【 概要 】
日 時:2011年02月13日(日)13時〜16時 会 場:いしかわ子ども交流センター(金沢市法島町) 出席者:16名
今回、新しく 樋口、吉藤さんが見学にこられましたので、参加者全員で自己紹介をしました。 また、久方ぶりに小池田先生夫妻がお見えになりました。お元気でなによりです。
【定例会内容】
☆GP101 :長
秋月電子から購入したGPSロガーを紹介します。 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-04297/
(GPSスポーツガイドメイトGP101)
大きな箱で届いたのですが、中身本体は小さな物です。 以前に持っていたGPSロガーと比べると非常に早く衛星をキャッ
チします。
自転車に取付けるホルダーのほか本体にも様々な機能がありますが、 今回使用するのは
GPS衛星時計としての機能です。
USB端子の2,3番ピンから信号を取り出します。 GPSの時計が正確なのは、衛星自体が原子時計を搭載しているからです。
★TIVi:室石(長が紹介)
MLにもありました通り、室石さんよりTIVi(Time
Imposer for
Video)が届きましたので 紹介します。ご存じの方も多いと思いますがTIViは1/100秒までの時刻をビデオ信号に スーパインポーズする装置です。かつて月刊天文ガイドにてキットが領布されていました。
到着したTIViを見ると機能の不明なSWがあります。説明書がありませんでしたので 室石さんに電話で尋ねたところ本人もよく判らないとの回答でした。
で、とにかくTVに繋いでみると今度は動作しません。裏蓋を開けると接触不良が 見つかりましたので、これを修繕しました。 同じく送られてきたワテックのカメラ(Wat-100N)にCマウントレンズを取り付け、 TIViと接続すると、左図のようにTIViの内部カンターが左下にスーパインポーズ 表示されました。 カウンターは1/100を示していてこれは欲しくなりました。 ※その後、例会場で山川さんの修理が終わったビデオキャプチャボードに繋いで、 流星観測に使っているソフトでもモニターをしてみました。
☆光学式スーパーインポーズ:長
電気的にスーパーインポーズを行うと、電子回路の処理により信号が遅れてしまわないかどうかが 心配になります。そこで完全にアナログ的に行う方法を考えています。 方法は、接眼部に潜望鏡のように鏡を配置して二枚目の鏡にクリアランスからGPSロガーの映像を CCDに導くのです。 GPSロガーの映像は焦点距離の短いレンズを利用して、平行光を作り、CCD直前で集光すれば 良いのです。しかし、集光するレンズはどちらも非球面で、二つ目は焦点距離が少し長い物にする 必要があります。色々と検討してみましたところレンズ付きフィルムのレンズが使えそうでした。 普通のと望遠の物の組み合わせになります。 もしくは、テレセントリックレンズならこの問題は解決します。
★『あ・そ・ぼ』:長
野々市こどもセンターで発行している『あ・そ・ぼ』の新刊が出ました。
これは2011年冬号(Vol.12)で、星空観察について金沢工業大学・天文部の山本君が原稿を 書いています。今回は初めての試みで、記事の星座早見盤がダウンロードできるようになっています。
野々市こどもセンター:http://www.e-camellia.jp/modules/tinyd8/index.php?id=1 『あ・そ・ぼ』Vol.12 http://www.e-camellia.jp/modules/tinyd8/index.php?id=4 星座早見盤
http://www.e-camellia.jp/uploads/files/110122173959.pdf
簡単に作れます。役立つと思いますのでダウンロードして是非作ってみてください。
☆マルチインターバルタイマーリモコン:中嶋
一定間隔で撮影する赤外線スイッチタイマーキットです。 http://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=298 価格は1500円(送料別)組み立ては長が行いました。 スイッチ付き単三電池4本が入るボックスを利用して、内部に組み込みました。 望遠鏡の鏡筒に貼付ける形で使用する前提でのレイアウトです。
撮影間隔を調整するロータリSWには時間を刻印したつまみをアルミから削りだしました。 近頃ではつまみも高くなったこと、タイマー時刻を刻める物がありませんでしたからです。 スイッチを入れると直ぐに動作します。文字盤はインクジェットプリンターでフィルム用紙に プリントして紫外線保護シートを貼っています。
共有アルバムに画像をアップしていただいたので転記しておきます。
