例会報告 (2010.6.14) 2010年6月13日に銀河の里キゴ山天体観察センターにて 「金沢星の会例会」が開かれました。
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【 発表内容 】
最新の太陽観測衛星:Solar Dynamics Observatory の画像が紹介されています。 http://sdo.gsfc.nasa.gov/data/ 解像度も上がっているのですが、現在はSOHOより小さなファイルで 流れています。他のHPでは大きい物が見られるところもありますが、 各波長ごとの紹介は見応えあります。 動画では、今迄に無く輝度のグラフ付きなのでイベントが判り易くなっています。 ☆山中温泉カフェ「東山ボヌール」紹介:長 惟喬親王と関わりのある山中温泉に古い旅館を改装してカフェが オープンしました。天文には関係無いのですが、惟喬親王は日本 での木工旋盤(ろくろ)の発明者なのです。おまけに私の先祖が 深く関係しています。内装などは実にシックです。 森のケーキはお奨めです。 ☆人間工学を考える:長 双眼鏡の架台で、パンタグラフを利用したものが紹介されていますが、 本当にそうなのか検証してみました。 結果的に視線は水平から見上げるところまでは、約47度しかなく、 それ以上は上体を傾けることになります。 つまり宣伝にある『人間工学を基にした・・』というキャッチフレーズは嘘です。 某販売店で売られているカーブ型も同じことになります。 ☆千葉商大から論文届く:長 杏林大学を定年退職された横尾廣光先生は、現在千葉商大に席を置いて居られます。 昨日「ノーモンによる南北軸決定精度と国分寺遺跡での活断層による方位変動」 と言う論文が届きました。 ノーモンと言うのは、水平な地面に垂直な棒を立てて、それにより 太陽観測によって暦の数値的な体系をつくる測量道具のことを言います。 参考資料に出てくる末松1987は、椿都生夫教授や橋本1980は、薮内清責教授などのものです。 これはアイディアの論文ですが、実証実験も行われています。 古代の宮都の配列や若狭遠敷の位置測定から 地殻変動を高精度で測定が出来る 可能性をのべています。 ☆チャック:長 旋盤購入以来、使い続けていたチャックの精度が落ちたので、昨年別のメーカーの 高精度チャックを購入しました。ところが少し大きめの物を買いましたので、 取り付けベースプレートを作らねばならなくなったのです。 このベースプレートは、古いチャックで作ることになります。 ベースプレートと新しいチャックとを3本のボルトで繋ぎますが、 それに要求される精度は、 ノギス精度になります。 一回目の製作では、僅か0.1合わずに失敗しました。 二度目は、細心の注意をはらい慎重に作業を行いようやく出来ました。 現在は、5/1000〜30/1000mmの範囲で落ち着いています。 良質のチャックに換わるだけで、要求される測定精度も上がってしまいました。 ☆最近の成果:Dr.加藤 ・50cmニュートンでの最近の画像を紹介します。 まだまだ光軸やピントの追い込みなど問題がありますが、明るい渦巻き銀河などは 30秒露出で写ります。M57では簡単に中心星が捕らえられています。 以前240秒露出でコンポジットしていた時にガイドエラーで星がぼんやりしていたのを 30秒露出のものをコンポジットすることで星像をよくすることが出来ました。 ・久々に14cmシュミットカメラを使って撮影してみました。 使っていないうちに斜鏡がずれていたようで、スケアリングが狂い、 画面の片方でピントがあっていません。ぼちぼち修正するつもりです。
またノイズも時間の経過とともに増大していき、画像の後処理が面倒です。 それでも、50cmの口径と改造デジカメ、LPSフィルタのおかげで 街中で簡単に星雲が撮影できるのは魅力です。 ☆最近の成果:河合
マックノート彗星はキゴ山にて観察したのですが、晴れてきたのが薄明時で肉眼では 確認することが出来ませんでした。 が、薄明の中で撮影したデータの中に短い尾を持つ彗星が確認できました。デジカメの勝利です。 木星は縞模様が減った姿がなんだか寂しげに見えます。 住んでいる野々市の私の家ではシンチレーションも良く、惑星などを撮影するにはいいです。 とにかく晴れていれば記録されていました (o^_^o) ☆5月15〜16満天星合宿報告:中嶋
12名参加しました。HPの掲示板に乗せていますが、それなりに晴れました。 活動報告は、星の会HPに詳しく解説していますので、そちらの方をお読み下さい。 m(_ _)m ☆野々市町カメリア部分月食観望会について:松田 6月26日(土)19:00〜21:00 あらみや公園 集合17:00(雨天中止) 6月環境月間、CO2削減ライトダウンキャンペーンに賛同しました。 当日役場のほとんどの照明を落として、役場のシンボル塔の照明も消して いただくことになりました!!
迷惑にならないように搬入の終わった車は、役場北側に移動して下さい。 役場内には、部分月食のポスターも掲示しています。 又、ホームぺージや広報誌にも案内を載せています。 http://www.pref.ishikawa.jp/kankyo/pp/lightdown/event.html http://www.e-camellia.jp/modules/news/article.php?storyid=1014 前回の春の観望会の記事が、のっティ新聞に出ています。 http://www.e-camellia.jp/nottynews/index.php?itemid=105 ☆鞍月観望会:鞍月子ども会:中嶋 6月19日(土)開始19:30 終了21:00 搬入18:00 場所:鞍月小学校グラウンド(プール横) 200名の参加予定 対象天体:土星、金星、火星、月 参加者リスト 長(20cmシュミカセ) 中嶋(VISAC20cm(シュミカセ)) 工大(7名) FC76,MT130,双眼鏡2台 河合(10cm屈折) 雨天曇天の場合は、体育館にて「はやぶさ」の紹介や星空などの解説をする 予定です。 各自準備をよろしくお願いします。 また、梅雨の時期ですので、途中で雨に降られるケースを想定して 望遠鏡カバーになるものも用意してきてください ☆自己紹介:日尾辰哉 ホームページから入会して頂きました。 当会のホームページ開設で一番初めの成果です。 日尾さんに自己紹介をしていただいた後、小高さんと一緒に見学に来られた 中村さんも含め 全員であらためての自己紹介になりました。 ※例会後、中村さんには入会していただけるという言葉を頂きました。 【先の予定】 ☆9月18日 砺波市立庄東小学校にて観望会予定 :示野
(※サテライトカフェも予定) 次回例会:7月11日 これは、長さんが書かれた例会報告をベースに ホームページ向けに山川が加工したものです 2010.6.14 |
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