2015年11月例会報告

  

 

【 概要 】

 日 時 : 2015年 11月 08日(日)
 会 場 : 金沢市キゴ山天体観察センター
 参加者 : 15名

【例会内容】

☆金大50cmでのM15:長

先日の金沢大学・天体観察講座は、天候が良かったのでM15とM57を楽しみました。一眼デジカメを持って来られている聴講生が多くなりましたので、直焦点撮影会になりました。焦点距離が6メートルありますので、充分に拡大した映像になります。副鏡に曇りが見られることと未だ充分に光軸が合っていない状態です。これは能登地震の時に鏡筒が逆向きになり、9点支持が壊れ、その後の改造で全てを分解したことによるものです。次回の天候にもよりますが、曇天であれば副鏡をリングごと取り外す作業を行って、副鏡の洗浄ならびにセンターマークを施す予定です。

☆地球へのニアミス:長

ハローウィンに地球と月との間の1.3倍の距離を高速天体が通過しました。大きさは500メートルぐらいと推定されます。秒速2100kmの速度ですから地球なら6秒、月なら1.3秒で通過するほどのものでした。みるみる内に移動する姿を写真に撮影されています。小さな天体でしたので、通過の数日前にしか判らなかったものです。もちろん起動予測も少ないデータから割り出されていますので、万一誤差が大きければ、確率は非常に小さいですが、月に当たっていたかも知れません。月に当たって月の自転速度に影響があり遅くなれば、月が地球に落下していたでしょう。

☆秋合宿(満天星):岩瀬

金沢星の会の秋合宿を11/7に柳田村満天星で行いました。会員11名と満天星のスタッフ2名の総勢13名の参加。空の予報はずっと曇りでしたが、一時、晴れ間が覗きました。何かしらの神通力が働いたようです。DeepSkyとまではいきませんでしたが、満天星の60cm望遠鏡や双眼鏡での観察、タイムラプスの撮影を行うことができました。また、室内では、イモ煮の手料理をはじめ、おいしいお酒で食事をし、今後の皆既日食等のイベント談議、架台等の機材紹介、画像処理実践等、色々な話題で盛り上がり、楽しいひと時を過ごしました。

☆最近の撮影成果:岩瀬

10/12の朝方、月齢28の細い月と火星、水星、木星、金星を同時に撮影しました。雲の隙間から各天体を捉えたという奇跡の1枚となりました。月火水木金+日(朝焼け)。その他、白山麓や満天星に遠征し、アイリス星雲やくらげ星雲、スーパーノバレムナント、冬の星座のなどの撮影で楽しみました。

☆望遠鏡の露対策:岩瀬

シュミカセの補正版の露対策として、乾燥空気の吹き付けを考えており工作中です。魚の水槽で使われるエアーポンプを使って、シリカゲルを経由し乾燥した空気を使うやり方です。エアーポンプのパワーが弱いのがネックかもしれません。

☆画像処理の勉強を始めました:越野

先日、画像処理ソフト(ステライメージ)を購入しました。さっそく、キゴ山にてM33,M52,スバル、アンドロメダ銀河等を撮影し、マニュアルを読みながら処理してみましたがなかなか会員の皆さんのようにきれいにならなくて苦慮しています。…例会でいくつかの画像を見てもらい指導をいただきました。これからもよろしくお願いします。

☆ISS日面通過:中嶋

ISS日面通過が、今月14日におこります。土曜日ですので、観察できる人は、挑戦してみて下さい。予報ラインは、金石から額谷方向です。あくまでも予報ですので、ズレルこともありますので、直前に再びお知らせします。





★次回の例会  12月 13日 13時より

キゴ山天体観察センター三階カルチャールームにて



 

2015. 11.11 


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