例会報告 2011年 11月

 

  

【 概要 】

日 時:2011年11月13日(日)13時〜16時
会 場:キゴ山天体観察センター
出席者:8名


【初めにご連絡】:中嶋

 来月の例会はキゴ山天体観察センターにて行います。
いしかわ子ども交流センターの12月は例年様々なイベントや事業計画の準備がありますので利用を控えました。例会でのいしかわ子ども交流センターの利用は1月からになります。
 キゴ山天体観察センターは12月中旬から3月頃まで改装のため臨時閉館します。展示物が古くなってきており入れ替えのため大幅な改装を行うそうです。現在、例会を行っている3階フロアーは一般開放をしていませんが、改装後には休憩スペース・パネル展示が加わる予定です。見晴らしの良い科学実験室はどのように変わるのでしょうか。星の会には展示ブースを頂けるようで、今後展示物など検討していきたいと思います

 

【定例会内容】

☆秋の合宿完了(結局12名の参加でした) 中嶋:

10月29/30日(土/日)に星の観察館「満天星」にて秋合宿を行いました。
なんとか晴れました。17時ごろに到着したのですがなんと一番乗りでした。
直ぐに夕暮れに浮かぶ月を撮影していたのですが、よく見ると金星も明るく輝いていました。
腰を痛めているので今回はスカイメモだけの軽装備での参加です。
イリジウム衛星が山羊座付近を通過するのを事前に調べていたので、その時刻に空を注目していたのですが眼視では空振りでした。が、カメラにはしっかり写っていました。ニコニコ

満天星では新しいプラネタリウム(五藤光学 パンドラ・ハイブリッド)を星の会特別バージョンで投影していただきました。星座投影などは東西2台のプロジェクターで担当するのですが、まだ少し繋がりが悪いこともあり、正座名がだぶったりしていました。4000万個の恒星のほとんどは天の川の形成に費やされているようです。天の川周辺を双眼鏡で見ると面白いです。シンプルになったと言うか小型化されたと言うかこじんまりしています。

実際の撮影は薄雲が全体にあり星座はいい雰囲気で写りますが、大方は雲の切れ間を狙っての撮影でした。満天星は天頂はいいのですが西や南は光害(漁り火など)がありますので、広角では天頂狙いですね。
まぁプラネタリウムも見られたしいいかなぁ。

米林:
60cmをお借りしてwebカメラで木星などを撮影していました。
直焦点でも大きいのですが、素子を目一杯使うために拡大撮影をしていました。
しかし、準リッチでもカセタイプなのでピント位置のジャストポイントが有るのだと思いますが判らなかったです。(処理については後記)

日尾:
今回は涌島さんの32cmドブソニアンがいいなぁと見ていました。

山川:
急遽押しかけました。日尾さんのO-GPS1も拝見しようと思っていたんですが、本人が未だ説明書も読んでなかったんで、、、。

★60周年について:中嶋

そろそろ企画を考えたいと思いますので、皆さんのご意見をお願い致します。

☆12月10日皆既月食:山川

とにかく来月に皆既月食がありますが天候が悪くなっていきますのでこれも天気しだいです。

 

★太陽・月・木星:河合

・木星編

11月3日は透明度も良くめちゃくちゃ良いシンチレーションでした。大赤斑の後方にある擾乱(じょうらん)領域がくっきり見えました。今年の中で一番の好条件でした。むしろ今までで一番でした。
いつもの様に10cm屈折で一枚撮りです。ISO800にして出来るだけシャッター速度を早くしています。そのぶん画質が悪くなるのですが、少しでも気流を避けるようにしています。拡大率も上げているので1/2秒での撮影です。ある程度撮影した後に15cmを出したのですが、温度が安定しないのでスッキリした画像に見えませんでした。
 長) 続けて何枚も撮影しているのでRegiStaxするともっと良くなると思います。
    (ちゃっかり中嶋・長はUSBにデータをもらう)

・太陽編

MLでもお伝えしたように8日は雲も切れ大きな黒点群が中心付近に見られました。
小さい黒点群が多数見え太陽表面はとても賑やかで活動が活発なのが判ります。
雲の流れが速く、シーイングも良くありませんでしたが、直焦点と拡大撮影をしました。
中央近くの黒点群は金属フィルターを透して肉眼で見えていました。

・月面編

11月3日にいつもの様に一枚撮りで月面を撮影しました。
あまり気流は良くなかったのでこの程度です。

・番外編

以前にキゴ山で撮影した銀河です。
金沢の街の光がありますのでLPSフィルターを使うと結構綺麗に撮れます。

☆作品:Dr加藤

・画像
 この間の月光輪です。色までは移りませんでしたが、こんなものです。

・製作
 新しい追尾装置をDXに付けました。(動画発表)
 M57を3分露出を5枚合成してみたがいい調子のガイドしています。

・動画
 面白い動画を見つけたので紹介します。「The Rings of The Earth」です。

★講演会:山川

いしかわ子ども交流センターにて以下の講演がありました。
109日「電波観測による天の川銀河の最前線」鹿児島大・半田利弘教授

履歴 http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/~handa/PersonalHistory_Official.html
HP  http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/~handa/
(これを見ると研究は個人でなくグループ一員だけのようで子供相手と広報が主な活動のようです)
文字起こししてありますのでご要望があればどうぞ

