【 概要 】
日 時 :2013年03月10日(日)13時〜16時 会 場 :いしかわ子ども交流センター(金沢市法島町) 出席者
:19名
雲はあるものの、気温が心地よいぐらいの天気に恵まれました。 交流センターでは、イベントがあるのか駐車場が埋まっていました。
【定例会内容】
☆パンスターズ彗星(C/2011 L4):長
昨日は、能美市の森さんから紹介された辰口放牧場へ河合さんとパンスターズ彗星探しに行きました。標高118mにあたります。 大変見通しの良いところですが、展望台には木々が植わっているので、それほど多くの人が観察できることこではありません。しかし、西側の放牧地に少し入ると40人は観察できるところがありました。初めて訪れた時は、雪ヶ原でしたが昨日は緑の丘になっていました。 昨日は生憎の黄砂で直接彗星を確認することは叶いませんでした。
展望風景はアルバムを参照してください
☆2013.02.15ロシア・チェリャビンスク隕石:長
皆さんご存知の通り、ロシアで隕石騒ぎが起こりました。 多くの動画が発信され、衝撃波により多くの被害が発生しました。 倒壊した建物もありますが、構造的に弱い建物の衝撃波による倒壊であることも判っています。
ロシア当局からチェリャビンスクより西の凍った湖に8mほどの穴が発見され、ここが落下地点と報道されています。 これほどの被害をもたらした隕石としては穴の大きさが小さすぎることから、これは破片による穴ではないかと疑っています。 実際、ロシアから日本のアマチュア団体に落下地点の特定に協力してほしい由の打診が入ってきており、このことから本体の落下地点は未だ見つかっていないものと思われます。
NASAの報告によるとこの隕石はアラスカ上空からロシア・チェリャビンスクを通過したアポロ型軌道の小惑星と発表されています。しかしながら、私としてはこの翌日に地球に接近した小惑星2012DA14の片割れの可能性もかなりあると思っています。これは、地球軌道の空間上では地球の直径の3倍程度離れていても不思議でないからです。 [Youtubeまとめ動画 http://www.youtube.com/watch?v=Wb5fvV9T-ck ]
☆小惑星2012DA14:長
2012年2月23日にスペインのラサグラ天文台で発見された小惑星です。最接近時には地球の表面から2万7700km人工衛星の静止軌道よりも内側に入る小惑星で話題になりました。直径は約45m、質量13万トンと推定されています。 無事に通過していく様子が多くの観測者に捕らえられました。 http://www.youtube.com/watch?v=fpQWfe7anl4 http://www.youtube.com/watch?v=qAQgTPM7DfU http://www.youtube.com/watch?v=ZWaFkfp37Q0
☆火球の音:長
隕石話題の一つに昨年12月に火球の落下による音が捉えられています。 地球の大気圏の中を通過して、再び宇宙に飛び出るシリリッドは案外多く目撃されています。 また、小惑星や小型の彗星と思われる大気圏への落下は十数年に一度の割で起こっています。ただ撮影された報告が少ないので、50年や100年と言った頻度として扱われているだけのことです。 http://www.youtube.com/watch?v=HX0fYwNErG4
☆音速を超えるダイビング:長
まぁとんでもないことに挑戦する人もいるもんです。 http://www.youtube.com/watch?v=QJI9WFIhouY http://www.youtube.com/watch?v=izR0NsHFR30
ついでながらアメリカの授業でSpace
Balloonが話題になっています。 その中でも特にキティちゃん宇宙へ行くが美しさで絶賛されています。 http://www.youtube.com/watch?v=5REsCTG4-Gg それにひきかえ日本の女の子は、 http://www.youtube.com/watch?v=SWuy3l0kLAE レベルの問題ではないです。
☆雲に写ったシャドーバンド:長
昨年のオーストラリア北部の皆既日食にて、栃木県の下条さんから雲に映ったシャドーバンドの鮮明な映像が届きましたので、紹介します。 例会にて紹介した画像はアルバムにアップしてあります。
☆58年間の星の崩壊を追跡:長
星の崩壊を58年間観測して動画にしたものです。 http://www.youtube.com/watch?v=Eq8lN463Wg8
☆銀河中心のブラックホール:長
同じように天の川銀河の中心で恒星の動きを長年にわたり観察し、この運動がブラックホールにる直接的影響であるという観測が成功しています。 http://www.youtube.com/watch?v=CUbrbUnHQnc http://www.youtube.com/watch?v=KCADH3x56eE http://www.youtube.com/watch?v=Pqs6ZvTaopI
☆現在の太陽活動:長
現在の太陽活動は、奇妙なことになっています。 今、太陽活動は極大を向かえている期間になっていると思われています。 しかしながら、過去のデータからは非常に低迷した活動であり、周期性も大きくずれています。 11年の周期の他に、マウンダーの極小期などの低迷と1780、1830、1960と言う大波もあります。
一般的に11年の周期性の極大ピークを詳しく見ると双こぶの山が見られます。この二つの山の間で極性の反転が起きるのですが、今期は未だに二つ目の山が見られていません。。 結果論しか判らないのが歯がゆいのですが。もし、この二つ目のピークが訪れないままであるとすると想定以上の太陽活動の低迷と周期の長期化が起こると思われます。 このような現象はダリントン期に見られていますが、それなら30〜40年ほど続くことになります。 もし、マウンダーの様な周期性になるとすると80〜100年ほどの低迷が続くことになります。 http://www.youtube.com/watch?v=rizSKd0ByTQ
