2022年06月 定例会 報告

 


 日 時 : 2022年06月12日(日)
 場 所 : 野々市市中央公民館3階研修室
 出席者 : ?


【例会内容】

★連絡事項[米林]

1. ) 令和4年度キゴ山主催事業 業務委託の契約締結

 令和4年度のキゴ山主催事業の業務委託契約を締結しました。
内容的には例年と同じです。
金沢星の会にも昨年度同様に協力を求められました。
後述しますがプラネタリウム室入口横と正面の掲示板については従来以上の協力を求められました。

2. ) ボランティア保険、名簿等に記載の個人情報について

 今年はボランティア保険を個人情報開示について了解した方についてかけてきました。
その後連絡があり、団体で契約する場合、会の代表者が個人を特定できる情報を持っていて保険金請求手続き時に即時に提示できる場合であれば、契約時の個人情報開示は必要ないということでした。
名前だけで契約可能です。
追加でかけたい人がいればお知らせください。
しかし前にも言ったように私も日中に時間がそうそう取れないので、すぐには対応できないことをご了承ください。

3. ) キゴ山プラネタリウム室入口横の掲示について

 キゴ山プラネタリウム室入口横の掲示板の展示物については、紆余曲折あった中で、業務委託の契約の対応として、現在はコンテンツのみを岡本事務局長からキゴ山側に提供して自由に使ってもらっていると以前にも報告しましたが、なかなか十分な展示ができないこと、来館者からいろいろな質問がありながら応答できないこと、金沢星の会についての質問があること、などから以前にも増して充実した掲示物の作成を依頼されました。
最初は手探状態ではありますが、みなさんからのご意見も取り入れながら思いつくままに作っていくことから始めたいと考えています。
そのためA1を印刷できる大判プリンターを購入します(写真画質ではありません)。
外注も何社か検討しましたが、カラーの印刷物を出すには外注は高価すぎること、白黒にしても依頼や引き取りが面倒なこと、回数が多いと費用負担もバカにできないことなどから購入することにしました。



★岡本から6/7月の天文現象

  1. ) 春の二重星を楽しみましょう。
       獅子座54、 猟犬座コールカロリ、大熊座ミザールとアルコア、獅子座アルギエバ、蟹座ι(イオタ)
       、双子座カストル

  2. ) 2022年6月16日水星が西方最大離角
       早朝ですが、金星とのコラボが楽しめます。

  3. ) 惑星大集結
       東から南の早朝の空に7大惑星と月が集合します。地球から見て98°の角度の中に集合します。

  4. ) 2022年7月10日午後10時過ぎ月がさそり座のδ(デルタ)を隠します。
       アニメーションを作ってみました

★岡本から天文ニュース
  1. ) 2022年6月2日NASAのチャンドラ X線観測衛星が恒星サイズブラックホールの塵の輪を捉えた。
     その名は白鳥座V404。普通の星とブラックホールの連星系である。

  2. ) 2022年5月23-25日頃ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に隕石被害
      1gに満たない極小隕石ですが、凄まじいスピードで衝突したので、小さくても、エネルギーは大きいようです。
      影響がないとは言えないが、対処は可能という発表でした

  3. ) スイッチポンの経緯台で長時間露出の天体写真が撮れる時代が来る。
      TTS-160。以前に鏡筒と架台の一体型のスイッチポン望遠鏡を紹介しましたが、これは架台のみのものです。
      高さ130cm。アタッチメントをつけると、赤道儀のように動き、長時間露出が可能です。円換算で80万くらいです。

  4. )2022年5月12日発表ついに天の川銀河中心のブラックホールが撮影された。
      2019年にM87銀河の中心のブラックホールが撮影されました。それに続くブラックホールの写真の成功です。
      国際研究チーム「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)・コラボレーション」の成果です。
      M87のブラックホールは質量が太陽の65億倍、今回の我が銀河系のブラックホールは太陽の400万倍。
    あまりの格の違いに呆然となりますが、次のこのチームの目標はブラックホールを周回するガス円盤の動画撮影とか。
    今はなんでも動画の時代。期待しましょう。

  5. ) 2022年2月地球に最も近い恒星-ケンタウルス座のプロクシマに3つ目の惑星が確認された。
      太陽系外の惑星ももはや5000以上が発見され、珍しいものではなくなりましたが、最も近い恒星の惑星には
      興味をそそっれますね。
★活動報告

