2021年12月 定例会 報告

 


 日 時 : 2021年12月12日(日)
 場 所 : キゴ山ふれあい研修センター・こども交流棟研修室
 出席者 : −


【例会内容】

★米林会長の挨拶

・雑誌掲載

 池端さんのお知り合いの先生で、今は公益社団法人 石川県教育文化会議の編集長の中村雅恵さんから「ファミリーライフ」という学校とPTA向けに出している教育誌に「自然との対話〜学び続ける人たち〜」という特集に金沢星の会のことを書いてみませんかとお誘いを受けて執筆、先月発刊の運びとなりました。
星の会の数名の方には写真を提供していただき、ありがとうございました。
何回も推敲をした割に稚拙な文章になり自らの文書作成力のなさをつくづくと感じて恥ずかしい限りですが、これで少しでも多くの人に星の会のことを知ってもらうことのきっかけになれば喜ばしいことだと思います。

追記) 星の会の掲示板に文章を掲載をしたいとの意向は伝えましたが、権利上の問題もあり、まだ返事はありません。

・キゴ山プラネタリウム入口横の掲示について

 これまでキゴ山プラネタリウム入口横の掲示について、プリンターの購入問題もあったので併せて話の内容を断片的にお伝えしてきましたが、結論的に星の会として掲示をする義務はないとの結論を得ました。
ただキゴ山側にもせっかく掲示のスペースがあり有効利用を考えているので星の会として良いアイディアがあるならどんどん出してほしいとのことでした。
然るに、この件はマスト案件ではありませんので、これまで話していた写真展示のためにプリンターを購入するという話も含めて終話とします。

・来年1月の例会について

 例年1月〜3月の例会はカメリアの教室を借りて行っていますが、今年は他団体もイベントの利用に教室を狙っていたようで、予約可能な時期早々に第2日曜日が埋まっていました。
大きい教室にするか別の日曜日にするか悩みましたが、1月は9日(日)13:00から野々市市中央公民館(にぎわいの里ののいち カミーノ)の3階研修室で行うこととしました。
ここは以前河合さんの紹介で写真展を開催したところです。
近くなれば改めてお知らせしますが1月恒例のビンゴ大会も行いますのでお楽しみに。


・岡本から12/1月の天文現象
  1. ) 12月13日夜〜14日夜ふたご座流星群最盛期
        ・去年のカナダでの様子(動画)
        ・母天体は小惑星フェートン
        ・実は、「潜在的に危険な小惑星 」(PHA)
        ・その接近軌道
        ・日本のフェートン探査機[DESTINY+] 2024年打ち上げ
        ・なぜ小惑星が流星群の母天体なのか
  2. ) レナード彗星はどうなった。
        ・レナード彗星はどこにいる
        ・レナード彗星の光度曲線
  3. ) 1月7日−11日 水星が夕方の空に戻ってくる。
        ・東方最大離角の水星が見やすくなる
        ・ところで、東方最大離角とは何?

・岡本から天文ニュース
  1. )  いよいよデジタル天体望遠鏡の時代か?
      ・フランス ユニステラ社 とニコンが手を組んだeVscope 2
      ・スマホで操作するGPS、WIFI付き経緯台 口径114mm
      ・ 限界等級: 中程度の質の夜空では1分で16等級、好条件では数分で17.7等級
      ・ユニテラスーネットワークにより専門家とeVscopeのユーザーが協力
      ・2021年4月7日おとめ座IC3322Aに出現した超新星(最大光度14.4等級)をeVscopeで撮影(画像)
      ・ユニステラー社のHPには小惑星の恒星食、系外惑星のトランジット、 「潜在的に危険な小惑星 」(PHA) などのデーターが満載
  2. ) 11月24日二重小惑星軌道変更実験機(DART)が打ち上げられました。
      ・Didymos(直径780 メートル)とDimorphos (直径160 メートル)の二重小惑星系のDimorphosにDARTをぶつけて軌道の変化を観測し将来の危険除去のデーターにしようというもの。