★太陽の近状:長
昨年からの太陽のイベント画像を紹介します。これは地球の軌道上に配置された3台の 人工惑星から3Dで捕らえたものです。 スペースウェザーやNASAなどのHPで公開されています。 http://www.swpc.noaa.gov/SWN/index.html http://sdo.gsfc.nasa.gov/data/ http://sdo.gsfc.nasa.gov/gallery/firstlight.php
最近イベント発生のニュースが頻繁に入ってきますが、現在それほどコロナホールが発達している 訳でもなく、また、太陽黒点が多くなっている訳でもありません。 今迄は地球側からしか観察できていませんでしたが、現在では3台の人工惑星によりこれまで 見る事の出来なかった地球の反対側の活動を捕らえられるようになったからです。 このため小規模なイベントの数が増加したのです。
大きなフレアの発生領域について詳しく調べられていますが、確かに今迄に経験していない現象もあります。ただ、現在の若手専門職の方々はイベントに遭遇したことの無い人も多く、必ずしも騒いでいるフレアが 大きいものだけと言うことではありません。 先の例会で紹介しましたとおり太陽の活動はまだまだ不十分な状態です。
☆プロミナー:河合
MLで報告しました通り、協栄産業大阪店から連絡が入り、ニコンのアダプターリングBR-3を 手に入れてきました。 ボーグのカメラマウントは特殊で普通のリングではクイックピンの押すところが邪魔しますが、 これは固定クイックが特殊な形状をしていて、うまく取り付けられます。 これで天頂の天体を導入するのに天頂ミラーが使え、楽々入れることが出来るようになりました。 カメラには別の2インチスリーブを取り付けていますので、そのままピントも合い使い勝手が 大変よくなりました。 これで、このレンズにて一通りの撮影が出来るようになりました。
★望遠鏡を譲ります:小池田
年齢的にこのサイズの望遠鏡を簡単に設置出来なくなったのも理由の一つでもあるのですが、 持っていたHαフィルターも劣化して使えなくなってしまい、長年観測してきた太陽も ネットで見るしかなくなってしまっている状態です。 太陽観測を続けるためコロナドのHα太陽望遠鏡の新規導入を考えています。
このため泣く泣くミューロン25cmと西村製20cm望遠鏡を処分したいと思っています。 今では年に数回しか使うことが出来ないので、使って頂ける方に適正価格でお譲りしたいと思います。 西村製の20cmはニュートンの経緯台で像は非常にシャープです。あの人工衛星用望遠鏡も付いています。 タカハシのミューロン25cmは赤道儀(EM200)です。テンマは付いていません。
☆星食限界線観測:中嶋
今回は天候も悪く回復する見込みがありませんので見送りましょう。
☆はやぶさを見て来ました:長
とにかく福井県で見て来ました。 撮影禁止、立ち止まり禁止、遠くから眺めるだけの条件付きでしたので、感心はしましたが 感動はありませんでした。 強いて良かったと言えるのは、カプセルに付いている再突入時についた摩擦痕です。 流体学で学んだとおりの痕跡がハッキリと判りました。 4月には富山、11月にキゴ山で公開されます。
★RegiStaxの翻訳:加藤
大昔にRegiStax3のマニュアルを独力で翻訳したものを発掘しました。 要望があれば共有アルバムのほうにアップします。但し、原本に著作権が絡むので 仲間内の利用に限定します。このためパスワードのかかるエリアになります。
☆北村さんTV「遠くへ行きたい」
先日放送されたTV番組「遠くに行きたい」から北村さんの登場部分をみんなで見ました。 「ヒゲキタさんのプラネタリウムなら星座解説よりは3Dだよね」です。
★名古屋市新プラネタリウム
先日NHKにて放送された金とく「冬こそ星空!達人に学ぶ夜空探検法」を見ました。 3月19日オープンのカールツアイス社製プラネタリウムですが、本物よりも奇麗になりそうです。 このプラネタリウムを見た人が感動して、帰りに本物の星空を見上げて今度は幻滅するような 事態が起きたら怖いよねという話が持上がりました。 最初の混雑のピークが過ぎたら見に行きたいけど、それはいつになるでしょうか。
☆会計が山川さんになりました。
先月の総会で会計に任命されました。そして先ほど引継ぎを受けました。 現在、年会費を受付けております。 よろしくお願いします。
★次回の例会
3月13日(日)13:00 いしかわ子ども交流センター(法島町)で行います
これは、長さんが書かれた例会報告をベースに ホームページ向けに山川が加工したものです 2011.2.14
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