例会報告 2013年 10月 |
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【 概要 】 日 時 :2013年10月13日(日) 【例会内容】☆自己紹介:福久星の会に再び入会することになりました。初期の頃のメンバーでした。 寺町の自宅を改装してスライディングルーフに30cmを構えて月を中心に見て います。 カメラのレンズも優秀になり月の全面撮影では、カメラの300mm望遠レンズで一枚撮りしたものと 30cmでモザイク撮影したものもたいして変わらない解像度になっています。 寺町諏訪神社の氏子総代をつとめていまして月待ち文化を守っています。 これからも宜し くお付き合いください。 ※参考:北國新聞「月待ち文化」(2013 9. 2) 星の会共有アルバム→隠し部屋→ルームNo.101:「三光さん」の記事 ☆三光さん:中嶋 (三光は”さんこ”と読む) 福久さんが来られるとの事で、以前に調べた三光神事について再度紹介します。 旧暦七月二十六日(月待ち)にあたる月の出に阿弥陀、観音、勢至菩薩 が現れると言うもので、色々な現象が考えられます。地球照が見られることから私は月が完全に出るまでに丸い後光の中に月の海の影が三人の姿に見えるものと 考えます。 松本城天守6階の梁にまつられている守護神二十六夜社勧請が祭られています。いわれは、1618年の正月の二十六夜の月が東の空へ登る頃、天守番 の藩士である川井八郎三郎のもとに、二十六夜様が美しい姫に身を変えて現れた。そのお告げは「我を、天守の梁の上に祭り、毎月26日に三石三斗三升三合三 尺の餅をついて供え、それを藩士全員で分かち合えば国が豊かになる。」というもので、これを藩主に伝え、明治維新に至るまで毎月続けられてきたものです。 【 参考リンク 】 石川県の月見・月待ち行事(富山市天文台) 諏訪大社の七不思議「穂屋野の三光」(from八ヶ岳原人) 諏訪大社七不思議(ウィキペディア) 三光さん(つば甚) ☆カメリア祭り*松田(長) 先日のカメリア祭りは生憎の天候でしたが、多くの星の会の皆様に準備等のご協力をいただきましてありがとうございました。星を見せることは叶いませんでし たが、約1000名もの来場者もあり、天体写真展も好評でした。重ねてお礼申します。 ☆OAA年会報告:長 先月に開催されました東亜天文学会2013年会に参加してきました。小松から大杉さんも出席されました。 私は例会の席でもたびたび紹介していますローエルの発表を行いました。 記念講 演の中で、京大の冨田先生より山本天文台の紹介が行われ、取り壊されるまでの調査等の報告がありました。 手回しムービーによる皆既日食風景や皆既食の動画、フ ラッシュスペクトルの動画が凄かったです。 また、CGによる山本天文台での望遠鏡が動く様子のシミュレーション映像がありましたが、藪先生からの実はちょっと違うんですよとの指摘がありました。そ れは、緯度が違いますから当時のイギリスカルバー社製の赤道 儀を乗せるのにコンクリートピラーを傾斜させて設置しました。このため不動点が北寄りになってしまい、46cm望遠鏡を北に向けるとスリットから望遠鏡が はみ出してしまうんです。そのため北の方向では屋根を10cm動かしては望遠鏡を回し・・・と繰り返さないと望遠鏡を天体に向けられなかったのですと裏話 の紹介がありました。独立ピ ラーの失敗を紹介されたのが面白かったです。※頂いた山本一清の海王星の本を紹介。 ※参考: 山本一清(ウィキペディア) ☆星の会60周年記念観望会:中嶋 先月14日(土)に金沢星の会60周年記念観望会を金沢市民芸術村にて行いました。 多くの方に参加していただきありがとうございました。 生憎の天候でしたが、芸術村で行っていた他のイベントから終了され た人たちなど多数の方に立ち寄っていただきました。スライドによる講演を聴いて頂き、また僅かな時間でしたが月もお見せできました。急に講演をお願いした 長さん、溝口さんありがとうございました。記念写真は本館をバックに撮っています。反省点としては腰痛の人が多く駐車場から芝生広場のところまで望遠鏡を 運ぶのは少々大変だったこと、風でスクリーンが揺れるので人が支る必要があったことです。 観望会会場として、ここは街中の割に条件としては良いと思います。