2017年 10月 定例会 報告

  

 

【 概要 】

 日 時 :2017年10月 8日(日)
 会 場 :銀河の里キゴ山 ふれあい研修センター  天文学習棟 宇宙科学工房
 出席者 : 9名

三連休になる方もあるのか、今日の例会の出席者は少な目でした。
中嶋会長も立山から直行で例会出席でお疲れのようで、ご苦労様です。

◆つかみ
・土星探査衛星カッシーニからの最後に信号の動画を見ていただきました。二台の受信アンテナから信号が途絶える瞬間から他の微弱な信号が無いかを確かめた後にカッシーニプロジェクトを解散する宣言があり終了となります。また、最後に送られてきた20枚の画像を繋合わせた土星全景の姿は大変美しいものでした。
https://saturn.jpl.nasa.gov/
https://vimeo.com/album/4649677/video/201182697
https://www.youtube.com/watch?v=G4anCiqhZy4
https://www.youtube.com/watch?v=kiHYWEvWmmc

・木星のオーロラ動画が紹介されています。地球のオーロラ・オーバルと明らかに異なった出来方から地球のオーロラダイナミクスが根本的に異なると考えられています。円形のオーバルだけでなく極にも発生していることの説明がつきません。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=Ytzcg7xIPiU

・先月の例会で紹介できなかった低緯度オーロラの確認撮影のタイムラプス動画を紹介しました。場所は富山県と石川県の境にあたる土山(どやま)です。個人のものと思われるキオスクが小山にあり、以前から目を付けていた場所です。果たして良いのか悪いのか?私有地ですので、よくないんでしょうが、ここからは北の空が開けて望めます。小矢部の西方が真北にあたり光害も少な目です。

【例会内容】

☆旧観測所史跡:長

事情逢って生駒山にあったトムキンスの70cm望遠鏡を検索していると旧花山天文台や富山市呉羽天文台、震災前の明石天文科学館などを紹介しているページがありました。花山のメインが30cm屈折だった写真も紹介されています。
http://spica2017.blog.fc2.com/
http://spica2017.blog.fc2.com/blog-category-9.html

☆所村観測所の現状:長

10月2日にキゴ山の職員の方と所村邸の近くにあるコンビニで待ち合わせし、移設計画のための視察に参りました。小雨の降る日で、スリットが開けられないのですが、現物を見るには問題ありません。多くの方々の協力で大量の廃材と売却出来るだろう備品を運びだし、残るはメインの27cm屈折望遠鏡だけになっています。
河合さんとドーム内の備品は一カ所にまとめていましたので、移設の時はスムーズに行くものと考えていました。主鏡は所村さんがメンテナンスしていたようで、取り外されていて、セルに入ったDE27cmと段ボール箱に管理されていた旧非球面アクロマート27cmも備品と一緒に於いていました。アポをとっていますので、奥様はドームの鍵をもって出迎えていただき、ドーム内にはいって愕然としました。あまりに綺麗になっているのです。コンクリート台座の上にはいつもの様に赤道儀と鏡筒があるのですが、備品が見当たりません。直ぐに奥様に訊ねましたが判らないとの事、、、河合さんに電話をしてご存知無いかと聴きましたが、撤収後に伺ったことが無いとの事、、、
今年3月に小屋の方に残されていた鉄材と工業用ボール盤を業者に引き取ってもらったらしいですが、どうやらその時にドーム内の備品も処分された可能性がありそうです。しかし、奥様の記憶にはまったくどうしたのか無い状態です。レンズの無い鏡筒は二束三文で、煙突にもなりません。奥様は自分が無知だったとしょげておられましたが、どうにもなりません。せめてドームと赤道儀を移設して欲しいとの話ですが、キゴ山としても無理なことです。27cmレンズは和歌山の田坂さんが磨いておられ現存するのを知っていますが、所村さんの鏡筒に他の人の光学系が付いているのはおかしな話になります。残念ですが、諦めるほかない状況でした。
ショックで夜も寝付けずにいました。薄明になってきた時にふとアイディアが浮かびました。さっそくガレージに行き管理していたレンズを確かめましたところうまく行きそうです。ただ焦点距離が現在より500mm長くなるのでこのままではドーム収まりません。簡単な作図を行ってアイディアと合わせると可能なことが判りました。とても私だけで出来るような事でありませんので、先ずは奥様の了承を得て、作れるだろう方に連絡をいれましたら快く了承を得ることが出来ました。キゴ山へなこのアイディアを伝えましたので、あとは市への嘆願が叶うかどうかです。まったくもってバタバタした一週間でした。