◆越野  「半年ぶりの成果です!!」

 昨年11月以来、ようやく5月末に2回出陣することができました。
主な天体はほとんど一通り撮り終えているので、今回からはコンポジット枚数を多くして画質の向上に努めるつもりです。

1. M97(ふくろう星雲):
 ビクセンのエクステンダーを使用(約1,200mm)して30枚コンポ⇒星雲回りの「赤」の出現に配慮して画像処理。
2. M101(回転花火銀河):
 同上⇒なるへく「花火」の外側が出現するよう配慮。
3. M104(ソンブレロ銀河):
 同上⇒以前に撮ったものと大差なし。
4. 北アメリカ(+ペリカン)星雲:
 200mm、f4.5レンズで30枚コンポ ⇒ ペリカンの「くちばし」がなるべく明瞭に出現するようコントラスト等を強調。
5. 天の川銀河:
 17mm、f2.8レンズ ⇒ 白山テーマパークでは北東方向に光害元があるせいか、その方向が白っぽくなりました。
次回はCLSフィルターを使ってみます。
ちなみに、綿が滝では光害元が山の稜線で隠れるため、この現象が少なかったです。


◆大友

・5月27日鳥越にある白山テーマパークにてM27を撮影しました。
 セレストロンのHD800にX0.7のレデューサーをつけて1400mmでの撮影です。
 40sec×100、ISO6400、で撮影し、今回は初めてLEDの光源よるフラットフレームを試してみました。 
 フラットフレームを使用したものと使用していないものを比較して見ましたが明確な差異は感じられませんでしたが、他の出席した方々によるご意見もいただき、今後の課題もわかってきました。

・同日、同じ光学系で撮影したM97も報告させていただきました。


◆岩瀬

・星ナビ7月号入選作紹介
 タイトル「海面にもサソリ」の星景写真です。
 能登の朝方、干潮時に星が海面に映っている様を撮影しました。
 具体的な撮影場所を紹介しました。

・ε160EDによる撮影
 リニューアルした新しい望遠鏡によるファーストライトを紹介しました。 
 5月5日 医王山にてこの時期限定の横構図の天の川と田んぼに張られた水に写り込むリフレクション狙いで医王山に行きました。
 水面に写り込む蠍座全体を画角に入れるために空の部分を切り詰めた構図にしました。
 この日は風もなく水面に写る蠍座を十分に確認できました。
 試しに縦構図と天の川メインの横構図を撮りましたが、リフレクションに重点に置いた構図が安定していました。


◆立岩

5月28日 Googleマップで仮想ロケハンしていた場所が星景写真に適しているか確認するため珠洲市まで遠征しました。
実際行って見ると外灯があったり、夜中に立ち入ると怪しい人物と誤解され通報されそうだったり、なかなか条件に合う場所を見つけることが出来ませんでした。
帰りに風がとても強い日だったので風力発電がある丘の上で風を感じる1枚を撮りました。


◆中嶋(Zoomで参加)

・天文ガイド7月号入選作品の紹介
 タイトルは「変化する黒点群AR2978,2981」で、1週間以上晴れていた時に太陽を撮影できたのをスライスして日毎の変化を見せたものです。
1週間連続で撮影できたのは珍しいと思い、観測写真の部に応募しました。
更に目立つように、夕陽の中に見える黒点群と黒点群のアップも付けました。努力賞でしょうか。(^_^)v

・西山での成果
 最近はあまり遠征しなくなりましたが、京都から石原さんが撮影に来るというので参加することにしたときの白峰での作品を紹介します。(5/4-5)
せっかく遠征するのですから、そこでしか撮れないようなものを狙いました。
400mmの望遠鏡なので南の稜線伝いに動くオメガ星団が面白い対象です。
30秒露光した連続写真を並べてみました。
他には白山から昇ってくる天の川や天の川の中の星雲星団を狙いました。

・自宅での成果
 自宅ではDSO(DeepSkyObject)の撮影が中心です。
晴れ間のあった5/28-29にりょうけん座のM63(ひまわり銀河)を撮影しました。
明け方の木星と火星が接近している写真も撮りたかったので1対象だけでした。
6/1-2には少し欲張って、へび座のM16、こと座のM57(リング状星雲)、かみのけ座のNGC4565を撮影しました。
M57はしっかり写したことはなかったのですが、明るい対象です。
 
  2022.06.22

 

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