2015年 3月例会  報告

  

 

【 概要 】

 日 時 :2015年 3月 8日(日)
 会 場 :いしかわ子ども交流センター サイエンスラボ

あいにくの天候が続く中で、子どもセンターでの冬季最後の例会を行いました。
駐車場が使い易くなって冬場の乗り降りが楽になっています。

【例会内容】


☆大杉さんの観測所について:長

て んとう虫天文同好会の大杉さんが新たに作られた観測所について紹介します。スライディングルーフ式で、大杉さんにとっては 3度目の観測所になります。現在使用されている主砲は 25cmミューロンで、先日も見事な木星を撮影されました。見学に行きたいと思っていますが、見に行 きたいと言う方が居られましたら、前もって連絡して都合を調整することで可能とのことです。

☆光の波と粒子の性質を同時撮影:長

光の波と粒子の性質を同時撮影に成功したとの発表が、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームが、電子顕微鏡で世界で初めて撮影することに成功したとのことです。観察のアイディアがもたらした結果です。

リンク:EPFLのニューズページ


☆火星の高層大気で未知の気象現象:長

さてこれは、何でしょう。未だよく判っていません。火星には磁気圏がありませんので、オーロラは発生しません。砂塵とともに炭酸ガスが舞い上がって、それに強い荷電粒子がぶつかったとしても安定した現象は見られませんので、それ以外と思われます。

リンク:ESAのニューズページ

☆火星の海:長

火星に地表の20%を占める「巨大ため池」が存在していたとNASAが発表しました。
今更と思える話ですが、証拠が揃ったとの話です。この時期にこの発表を行ったと言うことは、何らかの目指すことがあったと思われます。

リンク:ワシントンポストのニューズページ



☆惑星をスペックで見ると地球は絶妙な位置にある:長

太陽系にある星々をスペックで分類するといわばスペクトル的な見方ができます。
それを図にすると地球の環境は絶妙な位置にあることが判ります。
これらは、他の恒星の惑星系で地球環境に似たところを見つける良い手がかりになります。
リンク:ESOのニューズページ

☆初の作品お披露目:柳瀬

2/20〜21に西山、その後、津幡の森林公園にて撮影を行いました。
ISSの通過、ラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)、タイムラプスを活用した天の北極方向の日周運動の撮影にチャレンジしました。
金沢の街上空を通過するISSは雲の間に写ってくれました。ラヴジョイ彗星は、ペルセウス座の二重星団を越えてからの撮影ですが、固定撮影で尾もよく写りました。

☆CP+2015:岩瀬

カメラと写真映像のワールドプレミアショー シーピープラス2015に行ってきました。
会場は、パシフィコ横浜の展示ホールです。会社の出張に合わせて行ってきたものです。

CP+2015のウェブページ

キャノンのブースは、人が多くすごい状態で触ることもできませんでした。
カメラ関係のブースではジオラマを離れたところに置き、それを実際にカメラ、レンズで狙う構成をとっているところが多かったです。
望遠鏡ゾーンでは、ビクセンの参考出展もありました。新製品の構造がわかるように分解された赤道儀が展示されていました。試作品の赤道儀もお披露目されていました。まだ。デザインが決まっていない状態の物ですが、興味のあるところです。
サイトロンジャパンでは、セレストロンのCGE PROシリーズが展示されていました。巨大で気になるFaStarシステムを取り付けるにも手を伸ばしてもギリギリの高さでした。重量感たっぷりあるものです。

☆西山等の成果:岩瀬

  2月20日にラヴジョイ彗星の撮影などを行いました。
氷点下 9度での撮影です。M51など春の銀河を撮影しました。昨年の画像とも比べてみましたが、拡大すると昨年撮影した方が、銀河の腕の構造が良く表現されているように思います。銀河を写すには、もう少し長焦点が必要になってきました。

☆西山の成果:新田

同じく、一緒に西山で撮影してきました。寒い中で撮影しましたのでカメラが自然冷却され、普段よりノイズが少なくなったように感じます。

☆西山の成果:日尾

同じく、一緒に撮影してきました。いつものペンタGPSガイドです。自然冷却の効果もあり IOSの設定も判ってきたので安定した撮影ができました。

☆ 4月 4日の月食について:中嶋

土曜日の夕方と観察し易い月食ですが、皆既時間はわずか12分ほどに短い月食です。
情報に関しては、ネットに多く流れていますので割愛します。
私は前回と同じ場所で観察する予定です。

また、同時に
 20時24分入り、21時24分出(10等)
 21時25分入り(9.95等)
 23時43分入り(7.25等)
の星食も起こりますが、暗いので見づらいと思います。

全行程を一枚に撮影するにはAPSで35mmのレンズが必要になりますが、あまり広角では月が小さくなります。

☆先月の22日に35cm完納:長

既に報告していますが、昨年実行しましたキゴ山35cm改造プロジェクトで 7月に納品してから調整期間が続いていました。
あいにくの天候でなかなか進まなかったのですが、ようやく完納いたしました。多くのお手伝いをいただきスムーズに輸送が出来ました。
操作についてのレクチャーも行われ、これで比較的自由に使える星の会の新たな道具になると思います。今後運営について相談していきましょう。

☆ 5月 1日から星見の日:河合

館長さんからの伝言ですが、 5月 1日が最初の金曜日がにあたり、その時からお手伝いのお願いがあります。
その時には、35cmも使いたいと思っておられますので、オペレートの練習をしておきたいです。

☆春の合宿:中嶋

  5月16日(土)/17日(日) 月齢27.3 に満天星にて行います

例年、5月連休の前後に行うことが多いのですが、今年は月齢が悪くこの日に決めました。

現在、二棟のコテージを予約しています。
参加人数が少ない場合にはそのうち一棟をキャンセルすることになりますので、参加人数の把握を1ヶ月前に行いたいです。

と、言うことで。参加申し込み締め切りを 4月18日(土)にします。


★次回の例会  4月12日 13時より

キゴ山天体観察センター三階カルチャールーム



 

2015.3.9


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