例会報告 (2010.7.12) 2010年7月11日に銀河の里キゴ山天体観察センターにて 「金沢星の会例会」が開かれました。
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【 発表内容 】
「宙から石が降ってきた〜流星と隕石」という特別展示が開かれていたので見に行ってきました。 一番の目玉は富山に落ちた白萩隕石から作られた榎本武揚の「流星刀」の実物です。 刃にうかんだ地紋である「地沸(にえ)」の美しさに感動しました。 UFOCaptureで捉えた北陸長経路流星のパネルは1階に地味に展示してありました。 天文台の流星カメラ(天頂向き)はタバコの灰皿ボックスを斜めに切断しガラスで蓋をする構造でした。 雪が積もるのをどうしているんだろう?と思ってましたがコロンブスのたまごでした。 ☆金星を使った画像加工の一例を紹介します(長) ホームページの共有アルバムにアップした金星画像の撮影と処理方法の紹介です。 原画は、どれも大気差で見られたものでありませんでした。 数十枚撮影した中から明らかに悪いものを除き10枚程度をコンポジット合成しました。 コンポジットには、速度で定評のあるRegiStax5です。 ステライメージでは、画像追跡で大きく外れたものは、うまくコンポジット出来ない場合が ありますので、もっぱらRegiStaxを使っています。 スタックできた画像とウェーブ処理した最終イメージはそれぞれ別名をつけて保存します。 画像処理は、PhotoShopを使います。 色ズレを調整するためにチャンネル画面で、 RGBの位置を修正します。 このときにBとGチャンネルには ほんの少しだけアンシャープマスク処理を施します。 もともと金星のRチャンネルデータはフラットなので、マスク処理を加えるとムラが強調されるだけとなります。 ですので、行ってはいけません。 ☆はやぶさ再突入時の撮影位置についての疑念(中嶋・長) はやぶさ帰還時の画像でマスコミ取材の場所が特定されていないのは、決められたルールを 守られなかった可能性があります。 一部マスコミが取材した画像では、右から左に落下する映像になっています。 現地の自然保護や危険性の問題などから、撮影に関しは あらかじめ落下する予定経路の 南側で観測することになっていました。(特別許可を得ている団体は除く) 従って、各所で見られる映像は左から右に落下するものがほとんどです。 一部マスコミが取材した画像はそれが逆になっており、無断で立入禁止区域から撮影したことは ほぼ間違いありません。取材場所を公表するとその事実を認めたことになり、公表しないのだと思われます。 かの疑惑写真で問題になった編集者もそこに入っていた訳です。 もう一度、皆でムービーを観賞しました。 ☆DVDディスクを使った簡易分光装置について(Dr.加藤) DVDディスクを使って簡易分光器を作ってみました。 ベースが紫の物を使いましたので、橙色辺りが暗くなっています。 銀色のものを使うとそれは無くなると思われます。 集光レンズの後に適当に作ったスリットを置き、クローズアップレンズでコリメートして 平行光にして、DVD面に当て、 その反射光を一眼デジカメで撮影しました。 スリット幅も広く拡大していますので、暗線もきちんと撮影できました。 ただ、湾曲するので妥協しながら一番良い角度に調整して撮影します。 蛍光灯の撮影では、内部のガスや蛍光体、タングステンなどがハッキリ認められます。 これを使って手持ちのフィルターの波長域をだいたい見る事ができます。 (フィルター効果の検査) ☆金星と木星と土星(河合) 今年の木星はご存知のとおり、SEBが淡化しています。 過去の画像と比較してみました。 これらは10cm屈折で一発撮り(一枚撮り)撮影したものです。(実に奇麗です) 土星も撮影しました。 環の影が本体に投影され見易くなっています。 ただ、高度も低くなってきましたので撮影には苦労します。 金星は、露出が強くなりがちです。シンチレーションの影響を受けるので 一発撮りでは形が悪いです。 自動導入にしてから大変助かっています。 パソコンはWindows Vistaですが、新しい導入ソフトなので快適です。 ☆シュミカセとニュートンの光軸調整について(長) レーザーコリメータで光軸を調整するにはそれなりの論理とテクニックが必要です。 問い合わせが多いので、今回ネタばらししておきます。 シュミカセの光軸調整で実際に面倒なのは、副鏡の位置合わせです。 これは副鏡の傾きとは別に鏡自体を光路に合わせることです。 これにはバッフルと接岸部、そして鏡の物理的な中心が一致していなければなりません。 それを揃えるのにレーザーを使うのです。 最終的な調整は副鏡の頂点探しになるのです。 ニュートンは、主鏡のセンターでは無く、焦点から主鏡の中の平面に一番近いところを探し当て、 それが鏡筒の中心を通るようにします。 斜鏡はそれに直行させますので、最後は接岸部で軸調整します。 光軸合わせに主鏡を触ってはダメなんです。 【今後の活動予定】
7月17〜18日 満天星にて行うことにします。 参加は現地集合!! で、もし天候が芳しくない場合は、小高宴会部長に音頭をとってもらって 宴会に突入を計画しています ┗( ^o^)┛ ☆三方岩岳星空観察会について(長) 星の会HPの通りです。参加者のチョイス等は長より後日伝えます。 誰もかれもが入山出来るわけではありません。 人数登録が必要です。 ☆流星会議について(溝口) 7月31日富山かんぽの宿で開催しますので、ぜひお越しください。 申し込み締め切りは6月30日ですが、まだまだ間に合います。 ( ^_^)/ 学生の方には学割もあります!!
8月13日極大です。 各流星群の和名も決定されましたので、覚えるのが大変ですが、Pre↓は変わらないです。 ☆野々市町カメリア観望会(長:松田代行) 8月19日(木) 平日ですが、リベンジのため観望会を敢行します。 秋も春も月食もダメでしたので、とにかく要望も多く子供たちのためにもリベンジします。 集合18:00以降 開始19:00 終了21:00
☆9月18日 砺波市立庄東小学校観望会(BBQ:示野)
☆次回例会8月8日 記:長
これは、長さんが書かれた例会報告をベースに ホームページ向けに山川が加工したものです 2010.7.12 |
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