2019年 3月 定例会 報告

  

 

 日 時 :2019年3月10日(日)
 会 場 :野々市市情報交流館カメリア302号室
 出席者 : 24名

 小雨が降る中、多くの参加者がありました。
 冬季カメリアにての例会最後になります。次回からはキゴ山にて開催です。

【例会内容】

☆キゴ山年間行事について:?

本年度も金沢星の会の皆さんのご協力をお願いいたします。本年度の計画では、いつもご協力いただいている星見の日や大人の宇宙塾、キゴ山星まつりですが、昨年も急遽ご協力いただいたお泊りスターウォッチングや新な取り組みにご協力をお願いしたいと考えています。
新企画として、天体観望初級教室があります。一般、おとなの宇宙塾生、理科部会の先生方に大学生を対象に考えています。また、星見の日には無料で開催しているプラネタリウム投影も星の会の方々に扱っていただければと思います。キゴ山も人員が少なく手が廻らないのが現状ですので、何卒よろしくお願いしたいと思います。
プラネの利用や解説につきましては、解説していただける人の自由で結構です。ただ、その日に見えないような写真の紹介などは控えていただきたいです。プラネの有効利用方法の模索でもあります。

※星の会は来年度もキゴ山の行事に協力をしますが、職員の方から説明と協力の依頼がありました。概ね了承できましたが、検討点もありましたので、もう少し詰めることにしました。


☆晴れ間が少し増えてきたので何夜か撮影してきました:中嶋

・2/23-24:吉野へ岩本彗星(C/2018 Y1)を写しに行ってきました。気温が氷点下になりました。彗星の移動が速かったので短時間露光で合成しました。写真は共有アルバムにあげてあります。

・2/26:カノープスが見えるかと思い、でかけました。低空に雲があり、カノープスは見えませんでしたが、夜景はきれいでした。写真は共有アルバムに

・3/1-2:吉野へフィルターを買ったのでテストを兼ねて撮影にでかけました。岩本彗星がぎょしゃ座の星雲の前を通っていたので印象的な写真になりました。写真は共有アルバム もうひとつ
 
・3/8-9:白峰の山間はまだ道路の除雪ができていない場所がありました。画像処理が例会には間に合いませんでしたが、2/23-24よりも寒く、氷点下7度くらいになり、望遠鏡もカメラも霜がつき、真っ白になりました。 写真

☆2/22はネコの日:中嶋
webでお茶目なサイトを見つけました。NHKのコズミック フロント☆NEXTのサイトです。
http://www4.nhk.or.jp/cosmic/26/


☆岩本彗星:岩瀬

3/24やっと撮影できました。ピークを過ぎてしまったため、尾は確認できませんでしたが、大きくグリーン色に輝く姿を捉えることができました。

☆CP+2019報告:岩瀬

横浜で開催されたカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」を見て来ました。望遠鏡メーカだけでなく、主要カメラメーカのセミナーや展示でも、星をテーマにしたものが多くなっているのが印象的で、星人口が増えると感じました。


☆ン十年ぶりに天体写真の撮影をしました:干場

デジタルカメラを使って、ン十年ぶりに天体写真の撮影をしました。
次の機会に向けての課題がいくつか見えてきました。
1,ビクセンのポラリエをセッティングするに当たり、通し穴で北極星を視野に入れたが、近眼+老眼の私には通し穴では無理だとわかった。次回は極軸望遠鏡を使う。
2,ビクセンAP赤道儀にタカハシのFC-50を載せて、M42を撮影してみた。極軸望遠鏡を使ったが30秒の露出には問題ない。
3,フルサイズの改造ボディで撮影したところ、赤味が強すぎた。APSの無改造の方がいろんな色が出てきた。
4,画像処理を全くしていないので、早く画像処理ができるようにしたい。


☆第7世代 WiFi 自動導入装置の製作:Dr.加藤

昨年5月の第6世代に続いて第7世代の自動導入装置を新しく開発しました。今回は「WiFi」がコンセプトです。
第6世代ではWindows PCと自動導入装置はUSBケーブル1本がつながっていましたが、このUSBケーブルを廃してWiFiに変更しました。
変更はソフトウェアのみでハードウェアは第6世代と共通です。
遠征先などWiFiスポットがない場所での使用を考慮し、自動導入装置がWiFi親機として機能するようにSoft AP mode WiFiと呼ばれる技術を採用しています。
また、WiFiの最大の欠点である通信障害に対処するため、5秒間通信が途絶えた場合は望遠鏡を停止するフェールセーフ機構も装備しました。
自動導入の精度や自動導入速度(望遠鏡のモーターによりますが、最大で600倍速程度まで可)、赤外線リモコン、オートガイダーなど基本機能は今まで通りです。
IoTやWiFiは現在のコンピューター技術の主流となっています。やはり技術を獲得しておかないと流れに乗り遅れてしまいますので、今回WiFiを採用したわけです。
しかし実際の使用にはいろんな意味で問題があります。信頼性、利便性、そもそも自動導入装置にWiFiが必要なのか?問題山積です。今後もよく考えて行かなくてはなりません。
これでWiFi技術は獲得できました。他のいろんな用途にWiFiを応用することを考えていきたいと思っております。(もちろん必要性をよく考えてからです)


☆満天星合宿:中嶋

5月3日に2棟予約してあります。富山県天文学会の人達にも声かけをして交流を図ります。

★次回の例会

 4月14日 13時〜
  銀河の里キゴ山ふれあい研修センター・天文学習棟・レクチャールーム

 


 

2019.3.16


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