2019年 7月 定例会 報告

 

 日 時 :2019年7月14日(日)
 会 場 :銀河の里キゴ山ふれあい研修センター・こども交流棟・研修室
 出席者 : 16名

金沢は新盆で混み合うので困った期間ですが、けっこう集まっていただき予想以上でした。
いつも例会に使用しているレクチャールームでは、近日行われる講演と、TMT(ハワイのマウナケア山に建設する口径30mの可視・赤外光による次世代の巨大望遠鏡)やすばる望遠鏡の模型展示をする準備に使われており、使用できなかったためこども交流棟の研修室で開催されました。

【例会内容】

☆ニュートン反射望遠鏡の鏡筒回転装置:長

以前に作った回転装置と9点支持セルを紹介、改良した9点支持により鏡の位置が30mm移動したことで、回転装置の位置が悪くなった現状の紹介をしました。

☆レーザーコリメータの問題と調整の実際:長

差し込み式のコリメータでは発信部の傾き保障が無いので、復元性が無い。ねじ込み式ではネジの自動彫心により常にセンターが出ます。
メーカー製では唯一復元性能があるHotech SCAだけですが、ねじ込み式より少し劣ります。
ねじ込み式を自作したものを動画で紹介しました。

☆ニュートン望遠鏡の光路から斜鏡の中心を求める:長

短焦点望遠鏡では、斜鏡の中心が鏡の中央に無いので、それを作図で求める方法を紹介しました。


☆川北夏の夜空観察:日尾

7月25日(木)18:00集合

☆GSAサイエンスセミナー:日尾

前日の夜、神岡でGSAの講演に行きました。↓
https://gsa-hida.jp/archives/778/
GSAはカミオカンデやカムランドが見学出来る抽選のイベントでしたが、私はたまたま夜の講演だけ参加出来るのを知って行きました。
キロノバの話と新しい元素周期表の所が自分としては興味深かったです。
21時に終了して雨の中を激走して帰って来ました。(>_<)
https://photos.app.goo.gl/M1PSwwQqnt7DGJuU8


☆この1ヶ月の撮影成果:中嶋

・6/20(木):水星と火星が接近しているのを撮影。
最接近は19日だったが、天候に恵まれなかった。

・6/25(火)-26:白山麓遠征。
山にかかり横たわっている天の川を撮影したかったが、低空に雲がずっと居座り、思ったような写真にならなかった。動画にすると雲の動きがよくわかる。(^_^;

・7/4(木)、5(金)、6(土)と細い月を撮影できた。

☆画像処理ソフト「マカリ」の紹介:中嶋

FITS形式の画像処理ソフトだが、一つ一つのピクセル情報を扱うので信頼度が高い。
画像計測に便利なツールもあるので、紹介した。
https://makalii.mtk.nao.ac.jp/index.html.ja


☆横浜での撮影:岩瀬

横浜のバルコニーにて、QBPフィルターを使用して、北アメリカ星雲を撮影しました。
このフィルターは、都会の真ん中でも、暗い山で撮影したのと同じくらいの描画を得ることができる優れものです。赤い星雲を楽しめそうです。


☆関西支部の石原さんより:日尾

鏡筒に乾燥した空気を送る装置(バックヤードスペシャル的な品物)とjlmdoで作った無料のホームページを紹介しました。
https://www.kyoei-osaka.jp/SHOP/meijinkai-factory-kansoukun.html

https://kisihar.jimdo.com/


☆2019年上半期星景写真活動報告:立岩

・3月2日  輪島高州山にてカノープス撮影に挑戦。夜空の状態は良かったが低空の雲が取れず撮影に失敗。今年の晩秋くらいに再度挑戦してみたい。

・3月9日  山梨県北杜市中川さんのお世話になり清里高原にて撮影。残雪の八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、富士山などのロケーションは最高でしたが一晩中スキー場がライトアップされていて空が赤く写ってしまい残念でした。

・3月17日 能登半島珠洲市にて撮影。月が沈む午前2時を待って長手崎灯台へ。星景写真において明るい光源は厳禁ではあるが、敢えて灯台の光を入れた星景写真に挑戦。午前3時ごろには横たわる天の川がくっきりと見え出し思い通りの写真が撮れた。その中の1枚が星ナビ8月号に掲載された。

・4月13日 能登半島能登町から珠洲市にかけて撮影。能登町赤崎海岸にて撮影するも構図的に納得がいかず再び長手崎灯台へ。今回は長靴を履いて海岸まで降りて撮影。その中の1枚が輪島市美術展において輪島商工会議所会頭賞を受賞した。

・4月28日 能登半島輪島市門前 皆月海岸から猿山灯台方向を撮影。思った以上に海岸付近の明かりが強かった。猿山灯台方向の撮影は西方向なので秋頃には天の川を入れた写真が撮れそうだ。


☆☆発刊が途絶えている会報「COSMOS」を発行することにした:中嶋

題材は自由だが、自分の経験談、「天文あるある」などどうだろう。
原稿締め切り9月30日(月)まで。


【今後の観望会】

・川北夏の夜空観察:7月25日(木)18:00集合
・カメリア夏の星空観望会:8月6日(火)
・新庄2丁目夏の星空観望会:8月8日(木)
・白山吉野オートキャンプ場観望会:8月24日(土)

★次回の例会

8月11日 13時〜
銀河の里キゴ山ふれあい研修センター・天文学習棟・レクチャールーム
・・・なのだが 7/20〜8/31まで国立天文台の最先端望遠鏡の模型展示にふさがっているので 次回もこども交流棟かな?



 

2019.7.19


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