奥卯辰山健民公園 も良いところで悩みどころです。 ☆白峰の成果:中嶋 このところ利用している白峰某所での成果を紹介します。 富山の双眼鏡の会やてんとう虫同好会、白山自然写真会の方々も来られていま す。 景観は白山が一望できるところで、別山より奥に続く峰が見られます。冬場は積雪で通行止めになります。駐車場で平坦なところはそれほどありません。北 西側は斜面になります。高度がありますのでガスが下にかかり、地上の光を遮ってくれるので良い星空が楽しめます。時期によっては結露にも注意が必要で、時には上ってきたガスが掛かることもあります。 とにかく光害が少ないので撮影には適したところです。山の稜線に出るM42をとらえてみました。冬の天の川も綺麗に見られます。 ☆M31:石原 色々と画像をいじくりながらM31の表現を繰り返してやっています。本当の色と言うものは無いと聞いていますので、バックグランドと銀河の中心付 近を綺麗に表現するように努力していますが、なかなかうまくいきません。 この画像はISO1600で冷却デジカメ10分露出を9枚合成です。H2領域が銀 河の腕の中に見えているのが判ります。それとNGC205(M110)に腕の構造が見られるようになりました。M31の外殻をどの程度まで表現すれば良い のか困っています。あまりギスギスした感じは好みでないです。 ☆ハッブルパレット(SAO合成):Dr.加藤 自宅のあるところは光害がひどいのでナローバンドフィルター(Hα,OV,SU)にRGBをあてはめてる所謂SAO合成を試しています。機材は EOSKissX2(赤外改造)、Nikon105mmF2.5です。今回紹介するのは露出5分、各色10枚撮影したものを合成したものです(計30枚) が、まだまだ暗いです。この3倍は必要(90枚)に思えますがそうなると三日がかりの撮影になってしまいます。 参考URL SAO合成に挑戦(しゃあまんのブログ) IC1805ナローバンドカラー撮影(天体写真の世界) ハッブルパレット(SAO合成)(Jurney to the stars (おっちゃん編) かに星雲(K-ASTEC BLOG) ☆ディザリングガイド:Dr.加藤 デジカメで撮影した画像を何枚も重ね合わせていくと縞模様(偽色)が発生することがあります。 それを防ぐためには1枚撮影するごとに撮像素子をずらします。 これまでこれを手動で行っていたのですがなかなか大変ですのでこれを自動で行うことを検討しています。 当然ながら撮影と撮像素子をずらすタイミングを同期させる必要があります。 今回はカメラのシャッターを制御する回路を作りましたのでそれを紹介します。 パソコンからUSBを介して外部モジュールからカメラのシャッターを制御する構成になります。 外部モジュールはKm2Netと秋月電子通商から販売されているUSB-IO2.0を使用します Km2Net:USB-IO2.0 秋月電子通商:USB-IO2.0(AKI) 制御ソフトはVisual Basicにて作成しました。 参考 Dithering Guide URL PHD Guidingの使い方(ほしぞら工房) Dithering(Hidden Loft Observatory) AutoDither Plugin for CCDSoft (Astro CCD) PHD Guiding (Stark Lab) Help:Take Image Action(CCD Commander) CCD Commander 参考: ディザ(ウィキペディア) ☆アイソン彗星(C/2012 S1) 白峰某所にて観察してきました(遠征隊の皆さん)。明るさは10等ぐらいで淡いですが尾はしっかりしています。 野々市市街でも双眼鏡で見て分かります。(長) ☆JAXAタウンミーティング:キゴ山天体観察センター 11月2日(土)午後 教育プラザ富樫にて第101回JAXAタウンミーティングがあります。 席に余裕がありますので皆様お誘い合わせの上是非参加してください。応募はキゴ山天体観察センターまで
★次回の例会 11月10日(日)午前中に 星の観察館「満天星」にて行います
2013.10.16
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