・活動報告

◇  石原

 12月に入ってようやく出撃が出来ました。実に9か月ぶり。場所はいつものすさみです。
この日は、T先生と待ち合わせて合流しました。久しぶりの撮影なので、とりあえずメジャー天体をお気楽撮影し、その間にT先生やOさんの大型ドブソニアンでDSO巡りを楽しみました。
この日は最初は風と雲があったものの、晴天に恵まれ、久しぶりに星のシャワーを浴びて堪能しました。
明け方は、今話題のレナード彗星を撮影&観測。尾が随分と長くなりました。

撮影成果はこれ以外にM45と馬頭星雲を撮影することが出来、上々の一日でした。次はあまり間隔を開けずに出撃したいです。
撮影データ、写真等詳細は金沢星の会のアルバムまたは下記ブログからご覧ください。


◇岩瀬

・日本全国星巡り
 10月から12月にかけて、日本は北から南まで、星巡りを行いました。

 1)10/2
 地元能登です。満天星に立ち寄ってから、真脇遺跡から見附島とお決まりのコースを巡りました。真脇遺跡から銀河が立ち昇る様子を撮影し、星ナビ1月号に掲載させていただきました。

 2)11/6 
 沖縄に行ってきました。雨模様でしたが、夜半過ぎの一瞬に水平線から高く輝いているカノープスを見ることができました。

 3)11/27
 北海道の旭川に行ってきました。冬型の気圧配置が残っており、内陸はどんよりしていたので、南下して、太平洋側の帯広に向かいました。澄み切った空に出会うことができ、ハルニレの木で朝を迎えました。

 4)12/10
 千葉の夫婦岩に行きました。目的はレナード彗星です。朝方の東側低い位置でしたが、写真に納めることができました。


◇中嶋

 例会に出席するのが久しぶりなので、撮影成果が溜まっていますが、全て見てもらうと時間がかかるので星の会の共有アルバムにアップしておくようにします。

天文現象紹介で水星の東方最大離角の話題がありましたが、11/4に水星と有明月の出の撮影ができました。ムービーにもしました。
「月面K」の見え方の経過が「星ナビ」に掲載されましたが、その写真を紹介しました。
9/24-25に条件が良かったので一定間隔の写真を狙いましたが、雲の流れが速く、うまく撮れない時もありました。

 12/3はレナード彗星を撮影に内灘の蓮湖渚公園の駐車場で撮影しました。新田さんも来られてました。
メインは彗星撮影でしたが、400mmや100mmレンズで星雲星団も撮影しました。
公園は暗いとはいえませんが、明るい星雲星団は充分写せると感じました。

 12/9はちょうど日本の民間人として久しぶりに搭乗している前澤さんたちがいるISSの通過が金沢から見やすい日でした。ISSが通過して約10分後には中国の宇宙ステーションのコアモジュール(天和)も通過するということでしたので、その通過も待って撮影しました。天和としては明るく見えた通過でした。

 11/9は部分月食でしたが、昇ってくるところから撮影しようと内灘の蓮湖渚公園を撮影地点にしようと思いましたが、人が多く集まりそうなので近くの農道で撮影することにしました。
・全経過の撮影は、月が昇る時と途中に雲に邪魔されましたが、ちょっと変わった感じの写真が撮れました。
・最大食の時にターコイズフリンジが表現できるように露出を変えたものを合成しました。
・別のカメラでは食の間に月とスバルが並んだ写真を狙いました。


◇干場

☆ここひと月の成果
 ・何回か撮影した馬頭星雲は「馬の首」の形がはっきり出なかったが、電動でピント合わせをした結果、形がでるようになった。
 ・画像処理をして、薄く格子模様がでることがあったが、どうやら画像処理を極端に進めた結果でるように思われる。

☆教えていただいたこと
 ・M42が全体的にぼんやりしているのは結露の可能性があるので、撮影後には主鏡だけでなく、斜鏡もチェックしたほうがいい。
 ・どの写真も周辺部が暗くなっているのは、カメラの構造上「けられ」が出ていると考えられる。よって「フラット」の使用を進める。
 ・総露出時間は、最低でも2時間。できたら3〜4時間をやってみる。

〇助言を受けて
 フラット作成のためのLED板を発注し、フラット撮影機材の制作、ならびに、長時間の露出に備えて結露対策や待機中の星野写真撮影の機材等を進めています。






 
  2021.12.27

 

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