例会報告 (2010.8.9)

2010年8月8日に銀河の里キゴ山天体観察センターにて 「金沢星の会例会」が開かれました。
当日の出席者は久々に多く14名でした。

 

【 発表内容 】

☆8月1に起きた太陽フレアとそれによるオーロラの話(長)
 
 太陽観測衛星SDOが8月1日に大規模な太陽フレアを観測しました。その映像を見て解説をしました。
  このフレアによる太陽風が8月4日に届きカナダ全土とUSA北部でオーロラが観測されました。
  生憎日本では昼の時間にあたりオーロラは発生しませんでしたが、前夜は30分置きに空を眺めて
  オーロラが起きていないかチェックしていて寝不足になりました。

7月18,19日に撮影した木星と画像処理の話(長)
 
改造した22cmシュミカセで大赤斑が現れるのを待ち木星を撮影してみました。カメラはNikonのクールピクス990です。
 高速連射撮影したものをRegiStaxで合成したものをホームページの共有アルバムにあげてあります。
 画像処理はPhotoshopにてR・G・B各チャンネル毎にトーンカーブを調整しています。
 軽くS字を描くぐらいの調整が良いようです

☆月と画像処理の話(長)
  月齢20日前後の月を同じく撮影してみました。昔はティコの光条が奇麗に映るよう頑張っていましたが
  最近はクラビウスが映えるように調整しています。
  画角の関係上これより満月に近い状態の月は撮影できません。
    (機材:22cmシュミカセ + Canon Eos Kiss X2 )

★富山流星会議に参加して(山川)
 
7月31日〜8月1日にかけて富山市婦中町にて開催された流星会議に参加してきました。
 流星会議には初参加です。
 北陸では1987年百万石流星会議、1996年のきときと流星会議、2004年の氷見流星会議に続き4回目です。
 参加人数は31名 星の会からは井堀くんと生駒さんが参加していました。
 研究発表は「新しい流星の速度決定法(司馬)」、「流星群和名決定の報告(佐藤)」、「SonotaCoネットワークで
 検出した新流星群と既知の流星群の知られざる振る舞い(植原)」、「2009年しし座流星群オマーン遠征観測
 報告(藤原)」、「はやぶさカプセル地上光学観測に参加して(お話)(上田)」、「HROFFTを利用した流星出現数
 集計プログラムの開発(生駒)」の6件、招待講演は「大気圏再突入時の空力加熱(富大工学部 坂村准教授)」
 でした。
 来年の流星会議は宮城県大崎です。
 

☆7月後半からの流星群の様子(山川)
 
TV観測から求められた最近の流星群の状況をまとめました。悪天候のため7月末の極大日を逃しましたが
 みずがめ座δ南流星群とやぎ座α流星群は順調に活動しました。
 ペルセウス座流星群は8月3日頃から数を増やしてきて今年も活動が期待されます。
 室石さんからダストトレール理論から8月12日の23時と翌朝3時〜4時にかけて多数の出現が予想される
 という情報がMLに入っています。寝ないで観測することになりそうです。

★7月17日〜19日満天星遠征撮影の報告(米林)
 海の日の連休を利用して満天星まで遠征し、天体撮影を満喫してきました。
 画像処理する時間がとれないため お見せできるのは撮影したままのデータです。
 改造デジカメで見る赤い星雲ですが1分の露出で適正になります。
 主義主張はわきに置いといて 自動導入で数多くの星雲を撮影しました。
 画像処理する時間がとれません。老後の楽しみになるかも(笑)

☆満天星遠征撮影会とスーパ林道にて撮影した星夜写真(中嶋)
 
満天星初日は湿度が高く 雲も多く流れもっぱら機材の調整に明け暮れました。
 2日目は天候に恵まれ撮影に明け暮れました。
 毎回テーマを決めて撮影に臨んでいるのですがこれだけ空の状態が良いと撮影対象が多くて大変です。

 白山スーパ林道で行われた三方岩岳星空観望会の準備の合間に少し撮影できました。
 1回目は月明りが少し残り山際が明るくなっています。
 2回目は準備完了もお客さんを乗せたバスが予定より早く現れ撮影をする時間がとれずちょっと残念です。

★最近の撮影結果について 木星・月 (河合)
 最近は木星と月を撮影しています。
 気流の良い日に撮影した月は縁の凹凸が奇麗に映せました。
 野々市町に住む某氏は何百メートルも離れていないのにこんなによく撮れるのはうらやましいと
 いつもながらの感想です。

☆バーティノフマスクを作成してみました(岡本)
 MLに流しましたがA3のOHP用紙を使用したバーティノフマスクを作りました。
 今日はその現物を持ってきました。  口径260mm F12用です。
 眼視では光のXラインによるピント合せがうまく行きますが、カメラ(Canon Eos Kiss X )では
 ファインダーが暗く光条はまったく見えません。ライブビュー機能がないと駄目です。

★iPadを購入して各種天文ソフトを入れてみました(岡本)
 各種天文ソフトを入れて楽しんでいます。なかでも Starmap HDはお気に入りです。
 フィールドに持出してそのまま空に向けて使うということも出来ますし、拡大縮小やその他の操作がしやすい
 のがいいです。また、今見えている銀河、星団、星雲を明るい順にリストアップしてくれる機能があり
 観望するのに便利です。

 

【今後の活動予定】
☆キゴ山星まつりについて(中嶋)
 
8月12日(木)いつもお世話になっている銀河の里キゴ山観察センターにて星まつりが開かれます。
 星の会に講師の要請が来ており、現在 中嶋・長・小高・安永の4名が参加予定です。
 当日は登録した車両以外はセンターに入れませんので注意してください。
 天体観望会は20時〜22時ですが、星まつり自体は昼の14時から翌朝3時まで開かれています。

 パンフレットはここ!  おもて面  うら面


★野々市町夏の星空観望会について(長)
 8月19日(木)平日ですが野々市町あらみや公園にて行います。
 現在、星の会から6名 工大から5名の計11名にて対応予定です。諸注意事項は前回と同じです。
 野々市町の広報、ホームページにてアナウンスしており 市民からの反響が大きいとのことです。
 こども達は夏休みであることから もしかしたらちょっとした人手になるかもしれません。
 準備開始は18:00 観望会は19:00〜21:00
 長さんの手による 解説パンフレットは もう出来上っているとのことです。


☆庄東小学校観望会について(示野)  月齢10.8
 9月18日(土)19:00〜21:00に砺波市庄東小学校グランドにて観望会を行います。
 去年の観望会に来ていた父兄の方々からの熱い要望から今年も開催することになりました。
 金沢星の会の皆様にはよろしくお願いします。
 去年は高学年の生徒に限っていましたが 今年は全校生徒を対象にします。
 父兄あわせて200名程度になるかもしれません。
 望遠鏡では月と木星 それに秋の星座 北村さんのUSAドームバージョンのプラネタリウム
 体育館では星の話と工大さんの天文クイズを予定しています。
 終了後は示野宅でBBQをして歓談しましょう。 会費1000円、飲物と寝袋持参でお願いします。

 

☆次回例会9月12日 

2010.08.09 山川 記す

 

先月.

 

来月