☆火球:山川

10月末からおうし座北流星群のものと思われる火球が頻発しました。
MLやSonotaCo掲示板にて報告しましたが、特に11月01日22時31分に関野鼻沖に流れたものは近いこともあって見事なものでした。例年に比べて火球の活動が華々しかったように思います。

★9点支持セル:長

加工を始めてから随分たちます。ホワイト・ドブ(25cm)の主鏡セルはあまり良くありません。
このため9点支持セルに改造したのですが、部品の厚みのためにセルの外枠に鏡が掛からないという問題が発生してしまいました。
外枠を盛り上げることも考えたのですが、それより昔から行われていた逆向き構造にしました。

☆飛騨の動画:長

少し古いものですが飛騨で撮影されたHα線動画です。センター波長とシフトした物が公開されています。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/Hida/FMT/Movie/file/main.html

☆11月2日ひので動画:長

http://hinode.nao.ac.jp/QLmovies/mov_index/sbsc_mov20111102.shtml

☆読取り顕微鏡:長

フーコーテスター改造用に読み取り顕微鏡を落札しました。未だ届いていません。
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d124476333

☆北國文化センターよりの問い合わせ:長

北國文化センターから問い合わせがあり連絡してみたら「講座を開きたいので講師を探している」と言う内容でした。無理とお答えしたのですが、度重なる交渉の末に根負けして受けることにしました。12月21日から毎週水曜日に講座を持つことになりました。新聞広告等で宣伝されるので、無視して下さい。星の会二次会の方が面白いです (o^_^o)

☆金沢大学天体観察講座:長

残すところあと2回です。天候も悪くなってきますので厳しくなってきますが時間がありましたらお越しください。
前回は「シュレーディンガーの猫」を解説したビデオなどを使って観察による誤差の話などをしました。

 

★はやぶさ帰還カプセル展示(キゴ山 11/4〜6):米林

なんで写真を撮ったらいけないのかわからない物でした。
プラネタリウム上映は以前に500円だして映画を見たので今回は見ませんでした。
感想と言うまでのものでは無かったですがとにかく見ました。
(例会出席者の3名が展示を見に来ています)

☆太陽観測用フィルムシート:米林

言い出した手前、シートの取り付けについてやらない訳にもいかず、こんなのを作りましたと言う事で持参しました。見ての通りなんですが、フードにピッタリあって殆ど加工しなくても良い物を見つけました。100均で400円で売っているケーキ型です。これなら穴を空けずとも底板を外してやればいいのです。同じく100均で売っている塩ビ板でリングを作ってケーキ型とフードのパッキンになるフェルトで押さえます。シートは何故か引っ張るなと注意書きされているので、少したるみがある程度にしています。皆さんも作ったものを披露して下さい。

★星ナビ入選(イリジウムフレア):中嶋

本当はこと座も写っているんですが何故か90度横にして掲載されてしまいました
比較明合成ソフト:SiriusComp
 で処理しています。 aviとしても出力できます。
その他、古い画像をデジタル化を始めています。
ネガもいくら保存状態を良くしていても悪くなるのでそろそろやりどきと思います。
今ではフラットベッドスキャナでも良いスキャニングが出来るので、皆さんもされてはどうかと思います。

☆鶴来博物館写真展

最終日に見に行った筈が、前日に終わっちゃってました。

★白山道の駅での展示:中嶋

池内さんと相談して進めてみます。
来館が少ないようなので、これを進めるときには宣伝する必要がありそうです。

☆RegiStax:米林

満天星の60cmで撮影した動画をRegiStax6で処理しようとしましたが、木星表面に亀の甲羅のようなものが現れ、やむなく前バージョンのRegiStax5をインストールし直しました。
色々なサイトでも紹介されているのですが、RegiStax6ではどうも表面積の大きい画像では「繋ぎ目が破綻」する不具合があるようです。 
月面などで使われているAviStackを使用したほうがうまくいくかもしれません。

AviStack http://www.avistack.de/index_en.html
とにかくRegiStax5でスタックしてからRegiStax6で処理をしています。

★O-GPS1:日尾

MLで書きましたようにYahooオークションでPENTAXのデジイチ(k-r)を落札しました。
勢い余ってGPSまで買いました。黒は入札が多かったのでピンクにしましたら、入札価格のままで落札したのです。まだ充分に使いこなせていませんが、ISO3200で5分までならそこそこ点像になります。
先日の月光輪も撮影しました。今後レンズも考えています。軽量簡単ガイド撮影ですので、気軽に持っていけます。



★次回の例会  

12月11日(日)13:00  銀河の里キゴ山天体観察センター内レクチャールームにて
 
 

例会報告作成:長   HP用編集:山川
2011.11.15

 

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