座の紹介はあるが恒星パターンが無いとのことでした。ネット検索してみると適当に星らしい穴を空けて楽しむらしくいい加減な物だったのです。そこで同梱されている12面体(実際は1面は豆球を取り付けるので11面)をコピーして台紙に恒星パターンを描いてみました。ちょっぴり怪しい出来ですが間違っていないと思います(^_^;)トナーの少ないプリンター出力ですが、来会者にお配りました。 ☆コルキット進化版:長 この会場で行っている天体観察講座の聴講者でコルキット望遠鏡を作ることになり本来の組み立ては終了しています。その後、写真撮影も出来るシッカリした物に改良する案を提示しました。二人ほどあるかもなんて思っていたら私も含めて五人が作り替えることになりました。工作の不慣れもありましたが三回に分けて初めを合わせるとほぼ一年で本格的な物になりました。本来コルキット10cm反射望遠鏡は11cmなのですが、斜鏡短径25mmで保持ケースに入れると23mmになってしまうのです。これをフルに使えるようにすると眼視で11cm、カメラ取り付けで10cmの利用が可能になりました。 ☆署名をお願いいたします:長 メーリングリストで紹介しました南極講演会に参加しました。内容は今一つでした。 参考になる話も聴けました。特に南極が天体観測に適した環境である話しが良かったです。 知っているようで知らなかった南極の世界には注目です。その中で10mのテラヘルツ望遠鏡を建設するにあたり署名活動が必要で要請を受けました。 南極の内陸高地(3,260m)は、晴天率、低水蒸気、低ノイズ、オーロラ無の条件なのです。 光学系はリッチー・クレチアンで鏡面精度は20μm以下、観測周波数が200GHz-1.5THzになります。(例会場で署名を戴きました) 関連リンク: 筑波大学 宇宙観測研究室 北陸中日新聞12月19日記事 ☆オートガイドの選定について:越野 赤道儀の極軸、水平、ウェイトバランス等を丁寧に行っても、露光時間を長くするとなかなか点像が難しいです。これは赤道儀の構造上の問題もあるということで、オートガイダーの利用を検討することにしました。このタイプには、主に1:CCD+PC 2:NexGuide 3:M−GEN 4:アドバンスユニットがありますが、どれも一長一短であるため選定に非常に迷っているところです。会員の方が使用しているタイプはほとんど1ですが、2・3のスタンドアローンタイプも魅力があります。しかし、2は比較的廉価だが感度が悪い、3は感度は良いが高価…という意見がありました。これらのアドバイスを参考にしながらゆっくりと選定してみたいと思います。 ☆45P/本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星:岩瀬 夕方西の空低く見える周期彗星(8等級程度)です。自宅前(市街地)より135mmレンズで捉えました。尾までは写りませんでしたがコア部が緑色であることが分かります。これから太陽に近づきますが、再び姿を見せる2月に淡い期待。 ☆2016年天体撮影振り返り:岩瀬 昨年に続き「私の中の3大ニュース」を発表。今年は赤道儀が復活したら、長焦点で銀河や星雲の撮影に挑戦します。 ☆12月の遠征:新田 昨年12月2日、いつも行く白峰の撮影ポイントについた時は晴れて星も沢山見えていたのですが、望遠鏡を向けると雲が覆うを繰り返し、最終的にオリオン座方向しか雲の切れ間が無くなっていました。 オリオンの馬頭星雲あたりを試し撮りしたところ殊の外きれいに撮れていたので、今回は馬頭星雲だけを撮影対象にすることにしました。 3分40秒を10枚撮影し、帰宅後に画像を確認。カラーバランスを調整したところ結構きれいに撮れていましたので共有アルバムにアップしました。馬頭の後ろに広がる赤い星雲も濃淡が出ていて、立体感も少し感じられ、私にとっては、私のこれまでの写真のなかで一番良いものになるかもしれないと思っています ☆火星と海王星の接近:牧野 元日夕方に火星と海王星が接近している様子を撮影しました。わずかな晴れ間を待って、やっと撮影できました。6本の光条の他に出ているのは、立木が視野にかかっているためです。 2017/01/01 18:58 ミューロン180直焦点撮影 (f=2160mm, F 1:12) EM-10赤道儀 Canon EOS Kiss Digital X ISO1600 20sec GIMPでトーン調整 ☆M42:牧野 ミューロンで星雲星団を撮影したことがなかったので試しに写してみました。 2017/01/01 23:58〜24:04 ISO1600 30sec×8枚コンポジット ミューロン180直焦点(f=2160mm, F 1:12) EM-10 Canon EOS Kiss Digital X GIMPでトーン調整 ☆ビンゴ大会 今年も多くの景品が集まりました。 一般カレンダーに天体カレンダー、NASDAストラップやPCパーツ、オーディオ機材、カメラ関連、アウトドア商品に渡る品々です。 ☆ムック(アストロガイド星空年鑑2017:AstroArts刊)の紹介:中嶋 ちょっとお高い(\2,700)のですが、付録DVDビデオには、2017年に見ることができる星空や天文現象についての解説が入っています。また、起動した日の近日中の天文トピックスを紹介、シミュレートするソフトウェア「アストロガイドブラウザ2017(Win, Mac対応)」も収録されています。 http://www.astroarts.co.jp/products/ag2017/index-j.shtml?ref=side (1月9日〜10日にかけて見られるアルデバラン食をデモしました) ☆新年会:中嶋 今週の水曜日で締め切ります。 ★次回の例会 2月12日(日)13時〜
2017.1.11
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