☆秋の天体撮影に再挑戦しました:越野

春、夏に続いて、オートガイダーを使って秋の天体撮影に再挑戦しました。
今回も前回同様に長時間露光により淡い天体が以前に比べてくっきりと写り、オートガイダーの威力に感心しています。特に、課題であった球状星団(M2、M15)については異なる露光時間のコンポジットにより中心部も明瞭に写すことができ、ようやく及第点をいただきました。
また、”赤い星”が混じった銀河や星団を非改造カメラと改造カメラの2本立てで比較してみました。結果、(当然ながら)非改造カメラでは黄色っぽく写り、改造カメラではくっきりと
赤く写りました。…ので、目標物によって使い分けることとします。(色は個人の”好み”の問題かも…)
アンドロメダ銀河はf800では画面一杯になってしまい、すばるやバラ星雲等も考えると「短焦点」をどうしようかと悩んでいます。

☆ダーク補正を試してみました:越野

「ステライメージ8」では簡単にダーク補正ができるということなので試してみました。
結果、ノイズが消える(又は薄くなる)ことが確認できましたが、全体の画像で比較したらそんなに”質”の大差はなく、従って必要性も感じられませんでした。
しかし、皆さんからは「手間がそんなに違わないのなら少しでもきれいな方が良いのではないか」という意見がでました。…なるほど!!!

☆立山スターウォッチング:日尾

10/7(前夜)富山県天さんの立山スターウォッチングに中嶋会長と代理で行ってきました。到着時は雨、夜には晴れる予報でした。
解説が終わって外にでると雨が止み素晴らしい快晴となりました。(^^)v
月が明るく写真撮影は難しかったですが、お客さんには星空を楽しんでいただけました。
高原ホテルのエレベータは私の勤め先の製品で、日本で一番高い所にある物で、私は初めて乗りました。(^^)

☆ISS月面通過:山川

9/14にあったISS月面通過を撮影してきました。
連日の雨天曇天のなか当日の朝だけはすっきり晴れ押水運動公園へ遠征しました。
予報線センターよりはかなり離れているのですが月面中央ドンピシャです。
残念なのはすっきりとよく晴れていたのですが、月のあるところだけ白い雲がとれずピントを出せなかったことです。
次は10/19に羽咋から七尾にかけての地域にて予報されています。

☆おしうし座アルファ星の食:山川

満天星の室石さんよりMLへおうし座アルファ星(アルデバラン)の食(10/10)情報が流れています。
しばらく続いた一等星の食ですが今回で終了です。次は2034年だったかな…
小松より南で加賀市あたりにて接触になります。
室石さんより予報地図が届いていますが、よい観測地はありますでしょうか?と検討しました。

☆火球:山川

昨年末からの流星観測カメラで捉えた火球動画を紹介しました。
天候がいまひとつの年でしたので、捉えた火球の数はやはり少ないです。

<番外編>

☆:中川

スマホとプロジェクターがつながらず発表を断念されました。(内容不明)

☆改造キャノンカメラ売却情報:米林

MLオークションとして流れるかも、、、、未定です。


【次回の例会】

11月 12日(日)13時〜
  銀河の里キゴ山ふれあい研修センター 天文学習棟にて

 


 

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