2019年 12月 定例会 報告

 

 日 時 : 2019年12月8日(日)
 会 場 : 銀河の里キゴ山ふれあい研修センター・天文学習棟レクチャールーム
 出席者 : 20名

【例会内容】

★はじめて「バーナードループ」に挑戦しました :越野

 11月21日(木)の20時頃から“わんぱく組” 5人でキゴ山へ出陣しました。狙いはオリオン座周辺です。
わんぱく広場ではオリオン座が昇ってくる方向の視界が遮られるため、今回は展望広場の駐車場に集合しての撮影にしました。
CD-1を使い、オリオン座周辺を広角で撮るとバーナードループが淡く浮かび上がり、これに感激してさらに撮影に集中しました。
露光時間やコンポ枚数をいろいろ替えて撮っていたのですが、22時頃から車がしょっちゅう出入りするようになり、腰が落ち着かず(言い訳です…)、ピント外れやガイド不良等も発生し、残念な結果になりました。
“リベンジ”の機会を待つこと暫し、11月30日(土)、再び天候に恵まれ、いつものメンバーに声をかけ、心良く集合してくれました。
駐車場は懲りたので、今度はいつものわんぱく広場にて、SXD2にM-GENをセットするという万全のシステムにて挑戦しました。
その結果、ISO 3200、露光3分、5枚コンポ、CLS装着のソフトン外しでまずまずの出来になりました。
でも、まだまだ満足できないのでコンポ枚数を増やすなどして再々挑戦したく思っています。
この他、合わせてM1などもエクステンダーを使って撮ったのですが、例会で「もうちょっと…」という声が聞こえました。これも機会があったら再挑戦です。


★スカイメモSで200ミリ望遠レンズガイド撮影の試み :干場

 プレアデス星団、ペルセウス座二重星団を対象にスカイメモSを使ってガイド撮影を試みました。
結果から言うと、200ミリでは星が流れ、100ミリでは星が流れずに撮影できました。
なお、例会では様々な助言を戴きました。

 ※スカイメモにオプションパーツを使ってドイツ式赤道儀として使うなら、バランスをしっかり取ること。
 ※画像を拡大すると星が二重・三重に写っている。おそらく三脚が振動を拾っていると思われる。三脚の使い方に注意(もっと大きく開く、重く)することや近くを歩くことのないようにする。
 ※画像処理ソフトの使い方。
 ※スカイメモではなく、赤道儀を使ってはどうか。・・・・・etc
  ご助言に感謝します。


★撮影報告 :(新田)

 10月31日(キゴ山わんぱく広場)、11月5日〜6日(白峰:某所)、11月30日(キゴ山わんぱく広場)と遠征をしました。

 10月31日は、以前購入したスターブック10による自動導入のテストを兼ねて、いくつかの恒星でアライメントをした後、M1、M27、M57…等指定して導入してみました。
かなりの精度でカメラの液晶画面に中央近くに現れることに感心してしまいました。
その後、M31にあわせ撮影を続けました、60秒8枚をコンポジットした画像は石原さん、中嶋さんの画像処理でくすんだ画像からとても鮮やかなアンドロメダ銀河が現れました。

 11月5日の白峰の某所はいい星空でしたが、湿度が高く、望遠鏡にフードを付けなかったこともあり、途中で斜鏡が曇ってしまいました。
最初はM45を撮影していましたが、その後自動導入の精度を信じてIC2118(魔女の横顔)に向けてみました。
しかし、このころから斜鏡がくもってきたこともあり、カメラの液晶画面では画像はほとんど確認できない状態でしたが10枚撮影した内、その中の8枚をコンポジットしてみたところ、かすかに星雲の形が確認できました。
 いつものように、石原さんの手を借りると、一見なにも写っていない写真から魔女の姿が現れてきました。

 11月30日は、鏡筒バンド、カメラアダプタを忘れ、結局なにも撮影することなく帰宅しました。


★撮影報告 :中嶋

・11/15は月面Kが見えそうだったので、天候が悪い中スタンバイしました。
月齢的には少しズレていますが、月面余経度では良さそうな日でした(COSMOS80号に解説)。
奇跡的な晴れ間があり、撮影することができました。

・11月下旬の金星、木星、(月)が接近する様子を狙いました。ISSの通過も見えるチャンスでした。
11/21はISSは途中で雲に遮られました。23日にISSは良く見え、撮影できましたが金星は沈んでしまっている時刻でした。この日、木星と金星は上下に並んで見えた。26日は天候が悪くチャンスに恵まれませんでした。
28日は月の接近日したが、天候が悪く、揃っているのは見えませんでした。
29日は雲間から月が見えましたが、木星か金星かが見えただけでした。
30日はよく晴れましたが、月が離れてしまっていました。

・上記の中で晴れていた11/23-24には400mmレンズでも撮影しました。パックマン星雲(NGC281)、ぎょしゃ座のIC410を自宅裏で撮影しました。


★DSO(Deep Sky Object)から星景撮影など :岩瀬

・白山麓にてたっぷりの露光、横浜テラスでは短時間露出&多枚数にてDSOを楽しんでます。
アンドロメダ銀河や昴など、有名どころを撮影しました。

・神奈川県最南端の城ヶ島に遠征。灯台や馬の背洞門など絵になる場所があります。
また、富士山も望めます。行ったらまずマグロを食べるべし。

・みなとみらいの夕焼けと月の撮影。方向と時間を計算し、船(シーバス)の上からの撮影に挑戦しました。


☆11/23(金)キゴ山でお泊まりスターウォッチング :干場

 晩方は天候が悪く、星の会からは手伝いに行きませんでしたが、明け方に晴れたということです。


☆満天星の企画展に行ってきました :中嶋

 満天星で行われている企画展「宇宙(そら)に一喜一憂 〜江戸時代の天体ショー」に行ってきました。
展示は12/8(日)までですが、12/7に展示解説があるのに合わせて行ってきました。
松田さんも来場してました。
松田さんは今回の満天星で県内のプラネタリウムを全部回ったことになるそうです。


☆12月26日は部分日食 :中嶋

金沢でも天候が良ければ14時半頃〜16時半頃まで見ることができます。


☆サイエンスヒルズこまつの講演会 :米林

 12月22日(日) 15:00〜16:30
プロフェッショナルトーク「オーロラ研究最前線 神秘のヴェールの謎を解け」と題して金沢大学の尾崎光紀准教授の講演が行われます。
事前予約で、定員120人。入館料のみ必要です。
https://science-hills-komatsu.jp/

★次回の例会
 1月12日(日) 13:00〜16:00
 野々市市情報交流館カメリア内研修室

 冬季のキゴ山は雪が深くなるため、1〜3月の例会はカメリアでの開催となります。




 

2019.12.11




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