☆M42を撮影しました:長
2013.03.05に久しぶりに星雲の撮影をしました。 野々市の自宅は光害の影響で、バックグラウンドは明るく大変厳しい環境です。 撮影には、25cmSC:F6.3にkiss
X5(無改造)です。 画質はLAWとJPGを撮り、トラペジウム用の5秒から20秒、30秒、60秒、90秒の露出です。 LAWを処理した物をJPGとそれぞれ比較して、レイヤーで合成してダイナミックレンジを上げました。 望遠鏡の光軸が合っていませんので、それほどシャープではありませんが、全体に深い諧調が得られています。 作例をアルバムにアップしてあります
☆三方岩御来光・星空観察会:長
先日、白山スーパー林道ウォーク実行委員会より早刷りのパンフレットが届きました。 今年は7月28日(日)月齢20.1に開催されます。 月齢が高く、月夜になります。今年も三方岩岳での観測会にご協力くださいませ。 パンフレットをアルバムに置きました のでご覧ください
☆太陽に降り注ぐ「雨」、NASAが撮影(動画):長
NASAのSDO衛星が撮影したループプロミネンスです。 ループプロミネンス自体はそれほど珍しく無い現象なのですが、普通長くても数時間で終わる活動が今回は21時間も続いたと言う点で大変珍しい現象です。 コロナからのエネルギー発光が磁力線に沿って見られています。 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=HFT7ATLQQx8
☆次回の例会場所について:中嶋
MLでも流れていますように室石さんから来月の例会を満天星で行いませんかという提案です。 石川県柳田星の観察館「満天星」は今年開設20周年を迎えます。4/14(日)には、この開設20周年の記念式典と 国立天文台のTMT推進室室長の家正則教授による記念講演が開かれます。http://tmt.mtk.nao.ac.jp/index-j.html 記念式典と講演会に参加ついでに例会を満天星でやっちゃおうという企画です。
ということで、4月の例会を満天星にて行うことに皆さん同意になりました。もちろん自由参加です。
月の具合が良いので前夜4月13日(土)に宿泊し、翌日の記念式典&講演会参加になります。 パンスターズ彗星が早朝の東の空に見られるかも知れません。
☆機材紹介:中嶋
お気軽撮影のためにナノトラッカーを買っちゃいました。 ついでにと言うか必要なのでK-ASTECも用意しました。 http://livedoor.blogimg.jp/kazu223net/imgs/1/d/1d09f4c0.jpg ナノトラッカーの大きさからデジタル一眼レフでは、ちょっと無理があると思います。 今回はパンスターズ彗星狙いで、ソニーのNEXを乗せて撮影しました。 15秒ISO800では、色がさびしいです。写りに関しては一眼レフの方が、やはり撮影にはいいです。 1分超えるとNEXでは荒が見えてきます。 35mm
ミラーレスカメラですので、レンズは別に買いました。 元からついているレンズは星を撮影するには、今一だと思います。
☆キゴ山の写真:中嶋
先日、キゴ山へ行っていろいろ相談してきました(主に今年も例会場所の借用をお願いしますという件)。 そのときに、現在展示している星の会の天体写真がずいぶん痛んでいることが話題にあがりました。 赤くなっている写真は主に印画紙の品質が悪いことによるのですが、それにしても新しい作品に交換したほうが良い時期だと思います。
前回は費用を抑えるために手製の額縁にしましたが思いの外時間が掛かり問題があることが分かりました。このため今回は既成の額縁を購入したいと思います。 安価な額縁を探したところカメラのキタムラでA4で780円のものを見つけました。 また、今後、星の会60周年記念写真展やカメリアまつりでの写真展示でも使えます。 みんなで議論した結果、今回は50枚購入することにしました。 保管場所がありませんのでみんなで分散保管することにします。
キゴ山の展示写真を入れ替えるため、再度、皆さんから写真を募集します。 プリントは各自でお願いします。 サイズはA4になりますが、どうしてもワイド4切にしたいと言う方は、ご相談下さい。 なんとか7月例会で交換出来るようお願いします。
写真は、活動している雰囲気でよろしいです。 キャプションは、額縁の中に入れます。
☆合宿:山川、中嶋
例年5月連休に合宿を行っていますが今年は月齢がよろしくありません。 連休の後半になるかその後になるか? MLで話していきたいと思います。
☆活動報告:工大
・2月16日扇台にてプラネタリウム上映をしました。 今回は工大のものではなくいしかわ子ども交流センターの機材を使いました。 解説は主に1年生が担当しました。 ・2月2日松任にてプラネタリウム上映をしました。 これには工大の機材を使いました。解説は同じく1年生です。 ・4月初旬に新入生オリエンテーションがあります。部員勧誘がんばります。
☆工大天文部の卒業アルバム:山本
この春同期のみんなが卒業していきます。卒業しても天文部を忘れないように入学してからの活動を集めた記念アルバムを製作しました。工大祭やOB会への出席率アップにつながればいいなと思っています。
☆その他、行事
・3月31日(日) いしかわ子ども交流センター観望会 星稜高校天文学部 & 工大天文部 犀川沿いの駐車場にて ・キゴ山星祭:8月11日(日) ・カメリア春の星空観望会:5月下旬〜6月上旬の土曜日
★次回の例会
4月14日(日) 石川県柳田星の観察館「満天星」にて 時間は未定、前夜夕刻の時間帯になるかもしれません。
2013.3.11
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